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マエボン全ページ解説その10、ダサTは前デismの具現化である

オンラインサロン前田デザイン室が作った初めての雑誌『マエボン』が2018年9月29日に発売しました。私は編集長として、全ページを解説する企画に挑戦していまし「た」。


ちょうどこの頃クラウドファンディングの最中だったので、少しでもマエボンの中身を知って欲しかったんです。


が、

(※浜田は最近集中線の使い方を覚えました。)


たったの9記事で途絶える意志の弱さ。お恥ずかしい。


マエボンのクラウドファンディングは、おかげさまで目標金額以上のご支援をいただき、制作費は無事回収し終えました。2000冊刷って1000冊以上は売れています。買っていただいた皆さま本当にありがとうございます。

また、当初は予想もしていなかった、数々のイケてる書店さんに置いていただけたこと。


さらに全く予想してなかった、書店さんでのトークイベント。私もモデレーターとして登壇させていただきました。


マエボンは私に編集長としての覚悟を与えてくれただけでなく、本当に多くの経験をもたらしてくれた大切なプロジェクト。だからこそ、更新が途絶えたことは、ずーっと心残りだったのです。


そして2019年3月。
前田デザイン室から『NASU本 前田高志のデザイン』という、新しい本が生まれようとしています。私は、マエボンに引き続き編集長を務めさせていただきます。そんな今だからこそ、マエボンのことをきちんと語り尽くしておきたいな。そう思い5ヶ月ぶりにこの企画を再開します。長い前置きはここまで。


今回は3大エッジの立った謎アート企画の3つ目。「THE 前デism」とも言える企画「ダサT」ページについての解説です。


ダサT=ダサいTシャツ!

ダサTとはその名の通り「ダサいTシャツ」です。こんな感じ!


ダサT企画自体は、マエボンを作る数ヶ月前から存在していて、メンバーのクリエイターストレス発散の場所として大盛り上がりでした。

「日本一の悪ふざけ集団。でもいいものをいつの間にか作っている」前田さんは前田デザイン室メンバーのことを紹介するときよくこんな風に言います。実際その通りで、何か面白いものを生み出す時の前デメンバーの勢い、ほんの少しのおふざけ、クオリティは日本一だと思う。


そんなホットな企画だからこそ数ヶ月後、マエボン制作が始まった時、ぜひともダサTを大フィーチャーしたくて紙面スペースを多く割り当てました。その数なんと15ページ。(ちなみにマエボンは全92ページなので、ダサTページの割合の多さが伝わりますでしょうか?)

ダサT部分の目次↓


ダサTは企画を決められなかったコーナーの1つ

個人的な話になりますが、ダサTページといえば、私が企画を決められなかったコーナーの一つ。デザイナーのはっちゃんこと水上さんに一任という名の丸投げをしてしまい、申し訳なかったことをよく覚えています。

ここに限らず、マエボン制作において一番苦しかったのは企画です。企画の立て方、進め方がよくわかっていなかった。言い訳ですが、初めてやることだったので、何をどうすればいいのかもわからなかったんです。

ライターですから、取材は日頃私も仕事でやります。だけど取材以外の企画モノのイメージがわからず。どう紙面を構成すればいいのかお手上げ状態でした。

そんな中でも「ロケをしよう」とか、「こういう企画はどうか」と熱心に水上さんが提案してくれたおかげで成立したコーナーでした。それからモザイクパンツに引き続き、ダサTページもライティングを担当してくれたのがこっとんさん。彼がこのコーナーのライティングも引き受けてくれることにより、制作が一気に加速しました。ダサTのおふざけ世界観にこれでもかというくらいマッチしたコピーをすごい速さで書いてくれたからです。


ありえない修正依頼「ダサくないからダメ」

制作の佳境に入って、最後までこだわり抜いたことが多かったのもダサTページでした。

「ダサくないからダメ!」

ダサT企画の肝は「ダサくておもしおいこと」、ゆえに少しでも可愛いもの、かっこいいものではなく、より「ダサい」ものにTシャツを入れ替えました。世界広しといえど「ダサくないから考え直そう」という企画はそうそうないかと思います。


私的ダサT企画のツボをご紹介

夏の彼女とダサTと

夏の暑い中ロケを敢行してくれました。モデルさんは水上さんのご友人だそうです。一気に雑誌感が出ました。感謝。ちなみに私が一番好きなのはこの履歴書Tシャツ。

ここに出てくる「前田高子」さんは、前田室長の名前から派生した架空の人物です。ここからさらに派生して25Pのスカートめくりやすい手袋では小説家デビューしているんですよ。

制作メンバー以外誰も知らないし気づかないであろう裏話です。


ダサTコーデ

雑誌の特集でよくある着まわしコーデをダサTで行っています。「お騒がせなダサT女子」こっとんさんが書いてくれた中で一番好きなコピーです。

「誰やねん!知らんがなっ!」ってツッコミ入れたくなる。こういうコピーが彼は本当にうまいんです。


DASA-T SNAP

海外からのスナップ企画という設定なのですが一人だけ所沢在住なのがツボ。


まだ見ぬダサTを求めて

全てが謎の企画。前田デザイン室メンバーで動画クリエーターの横山さんは、ダサT作りの達人なんです。このダサTは各個人が好きなタイミングで投稿していたのですが、横山さんの投稿数はダントツ。そんな彼に敬意を表した企画です。

横山さん曰く「(架空の人物設定)ビューティ横山の写真は奥さんに見られないようにこそこそ作っていた」とのことでした(笑)。


ダサTストリート

これはダサT制作者を紹介するページです。実はダサTは、作ったメンバーがsuzuriでショップを開いていて、実際に購入することが可能なんですよ。これ着て歩けば街ゆく人の視線を独り占めできること間違いなしです。



マエボン刊行記念で書店さんにて行ったイベントのうちの一つ、関大ミライズさんでは前田デザイン室を体験できるコーナーを設けさせていただきました。そこではリアルダサTも展示され、かなりのインパクトを放っていました。

こういう面白くて、ちょっとクスッと笑ってしまう、それでいていいプロダクトこそ前デism。「おもろ、たのし、いいな」の具現化こそダサTである。ダサTページの解説でした。




マエボンを引っさげての書店イベントも今月が最後!3月21日梅田蔦屋書店さんにてトークイベントがあります。よろしければぜひ!


さらに、現在前田デザイン室では、マエボンに続く出版第2弾として『NASU本 前田高志のデザイン』を鋭意制作中です。前田さんのロゴを含むここだけのスペシャルな特典つきリターンが盛りだくさん。


NASU本に掲載する広告主様を募集しています。入稿の都合上3/31までの募集となります。世界初のナス形の本に広告を出してくださる方を募集しております。



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