「男の子」と「女の子」

今日ね、上の子が珍しく女の子を放課後家に呼んでいたんです。
これって今となっては珍しいこと。
幼稚園の頃は、男女関係なくよく家に行き来していたのですが、小学生になると遊ぶ相手も変わって来ます。


まず家に女の子が来るという時点で緊張しました。
だって女の子ってよく見てるんです。
家の中とか私の振る舞いとか。だから姑が来る気分(笑)
かつてうちの家には階段の登り口にモビールを飾っていたんです。
このモビール一つとっても男女で扱いがまるで違う。
男子が遊びに来るとこのモビールはいじり倒されるか、ボールの的に使われる!だけど、女の子の場合は違うんです。「これってなに?」から始まって、「モビール可愛いね」って言って観察しまくる。そして「埃がついているよ」ってお知らせまでしてくれる(笑)
やっぱり、女の子ってものすごい見てる!


以下女の子3人、息子、男の子の友達5名でのできごと。
最初は女の子が遊びに来ても、お構い無しで息子ともう一人の男の子はずーっとゲームしてるんです。
私がヒヤヒヤ。
(せっかく来てくれてるんだから、ゲームばっかりしなくても・・・)
まぁ一応無言で見守っていました。

すると一人の女の子からチクリと一言。

たぶんね、退屈でつまらなくて、そういう言い方をしたのだと思うんです。息子ともう一人の友達が「じゃあ4時半までゲーム。そのあと一緒に遊ぼう」って言ったら、女の子たちは、ちゃんと時計を見てるんです。
わざわざ3分前からカウントダウンして、時間がきたら
「はい、ゲームは終わりです。時間だよー」とか、
「ゲームばっかりしないで。なんでうちらが遊びに来たと思ってるの?」とか!しっかりしているなぁー。でも全部正論!

息子とお友達はたじたじでした。
いつもは私が「ずーっとゲームしてるから、そろそろやめたら?」って言っても全く聞かないのにね!女の子の前ではやっぱりいい顔したいのでしょう。


その後二階でブランコしたり、ピアノひいたりして、盛り上がっている風でした。盛り上がりすぎて、みんな「熱い〜」って言いながら服脱いでシャツ1枚になってたから、私びっくり。

ひとしきり二階で遊んだら、みんな自然と一階に降りて来た。
すると最初はゲームばっかりしないでよーって言ってた女の子が
「私さー、スイッチやったことないの。やってみていい?」って息子に話かけていました。
(なんやゲームしたかったんかい!)←母のツッコミ。
こう言われたら息子たちの出番です。
はりきってマリオカートやスプラトゥーンのやり方を説明していました。
「あー、俺がやったるわー。」って感じで!
頼られてうれしそう。

そんな感じで2時間弱の遊び時間が終了。
帰るときはみんな「楽しかったー。」って言ってくれて私もほっ。息子はテンションが高いままでいつもは友達が帰ったあとの片付けがめんどくさそうなのですが、今日は張り切ってささーっと片付けていました。女の子と遊ぶのもたまにはいいもんだね。観察している私もいつもと違って新鮮でした。



男の子は自分の興味、自分のやりたいこと優先。でも女の子に強く言われたら敵わない。
女の子は「私たちを優先してよー」ってちょっと厳しい言い方でアピールするけれど、それは一緒に遊びたい気持ちの裏返しなんでしょうね。

私の好きな歌。
くるりの「男の子と女の子」の歌詞そのものだなぁと。

小学生くらいの男の子と女の子
男の子同士の遊びは楽しそうだ
割って入って来る女の子はふてくされ
こんな世界はつまらないとひとりで遊ぶ

くるり「男の子と女の子」より


これは私個人としての一意見だけど、男女ってやっぱり違うんです。
一緒じゃない。
男女差別は断じてだめだけど区別はしていいと思う。
体の作りも違うしね。
もちろん男だからこうしろ〜とか、女だからこうあらねばならない〜は息苦しいから嫌ですよ。だけど違いは違い。
男の子は男の子の、女の子は女の子のよさがある。
違いを感じつつ仲良くできるって、よいものですね。
息子たちを見て改めてそう思いました。

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浜田 綾(コトバノ):ライター
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