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「元気が出る曲」にすがっていたころ。

先ほどテレビの音楽番組で「元気が出る曲ベスト〜」みたいな特集をやっていました。こういう企画、面白いですね。
これに完全に触発されただけなのですが、私が勝手に選ぶ「元気が出る曲ベスト3」を書いてみます。

ぱっと浮かんでくるのは、どれも不思議と会社員時代に聞いていた曲なんです。そうそう、私新卒で入った会社。4〜5年目が、とてつも辛くくしんどい時期があったんです。すごい陳腐な言い方になっちゃうんですが、このころって本当に音楽に助けられていたなぁ。


アナログフィッシュ「行くのさ」

残念ながら公式のyoutubeがないのでリンクは貼りませんが、良い曲です。この曲は、故郷を離れて上京するときの曲だと思います。その寂しさに負けないために自分を鼓舞する曲なんですよたぶん。

当時の私は、朝の通勤電車の中でこれを聴いていました。

嫌な気分でも大丈夫行くのさ 気分なんてほっといたってよくなるさ

この歌詞を聴きながら、何度涙目になったことか。
元気が出るというか、励ましてもらっていた曲です。

今書いてて思うけど、電車ですすり泣くって。
朝から病んでいたんだなぁ。私。
嫌ならさっさとやめればいいのにね。

こんな調子で曲を聞いてテンション上がったのか、むしろ下がってないかこれ?って状態で出勤しておりました。

会社にて、マックス嫌だった時期は人間関係がストレスだったのです。だから何をやったところでさして改善することもなく、仕事やめようかな?でもなぁやめて次どうしよう。そんな感じの毎日でした。


スピッツ「放浪カモメはどこまでも」


帰りの電車でよく聞いていたのは主にこれですね。今回の記事で唯一公式動画があった。


見ろあの夕焼けを美しい 上昇し続けることはできなくても 
またやり直せるさ

この歌詞が好きでした。帰りの電車に揺られて夕焼けを見ながらながら、上昇することができない己を恨めしく思いながら「まぁまた明日頑張ればいいか」ってのんきに思っていました。辛い割には何も改善努力しない、思考停止状態ですな。

この曲自体は夕焼けが似合う美しい曲ですよね。のちにロックフェスでこの曲を夕暮れ時に聞くことができたのですが、もう最高。曲とロケーションがバッチリあった時って鳥肌がたちます。そういう思い出もある曲。


斉藤和義「空に星が綺麗」

そんなしょぼくれた社会人4年生が家に帰り、ご飯食べてお風呂入って、「ああ、明日も会社かぁ。嫌だな。またか。」って、夜ビール飲みながらぼーっと聞いいたのがこれ。

ああ、これも公式動画ないわ。残念。でもぐぐったら出ますから、聞いてみてください。名曲です。

口笛吹いて歩こう肩落としてる友よ 
いろんなことがあるけど空には星が綺麗

冒頭から良い歌詞です。基本落ち込んで帰ってくる毎日だったので、これに励まされながら「そうだ明日も頑張ろう」って元気をもらっていました。

その後酔った勢いに任せて就寝。

朝になり「また会社かぁ、げーーー。」

電車で「行くのさ」を聞いて半泣きで出勤。

のループです。こんな時期が少なくとも1年くらいありましたね。
そんなに嫌なら、なんで会社やめなかったのかねー。電車で泣かなくても、とっととやめれば済む話。やめて惜しい大企業でもない。何に躊躇していたのでしょうね。私は。



というわけで元気の出る曲を考えたら、私の人生において辛い時期がセットで出てきてしまった。でもだからこそこれらの曲に確実に助けられていたって言えます。いや、そういう次元じゃないな。すがるような気持ちで聞いていたとも言えるから。

音楽を聞いて、元気をもらったり勇気付けてもらうのは大いに結構。
でもそれ以前に、ガンガン励ましてもらわないと、どうにかなってしまいそうな環境であれば、そもそもそれが問題だ。
そこにもっと気がつくべきだって、今ならすぐにわかるんだけどなぁ。

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浜田 綾(コトバノ):ライター
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