「怒りに転嫁してはいけない」って兄ちゃんが言ってた。サリーって実在しないんだっけ？あいつがあんなに良い曲、歌うから、俺勘違いしちゃって歌い始めたんだよね。ボーカルいるのに、俺ギターなのに。そしたらバンド解散しちゃった。ファッキン転嫁。ちなみに俺に、兄はいない。

もう、身に起こったヘイトを歌にしよう、したいなどとは思わなく、思えなくなってしまってから、ふわふわと、心ここに在らず。結果的にそこに着地してしまうことはあるのだけれど。“あんな”だった俺がずいぶんじょうずに生きられるようになったなあとおもう。

昨夜。メンバーはメモリアルな感情に浸っていたがおいおい勘弁してくれという気持ち。「俺、神とか信じないんで」って言ってた奴が厄祓い行くくらいさむいで。選べる俺たちが待ってる未来をネガティブに決めてかかっては堪らん。「二度と来られない場所」に認定するのはやめてくれ。できるかできないかじゃない。もはややるかやらないかでもない。やるんだよ。次は御朱印帳持って行こうな。

＊

ペンを持つように開いてしまったココではあるが、震える手で握りつぶしそうになるペンもここまできてなんとなく穏やかに。もうバンド以外なにもかも捨ててしまおうかと思いたくなるくらいの怒りと失望がやってきて、どっかいった。歌にならないだけで、言霊は吐いたら飛んでっちゃうよ。

ここでこうしてる場合じゃあない。明日はREC。歌詞が無理。

言葉はたくさんあり過ぎて、全然ない。