【営業心理学】ポンコツ営業ウーマンが連続表彰されるまで
普段わたしは外資系金融機関で、研修担当ををしております。
大型研修から個別研修までほぼ毎日、WEBか対面で。
今から6年前に、とある銀行に出向し、現場の営業担当をサポートする、というか、「この人にこの商品を販売したい」というトスが上がると、同行してスパイクを決める、みたいな仕事をしていました。
ひとりで24支店くらい担当していたので、どこでもドアが欲しいほどの過密スケジュールで、とにかく分刻みで同行支援のアポが入ってました。
私は彼らがひとりで案件を完結出来るように、「自走化」させることを最終目的にして、セールストークはマネしやすいように一定のスタイルを保つようにしていました。
そうすることで、「あ、次はこれ言うタイミングだな」とわかってきて、「型」が身につくんですよね。
今日、ある女性から電話がかかってきました。
「実は異動になって、別な専門分野を学ぶために一旦本部付の職務になります」と報告してくれました。
「最後にどうしてもお会いしたいのですが、お時間頂けますか?」
もちろん、返事はYES!早速行きました。
すると彼女が、「初めてお会いしたのは私が新入りの時でした。あの頃からずっと憧れていて、どうしてもお会いしてからここを離れたくて」と言うのです。
うっそーーーん、マジーーー♡うれしいんですけどーーーー(・∀・)
そして出してきたのは、私が出向当時に毎日のように配信していたセールスプロセスについての極意メール。
全部印刷して保管していて、ずっとそれを見ながらこの6年間がんばってきたのだとか。
泣くわ、ほんとに、泣くわ。
それだけじゃなくて、「実は、ほんとにたくさんの人が同じように印刷して保管して、そして新しく異動してきたり入社してきた人たちにシェアして、もう文字がつぶれるほど繰り返しコピーされてるんです」って言うんですよ!
もー泣くわ。マジで泣くわ。
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実は私、今から14年前この業界に入った当初(前々職)は本当にポンコツで、あまりにもポンコツすぎて、ポンコツ部屋にかくまわれていたの。
落ちこぼれ研究会とか勝手に名前つけて、「オチ研」とか呼ばれてさ。
朝礼が始まる時、オチ研の人たちは別部屋に移動させられるわけ。
屈辱的だったわ~。
そんな中、私たちポンコツを担当してくれた女性の上司が最高だったのです。
「みんなはポンコツでも落ちこぼれでもない。他のみんなが地団駄踏むほどの最高のスキルをあなたたちに付与します」
って宣言したんです。
その後わたしは、連続表彰されるようになり、本来の男性上司がこう言いました。
「俺はお前から学んだ。人がうまく行かないには理由があって、それを見抜いて必要なサポートをすれば、お前のように輝けるんだ、って」
んで、その男性上司は異動してからも、私のエピソードを語り継いでいるそうです。
私を輝かせてくれた女性の上司とは、2年ほど前にある方のお葬式で再会しました。
「課長が私たちに与えてくれた営業のスキル、出向した銀行で本当に役に立って、めちゃくちゃみんなに喜ばれています!ありがとうございます!」
それを10年ぶりの再会で伝えることが出来て本当によかった。
大嫌いだったその仕事で、スタイルは変われど今でも同じ業界に身を置いているのは、その方々のおかげです。
今日会った子は、印刷した私のメールをこれからもずっと大切にしていくと言ってくれました。
がんばって努力してそれが完全に身につくまでやってきた自分にもご褒美をあげたいです。
そのスキルは今の心理セラピーにも大いに生かされ、男性クライアントさんや、起業を志す方たちのお役に立っています。
きっとこれからもそれは大事な宝物だし、これからもそれが私の身を助けてくれると思います。
営業はね
心理学を学べば面白くなるんだよ!
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