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恋じゃなくて愛でした

大切な人がいます。

もう届かないことは知っています。

私の人生の中で1番の後悔。というか、たった一つの後悔。

悔やんでも悔やみきれないし、過去に戻りたいと初めて思った。
何回も思った。

戻りたくて、戻りたくて、しょうがない。
でも何故か悲しくはないのです。

君のことを思うと、そんな私を好きになれる。
可笑しいかもしれないけど、確かに私の脳みそは変わっているから。

両親と何気ない会話をしているとき。
よい朝だと思ったとき。
お気に入りの場所を見つけたとき。
君は本当に自然に脳内再生されるんだ。

いま、君は何をしているかな。
今日も、たくさん笑っているかな。
誰かを、笑顔にしているかな。
何かに、苛ついていないかな。

どのシーンを切り取っても、君だけは、愛しく思えるの。
馬鹿だって、わかってる。

思い出は美化されるからって言うけど、
ASDはね、ポジティブな記憶が残り辛いんだよ。
そうじゃなくても、比べるのも悪いけど、君じゃない思い出は最後に別れを告げた理由を鮮明に思い出せるほど、びっくりするくらい美化されていない。

私には君しかいないけど、君はそうじゃないことを知っている。

だからもう、ひとりで生きていく準備を始めている。

残念ながら私は、君のことを想っている自分が好きなのです。
君を好きな私でいたいのです。

時折、何か奇跡が起きないかな、なんて考えてしまうけど
きっと君を幸せにできるのは私じゃないんだよね。
君を笑わせられるのは、私じゃないんだよね。

誰かに、幸せであってほしいなんて、初めて思った。
何よりも君には、ずっと笑顔でいてほしい。

たぶん、たぶんね。
私は初めて本当の意味で人を好きになったんだと思う。

それに今更気づくなんて、何年かかったんだろうね。

私は、君を傷つけましたか?
きっと、傷つけたよね。

ごめん。今更、ごめんね。

もう伝えられないから、こんなところに書いておくよ。

いま、君は何を考えていますか。


君との関係は、愛から始まって
いま、私は恋をしています。

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