自分だけの朝

まるでひとりで宝箱を見つけたかのような

誰にも言わず機微を確かめるような朝

この空気が手に取るようにわかる朝

締め切った部屋に流れ込んでくる朝

カラスの鳴き声が普通な朝

扇風機のカタカタ音が心地よい朝

クッションの端をぎゅとする朝

そっと抱きしめたい、そのような朝

これは私のもの

これは君のもの

これは世界のもの

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君にだけ、話したくなるような朝