Designshipにグラフィックレコーダーとして挑んだ2日間

常葉大学造形学部 安武研究室所属、in&out lab3年の山川千晴です。

今回はdesignshipのビジュアルシンキングパートナーであるグラグリッドさんのインターン生として、2日間Designshipにてグラフィックレコーディングを行ってきました。2日間を通しての気づきを綴ります。


■ インターン生として

今回は会場のグラレコ隊として参加させていただきましたが、今まで懐いていた記録とか構造化というイメージとは異なりグラフィカルな表現で講談者の語るストーリーを視覚化するという普段と異なるイメージを持ったグラレコは新鮮でした。                          グラレコ初学者の私個人としては、今回はグラレコを参加者も主体的となり関わるための一つのツールとして用いましたが、ここでの新しい価値は参加者と登壇者の間にインタラクションを起こすことであるように思いました。新しい価値を生む活動が間近で見れ、体感できたこと、関われたことは今後の自分のキャリアに活かされる貴重な体験でした。

また、普段からサービスデザインを学ぶ一学部生としては「人々の体験をデザインする」というテーマを設け注目をしていました。SNSなどでリアルタイムで反響があることは、カンファレンスに関わる様々の方への影響を及ぼしていたように感じました。この仕組み作りは、細部のディティールまで作り込まれた今回のカンファレンスの、数あるうちの一つのタッチポイントとして機能し、全体を通じての体験設計の一つであるように思いました。

それにしてもグラレコデビュー戦。あまりに華々しく光栄すぎる舞台でした…。クロージングの際、怒涛のグラレコラッシュを終えた達成感とオーガナイザー広野さんのあまりに素敵でカッコよすぎるお言葉に、人知れず感極まり、私の心は感情が揺さぶられまくっていました。巷で話題のエモ!では語りきれない、言語化できないこの気持ち。まさにEmotionalな体験を味わいました。



■サービスデザインを学ぶ一学部生として

そして今回のカンファレンスのテーマは、業界の壁を超えた日本最大級のデザインカンファレンス。
業界の壁を越えてデザインをするという概念は必要不可欠であるはずなのにも関わらず、ただ、日本のデザインは遅れている、と漠然と事実だけが存在していた私個人の認識としては薄かったように思います。

就活が間近に迫り、個人としてどうにか賢く、いやズル賢く他との差をつけコトが進められないかと考えていましたが、最大の弱点である自分の真ん中にある考えが抜けていたように思います。自分の軸は何なのか、かっこいい大人とは何なのか自分は何になりたいのか。そんな自分の中に溢れかえる問いと向き合う最後のチャンスを与えられたようにも感じました。

自分はまだ何者でもないから何にも囚われる必要はない。しかし、ここ最近感じていた窮屈感や劣等感の原因の一つは、常に予防線を張り、いわゆる"学生ならではの発想"に自己で制限をかけいたことであるように思います。柔軟な発想の中ではなく狭い領域の中でモノゴトを解決しようとしていたように思います。
役割の与えられた仕事処理ではなく予測不可能な展開へとモノゴトを運ぶためには、いつまでもワクワクとドキドキを持ち続ける為には、今までの概念に囚われず常に新しいことに目を向け続けなければならないし、そういう自分でありたい。そして、常に他人ではなく自分の口でデザインが語れるデザイナーでありたいと、強く思いました。

会場で体感的に感じる圧倒的な熱量、漠然とではなく本気で日本のデザインを変えようする人の姿を目の当たりにし、日本のデザインを動かす人たちの話を聞き、強く刺激を受けました。この場の空気を体感できたこと、このタイミングでまだ自分の知らない広い世界を見れたことはとても大きかったように思います。

今回のような前衛的な場、共創空間で生まれた共感や刺激は新たなモノゴトが動き出す瞬間なのだと思っています。
感情が動き出す、まさにエモーショナルな瞬間は紛れもなく自己の貴重な財産であるように感じました。そんな2日間でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?