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解剖学 神経系(神経系の構成)

こんにちは。

本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

桜の季節も過ぎ去り、夏が近づいてきました。

そんな私もあっという間に2年生になり

もっと医学について深く学ぶぞ!!

と意気込んで始まった学校生活も数週間でまたオンラインに切り替わりました( ;  ; )

おそらく僕の3年間の学校生活は終始コロナに悩まされて終わるのでしょう(._.)

なかなかやりたいと思えることが出来ない状況が続いて、本当にこのままで良いのかななんて思って不安になる日々ですがこればっかりは仕方がない、、

「与えられた環境の中で最善を尽くす」

と心に決めているので今できることをやらねば!

自分で挽いた好きなコーヒーを飲みながら今日も教科書とにらめっこです!!


さて、今回は解剖学の、神経系(神経系の構成)についてまとめていきたいと思います。

これまで、
『大脳皮質の運動野が〜』とか
『下垂体から出るホルモンが〜』とか

言葉としては何度も聞いてきた馴染みのある言葉ですが、「実際に詳しく説明してよ」と言われると「いや、そこまで詳しくは、、」ってなっていたので今回を機にしっかりと神経系とはなんぞやということを覚えていきたいと思います。


神経系

神経系とは

神経系とは、神経細胞から伸び出る細くて長い突起が集まった神経線維によって一定の指令を伝達する。
それに対して、内分泌器官から分泌されるホルモンは液体の流れを介して間接的に目的とする器官ないし細胞群へゆっくりとではあるが持続的に作用する。
自律神経系はホルモンと同様、意識的にのぼらず自動的に調節を行う神経機構である。

1)神経系の構成

中枢神経系→脊髄と脳から成る
末梢神経系→脊髄と脳の外にあって刺激や興奮を伝達する神経組織

a.灰白質と白質

脊髄または脳の断面を見ると、
灰白質は、神経細胞の細胞体の多い場所が灰色がかって見える
白質は、神経線維の集まっている場所が白く見える
広い白質の中に神経細胞が塊を成して集まっている場所は、神経核または単にと呼ばれる。

b.神経線維

末梢神経は、主に神経細胞より出た突起すなわち神経繊維が集まり束を成し、それを結合組織が包んだもので一般に神経と呼ばれるものにあたる。
神経には時にその途中に神経細胞の細胞体が集まり、外から見ると膨れ上がる神経節(下記図)と呼ばれる部分があり、中に含まれる細胞を神経節細胞という。

c.求心性と遠心性

末梢神経系は興奮を伝達する方向によって求心性遠心性の2つの神経に分けられる。
・求心性神経;末梢からの刺激を中枢へ伝達する神経(感覚神経)
・遠心性神経;中枢から抹消に興奮を伝える神経(運動神経)
※運動神経には手や足の骨格を動かす筋肉だけでなく、内臓の運動や消化液などの分泌を促す神経も含まれる。

d.神経の再生

神経細胞は一部の例外を除き、誕生後は新しく作られることはなく破壊や欠損で失われても補充されない。
しかし、突起である神経線維は切断されてもまた伸張によって機能の回復を見ることがある。これを神経の再生という。
末梢神経では、神経再生により機能の回復を期待できる
中枢神経では、再生神経繊維が元の伝導路を見出すことが難しく機能の回復が起こらないのが一般的である。

e.神経膠細胞(グリア細胞)

神経細胞には無数の神経膠細胞(グリア細胞)があり、神経細胞やその突起の間の隙間を満たしている。
神経膠細胞は興奮の伝達には直接関係しないが、神経細胞の代謝活動を助けるとともに髄鞘を形成して、伝導速度を速め、食作用を発揮して異物や有害物質の除去にあたる。
末梢神経ではシュワン細胞が神経膠細胞の役割を果たす。

★神経膠細胞の詳細とその役割
・希突起膠細胞→髄鞘を形成
・小膠細胞→食作用
・星状細胞→血液脳関門
・上皮細胞→脈絡叢形成

f.ニューロン連鎖

ニューロンとは1つの神経細胞とその突起を含めたものの名称。
神経系は互いに接触により興奮を伝えるニューロン連鎖からなる。感覚・運動・自律作用という神経機能はこれらのニューロン連鎖による興奮の伝達の結果に他ならない。また記憶、思考、判断、感情などという複雑な精神機能も種々のニューロン連鎖が働いて創り出されるものと考えられる。

g.神経興奮伝達の方向性

同じ経路を持つニューロン連鎖は通常、束を作り一定の決まった部位を走る。これを伝導路という。ニューロン連鎖を作るニューロンとニューロンとの接点はシナプスと呼ばれる。電子顕微鏡による観察では、神経終末にシナプス小胞や膜肥厚など特殊な構造が認められる。通常、ここでの興奮伝達は神経伝達物質(セロトニンやアセチルコリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)がシナプス間隙に分泌されることによって起こる。
シナプスにおける興奮伝達の方向性は一方向性であり、ニューロン連鎖においてあるいはそれらが集まった伝導路において、求心性や遠心性などの方向性が決められる。


以上、今回は解剖学 神経系(神経系の構成)についてまとめました。

次回は中枢神経系についてまとめていきたいと思います。


間違っている点や、気になる点があれば気軽にコメントしてください。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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