万が一を想定して準備すること〜EAPの作成例も踏まえて〜
こんにちは。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます
暑い日が続く中ですが、夏休みも半ばにさしかかってきました。
夏〜秋にかけては各部活動が盛んに行われる季節になります
チームとしてはこれから始まるシーズン開幕に向けて本格的に動き出す時期でもありますので
チームを支える我々トレーナー陣も必然的にバタバタと忙しくなってきます
おかげさまで、仕事の休みのない日々が2ヶ月続き、このままいけば3ヶ月目を迎えようとしています、、、
どこかでしっかり休まないといけないのは分かっていますが
休みだからと言って何をするでも無いので、若い今のうちはこれくらい乗り越えて前に進まねばと思う限りです!
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さて今回は、アスレティックトレーナーとしての話をしていきましょう!
これから暑い日が続き、メディアや日常会話の中でも
「熱中症」
や
「脱水症状」
という言葉をよく耳にするかと思います。
これらはスポーツを行っていない一般の方でも自然に起こる症状ですが
高温環境下の中、スポーツを行い多量に発汗するスポーツ選手の場合
発生するリスクは格段に上がってきます。
また、去年・今年とコロナ禍の影響で春に基礎的な体力作りができておらず
暑熱順化ができていない選手などは特に要注意の対象となります。
我々アスレティックトレーナーは
こういった最悪の場合、命を落とし得るかもしれない症状に対しての予防や適切な対応を行い
「安全なスポーツ環境を作る」
ということも大きな業務の内の一つです。
また、他にもスポーツ現場では重篤な怪我(骨折や靭帯損傷)や脳震盪などの症状に出くわし、対応することも少なくありません
自分の目の前で、選手がバタンと倒れてしまった
最悪のシチュエーションですが、こういった場合に焦ることなく適切な状況判断と適切な対応を行うことが我々には求められています。
とは言っても、誰だっていざそう言った場面に遭遇すると焦ってしまうもの
「あぁ、どうしよう」
「頭が真っ白だ」
「救急車を呼ばないと」
「あれ?救急車って何番だっけ」
「今の住所が分からなくて救急隊に上手く伝えれない」
なんてことは誰だって初めはあるものです
現に救急車の番号を
『「119」なのか「110」なのか分からなくなって「110」してしまった』
なんて話はよく耳にする話です
では、どうすればこういった緊急性の高い場面に遭遇した場合に落ち着いて状況の判断ができるのかというと
最悪の状態を「想定」し、その時適切な対応ができるように「準備」することだと私は思っています。
今では、熱中症や頚部外傷に対するフローチャートなどが数多く世に出回っているので、そういった類のものを常日頃からアンテナを張って確認し
自分なりのフローチャートを作っておく必要があります。
※大塚製薬 熱中症対策アドバイザー養成講座より
特にスポーツ現場では、練習中や試合会場で緊急性の高い事故や怪我が起こる可能性は必然的に高くなります
今回はそういう場面に出くわした時を想定して行動できるよう
私自身が日頃より用いている
「Emergency Action Plan(EAP)」
直訳すると
「緊急行動計画」
をご紹介します
このように、万が一緊急事態が起きた場合に
「救急隊へ引き継ぐ際に必要な情報」
「近くの病院情報」
「備品の設置場所」
「対応者の明記」
などを簡潔に記載しています
また、写真では
「会場へ救急車が出入りするための緊急経路」
「会場と近隣病院との位置関係」
などを一枚のシートにし、パッと見て誰でも分かるようまとめています。
こうしてまとめていても
私自身、目の前にすると焦ってしまうのが実際ですし
逆にこういった状態に「慣れ」てしまうのも良く無いと思っています。
なので、常に最悪の状態を「想定」し
適切な判断・対応ができるように「準備」し続ける
ことを心掛けて今年のシーズンもしっかりと業務に向き合っていこうと思います。
以上今回は自戒の念も込めて、緊急時における対応についてまとめました。
本日もご覧いただきありがとうございました。
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