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《絵本レビュー》うちのねこ

《絵本レビュー》うちのねこ

昨日だったかな、TikTokのオススメ動画で流れてきたネコ同士の修羅場の模様。

高速猫パンチ!人間が喋ってるようなオラオラ系の煽り声。はたまた取っ組み合いして海に落ちたり…もうそれはそれは凄まじいケンカの動画だった。

時は同じくして、たまたま見つけたネコの絵本。
これがまた表紙のネコが可愛くて、ジャケ買いのようにして購入したんだけど。完全な先入観で、きっとほんわかした物語だと思い込んでいた。その時までは。

んさぁそんな今日は、思い込んで購入した絵本【うちのねこ 】のレビューをしようと思います。パチパチパチ。

〔作〕 高橋和枝
〔発行所〕 アリス館
〔初版〕2021年7月
〔価格〕1,400(税別)
〔ページ数〕32P

《ストーリーについて》


ある春、うちに大人のノラネコがやってきた。

夏になっても秋になっても懐かない。
シャーッってされたり、噛みつかれたり引っ掻かれたり、なかなか距離が縮まらない。

少しずつ少しずつ、ネコとの距離が縮まった冬に…

一年を通して飼い主とネコのやりとりを描いた、心温まる実話をもとにした物語です。

《10コの視点》


【主なキャラクター】
・飼い主
・ネコ

【舞台】
・自宅

【構成】
春、大人のノラネコを飼うことになる。

飼い主は、怖がらせないように接するが、ちっとも懐かないネコ。

シャーっと毛を逆立れたり、噛みつかれたり、遠くて見張られたり、引っ掻かれたり、でも少しずつ信頼関係が構築されていく。

夏も秋も、少しずつネコとの距離は近くなるが、なかなか懐いてはくれない。飼い主は落ち込む…

冬、一緒に寝ることが出来き、やっと信頼関係が構築される。

【文】
1年を通して(春夏秋冬)この飼い主とネコの関係性を表現している構成が素敵。
飼い主として人間としての心の葛藤や、ネコと仲良くしたい気持ちが文体に現れているし、応援したくなる。


【絵】
シャーッ!っと毛を逆立ているネコの絵の迫力。
ドアの後ろからちょこんとジーーっと見張っているネコのシュールな可愛さ。しかも、ハチワレちゃん。
やけに、毛並みの感じがリアルだなと思ってたんですが、どうやら和紙に墨で描かれているそうで。


【ハッピーエンド】
すっかり仲良くなった飼い主とネコでハッピーエンド。

【カバー表表紙・裏表紙】
お尻を見せつつも警戒しているネコの絵。

【見返し】
肌色の用紙にお尻を上げているネコの絵がちょこんと描かれている。

【題字の文字】
和紙の上に墨で書いたようなデザイン。
にじみ具合がカワイイ。

《読み聞かせをしてみて》


『このネコちゃんカワイイ♡(8)』

『ちょっと、今度はわたしが読み聞かせするね!ママとは一味ちがった読み方だから、わたしのほうが上手よ(10)』

『あっ、はいはい、おねがいします(母)』

次女はネコのぬいぐるみを持ってきて私の頬にグリグリとおしつけながら喜んでました。長女は、そんなことを横目に、抑揚をつけながら読み聞かせしてくれました。

 

《おしまいの言葉》


冒頭お話しした、先入観バリバリに思い込んでいた、ほんわかした物語とは少し違ってたんですよね。
まさかネコが懐くまでを描いた激動の一年の物語だったとは。

あの、よくイヌ派か?ネコ派か?みたいなコトって聞いたり聞かれたりしたことないですか?

私にとって、ネコって未知なる生き物なんですよね。
友人のネコ好きさん、著名なネコ好きさんの話は浴びるように聞くんですがね。それはそれは、浴びたんですけどね。

で、イヌネコに関する絵本もたくさんありますよね。

ちなみに、ネコという生きものを知りたくて、
猫カフェに行ってネコ、撫でました。
友人宅で飼われてるネコ、撫でました。
聞いたり撫でたりしても、いまだわからんです。

まぁそれでも、私の中で広がっていく小さなネコの世界を確実に感じています。

だから、今日もこうやってネコに関する絵本を読んでレビューしているのかもしれません。




☆彡ハチワレ推しなコボシより

ネコ好きさんは、イイネお願いします😽



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