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《絵本レビュー》よくばりすぎたねこ

人間の三大欲求。
それは〝食欲・性欲・睡眠欲〟。
動物はどうでしょうかね?

時はさかのぼって数ヶ月前に、米粉の素麺とうどんを買いまして。いつか食べようとストックしてたら、あっとゆうまに賞味期限が過ぎてたんです。

捨てるのはもったいないなぁ〜なんて思ってたら、わたくしヒラメキました。
〝そうだ、いつも散歩してる公園の鳥たちにあげよう〟と。

そんなん食べるんかいな?とお思いでしょうが、私もそう思って…まぁ、ものは試しに、あげてみたんですよ。

そしたら食べるのなんのって、私の足をくちばしで小突かれながら催促してきて。ほうほう、フードロス削減大成功です!

てなわけで今日は食欲旺盛な、ねこちゃんの絵本【よくばりすぎたねこ 】をレビューしようと思います。パチパチパチ。

〔作〕さとうわきこ
〔絵〕さとうわきこ
〔発行所〕 PHP研究所
〔初版〕1980年3月

《ストーリーについて》


ある日のこと。
ネコがヒヨコを見つけました。
ネコは餌をまいて、ヒヨコをおびきよせました。

ネコは、もっと考えて。
もっともっと考えて、そのヒヨコを育てることにしたのですが…。
欲張りすぎたネコが迎える結末とは!?

ネコちゃんの食欲によって掻き立てられる数々の妄想が止まらない、滑稽でなんとも愛らしい物語です。

《10コの視点》


【キャラクター】
・ネコ
・ヒヨコ?
・カモ

【舞台】
・野原

【構成】
ある日、ネコがヒヨコをみつける。

エサをあげて食べようとするが、更に大きくして食べようとヒラメク。

大きくして食べようとするが、卵を産ませて食べようとヒラメク。

更にどんどんヒラメク。その間に、ヒヨコは、どんどん大きくなる。

大きくなったヒヨコは、想定外のカモだった。そして大空へ飛んで逃げた。


【文】
この、ネコちゃんの食に対する執着の強さが、文体によく表れている。妄想からの決断と行動が早い!大きくなあれと言ってみたり、ニコニコとひよこを見ながら育てているのだから。

【絵】
舌をたらしながら想像している茶トラのネコちゃんの表情が面白い。どのページも食べることで頭がいっぱいの自惚れている表情をぜひ見ていただきたい。

【ハッピーエンド】
結局育った鳥はカモであり、飛び立ってしまって、ネコちゃんは喰ず終い。

【表表紙・裏表紙】
蝶ネクタイできめたネコちゃんとヒヨコが描かれている。

【見返し】
野原色の用紙

【題字の文字】
太めのゴシック体。色は、ネコちゃんの毛なみの色と合わせている。

《読み聞かせをしてみて》


『バカだね、このネコ(8)』

『バカっていったら、ダメなんだよ?アホだよ(10)』

『バカもアホも一緒…まぁ欲張りすぎたら、こういうことになるね(母)』

なんだかなぁと思いながら、読み聞かせしました。娘たちはネコちゃんに早く食べろーとページをめくるたびに、叫んでました。

《おしまいの言葉》


この質問良くするんですが、イチゴのショートケーキどちらから食べますか?の話をしたいと思います。(いきなり)

わたしは、決まってイチゴからなんですが。理由は明確で、好きなものがいつなくなるかもわからないから早く胃に収めたい派です。

うちの弟は逆で、好きなものは最後に食べる派なんですよ。理由を聞けば、最後にじっくり味わって食べたいそうな。

このネコちゃんは、弟側の考えですが想定外のことが起こり結局は食べられなかったと。

カモだとわかっていたら、ヒヨコの段階で食べてた。もしくは、天井まで囲いをつくって育つまで待ってたかもしれません。

どちらにせよ知識がなかったばかりに、逃げた魚は大きかったのです。

そういうことって、ありますよね〜。

小さい頃なんか欲の塊で、数々の魚を逃しましたよ。だから、なんというか、このネコちゃんの浅はかながらも全力で欲深い気持ち、わかりますもん。

欲張りすぎるのもいかんですなっ。



☆彡ホイップクリームが年々食べれなくなるコボシより

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