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室生龍穴神社 古い杜と水の神秘のエネルギー


2024年を迎えてすぐ、今年は色んなことが起こり、お正月気分なんてどこかに飛んでいってしまって、厳しい現実を見せつけられたなという心境です。


年始からいつもと明らかに違う空気感をずっと感じています。


現状の把握も復旧の目処も立たず、寒い中、今でも不安な日々を過ごしていらっしゃる方がたくさんいることを考えると、とても他人事とは思えず、複雑な心境になってしまいます。


現実的に力になることはできなくても、せめて私にできることで、祈りを捧げ続けようと思います。


そんな心境の中、奈良県宇陀市の山奥にある古社にお参りに行ってきました。



「室生龍穴神社」
《むろうりゅうけつじんじゃ》
Murou Ryuketsu Shrine

『延喜式神名帳』(平安時代中期)にも記載された古社で、雨を司る神・高龗神(たかおかみのかみ)を祭神としており、渓流にある背後の巌窟を龍王の棲む「龍穴」として祭祀したことをその起源としています。

 「龍穴」は、平安時代前期以降、朝廷から祈雨神として信仰されるようになり、古記録にも「室生龍穴」などと記されています。

現在、この岩窟は「吉祥龍穴(妙吉祥龍穴)」と呼ばれており、ここに棲む龍王は、もともと奈良の猿沢池に棲んでいましたが、春日山へと移動し、その後、この龍穴へと移ってきたといわれています。この龍穴信仰に基づき創建された室生寺とは密接な関係があり、古代から一体的に信仰されています。

 春日造の本殿は、春日大社若宮の社殿を江戸時代の寛文12年(1672)に移築されたもので、奈良県指定文化財となっています。

環境省・奈良県・宇陀市/神社内掲示板より転載


奈良に住んでいながら、これまでに行ったことがなくて、そもそもこの神社の存在すら知りませんでした。


調べているうちにピンときて、ここにお参りしたいなぁと思ってはいたけど、遠いし、すぐには無理かなぁなんて思っていたんですけど、まさかこんなにすぐに行けることになんて😚


(後から気づいたんだけど、初詣にお参りした春日大社とこの神社が繋がっていたなんて。興福寺近くにある猿沢池はよく行く場所だし…驚き😳)



室生龍穴神社は奈良県にある針インターチェンジから車で25分くらいのところにあります。


車で向かう道中、空は雲で覆われて小雨が降り出していて、その日はあいにくのお天気。


“雨の中参拝することになるのかなぁ…”


不安気にそんなことを思っていました。


雨も嫌いじゃないけど、雨は気分も落ちやすいし、足元汚れるし、なんとなく晴れやかにお参りしたいなぁという気持ちがあって、なんとか晴れてくれたらいいなと密かに心で思ってたんですよね。


針インターチェンジで腹ごしらえをしてから、再び車に乗って向かう頃にはもう小雨が上がっていて。


嬉しかったなぁ〜✨



雨上がりの冷んやりした空気が水分を纏って、
なんとも言えない冬の清涼感が漂う中、


曲がり道を進み、トンネルを抜けると
まず見えてきたのは室生龍穴神社の本宮の立派な木でした。


“ここだ!”


道中は人の姿もあまり見かけなかったのに、たくさんの車が道なりに駐車の列をなしていて、割と多くの人が参拝に来られていたようで賑わっていました。


まず、本宮の正面に構える2本の大きな木に圧倒された私。


空を突き抜けるような堂々とした佇まいと他を凌駕する圧倒的な存在感の2本の木が出迎えてくれました。


室生龍穴神社 本宮 鳥居前


あまりにも車が混雑していたから、本宮へのお参りは後にして、先に奥宮に車で向かうことに。


拝殿のある本宮から奥宮へは道路からくねくねした山道を登っていきます。
車でも行けるようだったので、そのまま吉祥龍穴がある奥宮に向かいました。


辿りついたところは、人の手があまり入っていない山の中という感じで、空気も澄んでいるし、静かだし、辺り一体が大自然の豊かなエネルギーで包まれていて、自然と深呼吸がしたくなる感じ。


鳥居をくぐり、数十メートル下りたところに龍穴があるとのこと。


吉祥龍穴 参道入口


小道の階段をゆっくり下りていきます。


先の景色が見えないので、どのくらいかかるのかが全くわからないし、どんなところに辿り着くのかわからなかったから、少し不安でした。

小道を降りる(奥に水の流れが見えてくる)


足元が不安な方のために入口では自由に使える杖が置いてあって、その杖を使って上り下りする方もおられました。


階段は細いけど、しっかり作られていて、ゆっくり一歩ずつ降りていけば大丈夫でした。


参道を下るのは数分くらいだったかな…?
龍穴まではそんなに時間がかからなかったというのが私の体感なんですけど、


辿り着いたところに小さな小屋みたいな拝殿が設けられていて、

ここは土足厳禁。

靴を脱いで上がるようにスリッパが置かれていました。

スリッパに履き替えて、目の前の龍穴に向かって手を合わせながら、神聖なエネルギーをただひたすら感じていました。

大きい声は自然と出せない空気というか、みなさん粛々と参拝されていたなぁ。

奥宮 拝殿


周囲の自然に囲まれたこの奥宮は、古くからある自然そのものという感じで、ただこの場所にいるだけで清々しいんです。


エネルギーが凄いなぁと感じたし、



頭のてっぺんから足まで、ピンと張った光の糸を一本通されていくような心地で、


その糸は地球の奥深くに結びついて、宇宙まで繋がっていくような感覚もしたし。


グラウンディングが苦手な私に、意識を下ろすことをピシッと教えられたような気がしました。



本当に気持ちがよくて、喜びが溢れてくるのをただしばらくじんわり噛み締めていました。


こういう時は言葉が要らないのかもしれませんね。


吉祥龍穴
招雨瀑(しょううばく)という場所


水の流れもあって、サラサラと水の音も聞こえてくるし、鳥の声もクリアに響き渡るし、地の底から四方八方からとってもいい氣が流れてくるんです。


全体がエネルギーの洞窟みたいでした。




奥宮の参拝を終え、停めていた車に戻り、来た道を辿って本宮へ。
途中、山道の中腹にある天の岩戸に立ち寄りました。



奥宮へ向かう途中にある天の岩戸


この天の岩戸も、この土地の主のようにとんでもなく神聖な雰囲気を醸し出していたんです。


“生きてるような気配がする”


私はそんな風に感じました。


大きな石も大木と同じで、長い年月を経て何かを纏っていくのか、何かが宿っていくのか、自然の凄さを改めて感じさせられました。


車を停めて、ついに本宮へ向かいます。

本宮の拝殿
中から見た本宮入り口の鳥居


本宮の鳥居をくぐると、風と光が心地よく抜ける砂利の空間があって、なぜかよくわからないけど、“お腹の中にいる”という感じがして仕方なかったんですよね。(自分でもどういうことかよくわかりません😂)


本宮に入った瞬間、高くそびえ立つ大きな樹々にぐるっと囲まれた私。
見たことのない高さの杉が周囲を囲うように連立していて、まるでこちら(人間)を見ているようでした。


本宮 連理の杉(夫婦杉)


右の建物が拝殿


拝殿の裏側に一際神聖な本殿があります。
拝殿で挨拶を済ませ、本殿へお参りしました。



本殿はまた空気感が別格だったなぁ。



本宮は、その場所に立っているだけで背中がピンとするような、でもどこか温かい氣も流れてくるような、終始圧倒される空間でした。


“やっぱり私は水のエネルギーに癒されるなぁ”


参拝を終え、しばらくボーッと立っていたんです。


その場にしゃがみ、土に手を当てると、
私たちを支え、生かしてくれている大地のエネルギーに、感謝の念が溢れてきました。


“しょっちゅう来れるところじゃないから、今この瞬間を噛み締めよう”


参拝を終えて帰る前に、御朱印をもらいに行くと、待ちの行列が。



この神社は地域の人たちで守られていて、宮司さんが常にいらっしゃるわけではない様子。


ラッキーなことにその日は宮司さんがいらっしゃったので、御朱印を書いてもらうことができました。

御朱印を書いてもらっているところ



近くに神社と縁のある室生寺もあるんですが、今回は立ち寄りませんでした。


数日経った今でもこの場所のエネルギーは鮮明に肌で感じられるし、


エネルギーに繋がるたびに浄化されていくような不思議な感覚がずっとあります。


私はこの土地にお参りすることができて心からよかったなぁと感じています。



ひとりひとりのエネルギーは地球全体のエネルギーを左右する大切なものだと私は考えています。


改めて地球に感謝のエネルギーを送ることと、自分自身も常に浄化していくことができたらいいなと思っています。



室生龍穴神社
奈良県宇陀市室生1297


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