サウジの財務省は先日、来年のpre予算を発表しました。
それによると、
歳入1.123兆SAR(2,994億ドル)、歳出1.114兆SAR(2,970億ドル)で収支90億SAR(24億ドル)の黒字になる見込みと発表しました。

正式な来年予算発表は年末ですので、あくまで仮の数字になります。

同時に今年の見込みも発表しており、
それによると2022年は約900億SAR(240億ドル)の黒字とのことです。

実はこれは結構すごいことなのです。

馴染みにない方は意外かもしれませんが、
サウジは実は2014年から財政赤字になっており、今年黒字になれば9年ぶりの黒字です。
以下記事で、過去の実績などが2000年から確認できます。

国内の補助金が多方面で手厚かったことや、軍事費が大きいことなどがあり、原油価格低迷により赤字になっておりました。
ざっくりいうと、その後、様々な政策によって財政健全化を行ってきたことに加え、今年の原油価格高騰により今年は黒字化達成を見込めるようになった、という感じです。

国営石油企業のサウジアラムコが2022年第２四半期に484億ドルというすごい利益をたたき出したのをご存じの方も多いかと思います。

絶好調ですね。