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六甲山の東の端の麓に住む、ただのビールクズ。趣味は自転車(シクロクロス・MTB)、トレ…

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六甲山の東の端の麓に住む、ただのビールクズ。趣味は自転車(シクロクロス・MTB)、トレラン、ときどきボルダリング。かつては登山(沢登り・藪漕ぎ・ツアースキー)など。

マガジン

  • ジョグ中毒者の末路日記

    近年自転車よりもジョグ中毒になっておるおっさんのランニング日記。

  • ビールクズをほかすカゴの中から

    ほかす、は関西弁で捨てること。打ち捨てられたクズカゴの中からビールクズがうだうだと何かを口走っています。

  • ハリマックスのシクロクロス日記

    エスキーナレーシング所属(というのか?) 関西シクロクロスを中心によたよたシクロクロスを楽しんでいる髭の日記

最近の記事

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奥利根放浪記

所属同人のホームページがサービス終了で消え、間抜けなことにローカルのバックアップもPCのクラッシュで消え、登山に親しんでいたころの記録はほぼ失ってしまった。ほとんどは取るに足りないものだが、いくつかは自分でも後に読み返したくなるようなものであり残念に思っていた。先日、そんな記録のひとつが出てきた。転載してくれていた紙の記録集があったのだ。意欲的なんだか消極的なんだかよくわからないが、山を舞台とした放浪の旅という当時やりたかったスタイルの記録であり、noteにも転載して残してお

    • 45歳おっさん初マラソンサブスリー日記(当日)

      (前日までの日記はこちら) 2024年2月11日 モルテン水飲むと軽量化しやすいと聞いていたが、一向にその気配もなく起きる。レースほぼ4時間前でおにぎり2個とR-1の朝食。池の最寄り駅でサイサイ選手と合流して阪急電車で姫路へ向かう。途中駅で乗り換え時間があるたびに軽量化チャレンジ。おかげで新開地〜姫路の山陽は立つ羽目になった。残念。 1時間おきに朝食バナナ的ゼリー。あと薄めに作っておいた汁だけ味噌汁をちびちび啜りながら移動。 姫路について、出走仲間と記念写真を撮って会

      • 45歳おっさん初マラソンサブスリー日記(前日まで)

        2020年2月某日 コロナとやらが流行っており、仕事もリモートが増えた。なんだか自転車も外で乗りにくい。運動不足で体重も増えそう。これまでたまーに山に行ってたくらいのジョギングというやつを始めてみるか。 2021年5月2日 習慣というのは恐ろしいものである。最初は途切れ途切れだったジョギングが、いつの間にやら「走らんと気持ち悪い状態」になっている。今日で連続374日目である。 2021年5月3日 菌に頭蓋骨を侵されて痛いししんどいので久しぶりのノーラン。記録途切れて残念。

        • Shut Up Legs. |ONTAKE 100k (後編)

          (前半から続き) 入りの1kmはさっきと逆に前半ループを終えた選手とすれ違う。ヤマネ選手、のんちゃん選手、これまたスタートで改めて初めましてーをした岡山猟師のハダ選手と、たくさんすれ違う。姿を見ると気力はさらに充実した。 しかし、それらの姿がなくなり、前後に選手の気配もなく、後半ループの上りが始まると、気力はあっさり雲散霧消した。お前どこ行ってん。お前がイケる言うから出てきたのに、まだ50kmも残ってんねんぞ。責任取れ。そう思ってもあとの祭りである。おまけに今となっては上

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        奥利根放浪記

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        • ジョグ中毒者の末路日記
          4本
        • ビールクズをほかすカゴの中から
          2本
        • ハリマックスのシクロクロス日記
          18本

        記事

          Shut Up Legs. |ONTAKE 100k (前編)

          "Shut Up Legs." この言葉が頭の中をぐるぐると回っていた。 脚が言うことを聞かないどころではなかった。動かない。「脚が棒のよう」とはしばしば聞くが本当にそれ。ただし、付け根から足先までが一本の棒になっているわけではなかった。上下2本の棒が真ん中、つまり膝、にあるコントロールのできないぐらぐらのジョイントでつながっている感じ。重心をきれいにそのジョイントの上に乗せないと、意図に反して、途端にバランスが崩れカクンと折れてしまう。そうならないために僅かに働く筋肉を

          Shut Up Legs. |ONTAKE 100k (前編)

          グラウラーのすすめとおすすめのグラウラー 〜樽生クラフトビールを家で飲もう!

          おうちビールグッズ「グラウラー/グロウラー(Growler)」おうちで飲むビール、ほとんどが缶やビンですよね。でもね、それにとどまらず、劇的におうちビールの世界を広げるおすすめアイテムがあるのです。 それがグラウラー(Growler・グロウラーと読むことも)です。 普段からグラウラー生活を楽しんでいるビールクズのひとりとして、今回はその魅力を紹介したいと思います。送り手視点の記事は割と調べると出てくるのですが、飲み手視点の感想があんまりないなーということで、じゃあ自分が書

          グラウラーのすすめとおすすめのグラウラー 〜樽生クラフトビールを家で飲もう!

          ホワイト・シクロクロス(或いは、まった来年!)/日吉

          なんだか、ずるずるとアップしないままになっていた今季(結果的に)最終戦。今や、遠い昔。ようやく書きました。また来年、日記書ける日が来ることを願って。 --- 白銀に輝く会場を前に、前レースの結果をもとに立てた仮説と対策は、音もなく崩れ去った。 チームメイト・和尚の助けを借りて会場に着いた時はすでにレースまで1時間を切っていた。試走時間もとっくに終わっている。ゼッケンを受け取り、着替える。付近の雪の上をクルクルと走り回って新しいキャンバーエリアを見に行くだけで、アップはな

          ホワイト・シクロクロス(或いは、まった来年!)/日吉

          「背中から踏む気が全く感じられなかった」/関西シクロクロス 桂川

          マックス、コーナーキレキレやったやん! と、シゲヲ選手に言われてめちゃくちゃ嬉しかった。 のは、去年の10月の富田林のレースだった。 その時は結果はともかく、持っているものをキレイに出せた実感があった。コーナーも、遅いなりの踏みどころも。ここから上げていこう、と思い、その次の野辺山とマイアミくらいまではなんとかボチボチ小さい波に乗りながら進んでいた。順調かに見えた。 が、年明け以降、全然あかんのである。 ハイ。 全く走れなかったんですよ、桂川。 スタートからの長

          「背中から踏む気が全く感じられなかった」/関西シクロクロス 桂川

          自転車か、ビールか、それが問題だ。/関西シクロクロス 堺

          自転車よりビールの方が好きですよね? と聞かれたのはレースの2日前の飲み会にて。 図星。と答えたものの、ホントのところこの問いはどちらかを選べるようなものではない。「仕事と私」と相似形。どちらも俺にとっては等しく大事なもので、自転車に乗るからビールは美味しく飲めるし、美味しくビールを飲むから楽しく走れるというものだ。表裏一体。一心同体。 ただ、残念ながら昨秋あたりから非常に美味しいビールに巡り合うことが増え、体重は増加の一途。ろゆうのタイムも振るわないというのが現実だ。

          自転車か、ビールか、それが問題だ。/関西シクロクロス 堺

          チャレンジの回転/野辺山 Gravel Challenge

          まだ暗い中、目が覚めた。ざああと雨の音が聞こえる。雨はいやだなあ。スタートまでに上がると良いけど、降ってたらやめようかなあ。アラーム時間にはまだ少しあったので、後ろ向きなことを考えながら掛け布団を目まで引き上げる。 会場は霧のような雨だった。レインウェアを着込んで受付に行く。昨晩は楽しい宴も翌日朝から走るからと言って中座して寝てたし。散々今日は走るって言ったし。後向きの気持ちをなんとか少し前向きにしながら、自転車を車から下ろす。 そういや、このためにJ.I.Parkを持っ

          チャレンジの回転/野辺山 Gravel Challenge

          祝祭の擦過傷/Rapha Super Cross 野辺山

          野辺山は祝祭だ。観客からも選手からも、日常を超えた熱狂の湯気が上がっている。 熱くて過激な声援が飛んでくるし、目の色の変わった集団はガチャガチャに荒れる。 泥と事情で試走はスキップ、代わりにいつもよりアップに時間をかけて体を温めた。コールアップに行くとどこからともなくチームメイト和尚が来てくれている。阿吽のありがたさ。 ギリギリ3列目。2列目にハードテイルの神の姿が見え、後ろに並びたかったが取られてしまいその横へ。前の選手、気持ちがはやりすぎているのかさらに前の選手の後

          祝祭の擦過傷/Rapha Super Cross 野辺山

          限界の向こう側/東海シクロクロス WNP

          ピカーン。 と、目の前に1本のラインが見えた。 一番外側、コーステープギリギリのところ。 スタート直後の長めの砂のカーブ。 先頭以外はみんな詰まって、降りて押したり夏のプールのようにごちゃごちゃしている横、乗っていく。 57人大量出走のほぼ最後尾スタートから、一気に20番手くらいまで上がった。 久しぶりに、スタート直後の人の海の中にラインが見えた。やっとこの感覚が戻ってきた。今季初戦、2列目でも前に壁が立ちはだかっているように見えた感覚に比べると、大した進歩である。

          限界の向こう側/東海シクロクロス WNP

          勇気100%/さぬきシクロクロス

          1枚ギアが重かった。スタート少し踏み遅れた。 あるいは、10秒前のコールがなく、30秒前が最後のアナウンスになったという新制度にまだ慣れていないのか。 少し踏み遅れたものの、位置はキープしたまま180度ターンして最初の舗装路の登りにかかる。腰を上げて踏んでいく。ここがゴールと思って踏んでいく。 勇気。 垂れるかもしれない。が、ここでなるべく前に位置を取っておかないと次の急登セクションで詰まる。詰まって後ろで展開してしまうと、舗装も長く地脚がものを言うこのコースでは、

          勇気100%/さぬきシクロクロス

          奇跡なんて起きなかったよ/関西シクロクロス 桂川

          後ろに、マツケイが見えた。 だいたい10秒くらい、俺が先行している。 1周目の真ん中くらい。 キャンバーや180度ターンが連続してスピードも落ちすれ違いも多いコース後半は、前後の選手が近くなり、レースしてるぜって感じが強くなる。 マツケイ。チームポンガであり、エスキーナレーシングのチームメイト。俺より後ろで走るような走力ではないはずなのに。 さらにその後ろに、bikin!樋口さんの姿も見える。スタート位置と、園田さんの後ろを利用させてもらってそこそこうまく上がったぶんの

          奇跡なんて起きなかったよ/関西シクロクロス 桂川

          ただいま/阿波シクロクロス

          えーと。 1年ぶりのレースでした。 今シーズンここまでは、仕事やら家のことやらを優先してお休み。シーズンも終盤になってようやく開幕、というわけです。 久しぶりなので、わりと長めです。 ビヨーン。 と、笛だか電子音だかの合図が鳴った。正確な音の記憶は定かでないけど。 ぐっと右足を踏み込んで、それから左足を踏み込みながらクリートをねじ込む。パチリ。と音の出る感覚が来て一発で嵌ったことがわかる。10人出走で2列目スタート。前の列のすり抜ける隙間を探す。はずだった。 隙

          ただいま/阿波シクロクロス

          「神さまの轍」を見て今どき(?)の青春について考える。

          「神さまの轍」(作道雄監督)という映画を見た。 青春×京都×自転車というキャッチコピー。サブタイトルでついている英語は"checkpoint of the life"。 自転車映画といえばそうなんだけれど、あくまで中心にあるのは「青春」で、その青春物語に大きく関わるのが自転車、という映画だ。 以下は、イチ観客の勝手な感想であり解釈なので、ぜんぜん作者たちの意図とは違ってるかもしれない。でもまあ、トークショーで監督自らが見方は自由と言うてはったので良しとして、書いておくこ

          「神さまの轍」を見て今どき(?)の青春について考える。