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この世界に創り出したいもの

子供の頃から目の前に起こる人間同士のドラマを、何故それが起こるのか、その本質を考えなければ、自分なりの解をみつけなければ、次に進めない。そんな私を友人は、海で溺れた時に例えて言った。

「はなちゃんはさ、溺れたら一回底まで行って、底を蹴って帰ってくる人なんだよね。それが底の見えないような深海でも変わらない。」

「でもさ、別の子は違ったりするんだよ。急いで浮き輪を投げてあげないといけない子もいるんだ。」

ひとつひとつ味わうように自分で考えるという作業は、素晴らしいスピードでこの世の中の仕組みを学習させてくれた。

しかし、私が最後に学んだ事は、この世界は真実が巧妙に隠されてしまっていて、その事に気が付いた人は社会的に抹殺されるという事だった。

それが、私がこれまで知りたいと思ってきた社会の仕組みだった。

どうしたらこの世の中のルールを変えられるのだろう。

本当は皆が心の底に思っている事を実現するだけで世界が変わるのに、どうしてこんなふうにしか私達は生きられないのだろう。

競争で勝ち続けることは出来ないのに、なぜ人は戦うことを選ばざる得ないように仕向けられているのだろう。

私が望むのは、平和で調和のとれた世界。

大切な人に、関わりのある人に、街ですれ違う人に、旅で出会う人に、世界に、私は私を放つ。

戦いという意味では、私も、戦ってきたひとりだった。

私が私でいられるように、私自身を見失わないように、自分にそぐわないこの世界の仕組みに合わせながら、魂の声だけは守ろうと思って生きていた。

私が私として存在する事、それがこの世界を変える大海の一滴だとしても、私はそのように生きる。

競争社会で勝ち続ける事に夢中になっていた時も、出口が見えなくて苦しかった時も、私は私をずっと信じていた。

真っ直ぐに私の解を生きた。

ひとつとして不要な経験はなかった。

これからもそれはそうあり続けるのだろう。

目の前に難題が出される時、ゆっくりとじっくりと自分自身の心に、ハートに聴き、答えを導いていく。

その作業が、私達の望む未来を創造する。

この世界が平和で調和に満ちた世界となりますように。






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