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トキソプラズマを深堀り。

私は猫を飼ったことはないのですが…
幼い頃おばあちゃんが野良猫を家に上げては
餌をあげたり飼い慣らしていたのを思い出しました
仕事にやる気が出てきたからなのか、空回りしているのか、自己判断で、最近の行動がトキソプラズマ症の症状に近い性格の変化を感じているのです…
仕事の環境の変化による焦りなのか…攻撃性は出ないのですが、現状を変えようという莫大な意識のエネルギーが湧き上がって来ます、とにかく鬱に近づかない様にポジティブに前向きにですよね( ・ิω・ิ)

「統合失調症」 のテレビ露出情報

2023年4月11日放送 21:00 - 22:54 日本テレビ
カズレーザーと学ぶ。 (カズレーザーと学ぶ。)

トキソプラズマという寄生虫に感染すると、発熱、全身の痛みを発症する人もいる。年を重ねるほど感染リスクが上がるといい、カズレーザーは「年をとると怒りっぽくなるのはそういうこと?」と気になっていた。感染者全員が怒りっぽくなるわけではないという。感染経路は猫、加熱不十分な肉で、殊に猫の腸内はトキソプラズマが有性生殖できる条件を満たしているという。人体に侵入すると、トキソプラズマは殺菌能力が高くない好中球に感染し、広範囲に拡大。最終的に行き着くのが脳で、ネズミを使った実験ではドーパミンは増加した一方、ノルエピネフリン、セロトニンは減少。つまり、感情が不安定となり、攻撃性が増す。統合失調症を発症し、自殺率が2倍になるケースもある。
山本教授曰く、トキソプラズマに感染した人は魅力的になり、モテやすくなるという。
……TVで観ましたが衝撃的な内容でしたね

(CNN)でも報道されています
オオカミは群れをつくる動物で、メスのリーダーとそのパートナーが率いる家族の中で生活する。生涯を通じて群れにとどまり、狩りや子育てを手伝うオオカミがいる一方、中には集団から離れて自分のパートナーを見つけ、自ら群れをつくる個体もいる。
こうした行動には性格の特異さや子どもの頃に形成された家族関係など、多くの要因が絡んでいるが、新たな研究の結果、群れの力学に影響を与える意外な要素が明らかになった。「マインドコントロール」を行う寄生虫がハイイロオオカミをリスクの大きい行動に駆り立てていることが分かったのだ。
研究チームの調査結果によると、トキソプラズマ原虫と呼ばれる寄生虫に感染した米イエローストーン国立公園のハイイロオオカミはそうでない個体に比べ、生まれついた群れを離れるか、群れのリーダーになる可能性が高い。
猫を飼った経験のある人なら、トキソプラズマ原虫によって引き起こされる感染症「トキソプラズマ症」について聞いたことがあるかもしれない。猫の腸にはトキソプラズマ原虫の生殖に必要な酸が過剰に含まれていることから、この原虫のライフサイクルは猫と密接な関係を持つ。まずトキソプラズマ原虫が猫の腸内で繁殖し、猫はふん便と一緒に原虫のオーシスト(卵のような単細胞)を排出する。
他の哺乳類や鳥がこれらのオーシストに汚染されたものを食べたり飲んだりすると、猫以外の動物にも感染が拡大する。ただ、他の動物の腸にはトキソプラズマ原虫の生殖に必要なリノール酸がないため、原虫はネコ科動物の体内に戻る方法を見つける必要がある。
そこで、トキソプラズマ原虫は中間宿主の脳や筋組織に入り込み、猫に食べられる可能性を高めるような行動を取る。このメカニズムについてはまだ解明されていないが、最もよく知られているのはげっ歯類の例だ。複数の研究によると、トキソプラズマ原虫に感染したネズミは猫に対する生まれつきの恐怖心を失い、猫の尿の臭いを避けなくなる。恐怖心を失ったマウスは猫の格好の餌食になり、新たにトキソプラズマに感染した猫は知らぬ間に同じプロセスを繰り返すことになる。
進化の過程で生き残るという点では、トキソプラズマ原虫は猫やその獲物に最適化されているのだが、他の動物が巻き込まれた場合も似たような行動の変化が起きる。人間も影響を受ける場合があり、ビジネス上のリスクを冒す行動や運転中の逆上、統合失調症などの行動変容とトキソプラズマ原虫との関係が指摘されている。

陽性反応を示したオオカミは陰性のオオカミに比べ群れから離れる可能性が11倍大きい
そして今回、科学誌コミュニケーションズ・バイオロジーに掲載された研究で、トキソプラズマ原虫がハイイロオオカミに影響を与えている証拠が初めて示された。
イエローストーン国立公園では1995年にハイイロオオカミが放されて以降、研究チームがオオカミの観察を行ってきた。公園内の道に設置されたカメラや航空機で群れの行動を観察しているほか、オオカミの約4分の1は無線追跡用の首輪を装着し、血液検査を受けている。
こうした検査の結果、オオカミの一部がトキソプラズマ原虫に感染していることが判明した。ピューマと生息地が重複しているために感染したとみられる。
トキソプラズマ原虫の存在は研究チームの目を引いた。論文の共著者を務めた米モンタナ大学の博士候補生、コナー・メイヤー氏もその一人だ。トキソプラズマ原虫は動物のリスクを冒す行動に影響を与える傾向にあることから、メイヤー氏らは大胆な行動を取るオオカミに着目することに決めた。
オオカミが危険を冒すのは家族から離れ、別の群れに加わったり新たに群れをつくる時だ。そこで研究チームは、オオカミの分散と群れのリーダーに関する25年分の記録をさかのぼり、研究対象となった全てのオオカミの血液検査と照合した。
すると驚くべき結果が明らかになった。トキソプラズマ原虫の陽性反応を示したオオカミは陰性のオオカミに比べ、群れから離れる可能性が11倍大きいことが判明。陽性反応を示したオオカミが群れのリーダーになる可能性も陰性の個体の46倍に上った。
トキソプラズマ原虫との関係が指摘される他の動物の行動パターンを踏まえ、研究チームはトキソプラズマ原虫が要因ではないかと推測。「トキソプラズマ原虫によって引き起こされる大胆さと、自らの行動圏を離れ、殺される危険を冒してまで別のオオカミの縄張りに出向く意思の強さの間には、何らかの関係がある可能性がある」(メイヤー氏)としている。
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)はアピコンプレックス門に属する単細胞生物で、ネコ科の動物を終宿主とする細胞内寄生原虫である。中間宿主としてヒトの他、豚、ヤギ、ネズミ、ニワトリなど、200種類以上の哺乳類や鳥類などの恒温動物に感染する。ヒトの感染症としては世界中で見られるが、地域でその有病率に大きな差がある。
病原体としては栄養型、シスト、オーシストの3型が知られている。眼、鼻の粘膜や外傷から感染する可能性はあるが、その頻度は低いと考えられる。栄養型は急増虫体と呼ばれており、細胞内に寄生して急激に増殖するが、消毒液や胃酸で容易に不活化されるため、経口摂取による感染は希である。ヒトへの感染は主に、シストやオーシストの経口感染によって起こる。

シストは中間宿主の脳や筋肉の組織中に形成され、厚く丈夫な壁の内部に数千におよぶ緩増虫体を含んでいる。シストは室温で数日、4 ℃なら数か月生存する。オーシストは終宿主であるネコ科の動物の腸管内で有性生殖により形成され、糞便中に排出される。排出されたオーシストは、環境中で数日間かけて成熟し、数か月以上生存する。シストは、加熱処理(56 ℃、15分以上)ないし冷凍処理(-20 ℃、24時間以上)によって不活化され、オーシストは、70 ℃、10分以上の加熱処理で不活化される。
加熱不十分な食肉中のシスト、飼い猫のトイレ掃除、園芸、砂場遊びなどによって手に付いたオーシスト、または洗浄不十分な野菜や果物に付着していたオーシストが、口から体内に入り感染が成立することが多い。

ヒトが感染したら

通常、成人がトキソプラズマに感染してもおよそ8割は症状がなく、2割でリンパ節腫脹や発熱、筋肉痛、疲労感などの亜急性症状が出現し、数週間で回復する。その後、シストが組織中に形成され慢性感染に移行する。慢性感染では症状がないため臨床的に問題になることは少ない。臨床的にシストを検出することは困難であり、またシストを除去する治療法はない。一般的に、免疫能が正常であれば、シスト中の緩増虫体の再活性化による虫血症は起こらない。しかし、胎児、HIV患者や臓器移植患者など免疫抑制状態にある場合は、初感染ないしシスト中の緩増虫体の再活性化による虫血症が長期間続き、脈絡網膜炎、中枢神経系障害、肺炎や心筋炎などの重篤な日和見感染症を引き起こす。感染予防のワクチンはない。

IgG Avidityとは

Avidityとは、抗原と抗体の結合力の総和のことである。感染初期において、まず抗原と低親和性の抗体が産生され、感染の経過に従って高親和性の抗体が産生される。Avidityが弱ければ感染してから間もない時期で、母体は初感染である可能性が高い。Avidityを測定することで、母体のトキソプラズマ感染時期を推定することができる。
例えば、ELISA法で尿素処理を用いてIgG avidityを測定することができる。蛋白変性剤(尿素など)を添加した洗浄液を用いて測定した吸光度を非添加の洗浄液を用いて測定した吸光度で除算し、avidity index (AI) % として表記する。AIが低値であれば、最近(1年以内)の感染であるとされる

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