砂丘の仲間

昨年5月、今年3月に訪れた、西オーストラリア州 Eucla。
Perthから1400km、Adelaideから1200kmのこの砂丘は ”地の果て” という別名も持っている。とは言っても、モーテルはあるしドライブインもある。人口は20人位だろうか?モーテルやドライブインは利益というよりここにないと車での移動が困難になるから国策的に存在してるんだろう。ちなみに最寄りの小さな町まで700kmとか500kmという場所にある。場所を知っててもおいそれと行けない場所であるけど、日本から3日で行けるのは早いのかも知れない。

そのEuclaから5kmほどブッシュエリアをかき分けて行くと Bilbunya Dunes という白い砂丘群がある。石灰質の砂は白く、天候や時間によって色は千変万化する砂丘群である。オーストラリアロケの目的の一つ。日本では鳥取砂丘や中田島砂丘くらいしか知らないのでこれほど大規模な砂丘を観たのは遠い昔のアフリカ大陸以来久しぶりである。ちなみに、ランクルの販促動画でロケ地に使われている場所でもあるんだけどそのコーディネーターは凄いと思う。

もちろん、砂丘群の撮影をしにきたわけだけど、結構な撮影期間、砂丘で人に出会うことは一切なかった。ていうか、人はいない場所である。そんな砂丘でこの3月のロケで一つの家族と友人とも言える関係になった。

大きな飛べない鳥エミュ。
ダチョウほど大きくはないけど、十分に大きい(笑)
出会った彼らは好奇心が強く、砂丘群に入ってきた私達を見つけるとまっすぐに近づいてきたのだ。まさか来ないだろうと高をくくっていた私達の直ぐ側までやってきて”ワクワクした視線”でこっちを見つめていた(と思うw)

好奇心満載の彼らをみてると違和感なく「可愛いなぁ」と思えた。頭の白いのがオスで家長なんだろう。私達が撮影の為、砂丘の方向に進んでいくとしばらく彼らも行動を共にした。仲間として認識してくれた様な気がする。
彼らとは二日間、砂丘で会うことになったわけだけど、三日目は天候が悪く撮影を休止したので会えなかった。それ以降は出会っていないけど、砂丘に入ると自然の彼らの姿を探すようになっていた。。。
また行けるかどうかはわからないし、行ったところで会うこともないだろう。しかし、彼らと私達はその時仲間だったのは事実で、温かい気持ちだったのも事実。懐かしく遠い地の思い出。元気にしてるかな?と時々思うのである。

彼らに出会う前はエミュに対してなんの感情も無かったけど、今はエミュが好きである。なんとも単純な私です(笑)


Panasonic LUMIX G9Pro
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH

FUJIFILM X-T3
FUJINON XF 55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

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