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昼間だけど夜逃げ計画・10

母の優しさ

引っ越し先も決まり、
入金・契約を済ませれば前進するのみです。

うまく実行できるまで
私の心はずっと落ち着かず
始終そわそわしていました。

子どもたちには
必要最低限のことだけを伝え、
前日まで普通に生活をして
余計な心配をさせないように努めました。

とにかく引っ越しを無事に終わらせること。
そこだけを考えました。
足りない家具・家電など
多少の不便は後回しです。

生きるのに必要な最低限のことができるように
抜かりないように
何度もシュミレーションしました。

ガス、電気が使え
洗濯機が回せ、
引っ越しの翌日に
お弁当を作ることができれば
子どもを学校へ送り出すことができます。

引っ越しはお金がかかる!

ある程度の見通しがたった頃
実家の母から
引っ越し資金の援助がありました。

私が用意できたお金は
不動産屋と引っ越し屋に支払うと
残り20万円ほどしか残らなかったのです。

それでも私はなんとかやっていけると思っていました。
それがとても
とても!甘かったのです。

引っ越してみると
予定していなかった出費が次から次へ出てきました。

例えば、
ガスの開栓時に保証金として10,000円
電球が切れて電気がつかない。
ガスコンロの電池が切れてるー
ドライヤーを持ってくるの忘れたー
物干し竿も忘れたー
あれがない、これがない。
猫たちの元気がないから、少し高級なご飯を。
仮住まいだから、猫にガリガリさせないように全面カーペットにしたり。
。。

しまいには
引っ越し疲れで寝込んでしまい、
2〜3日はご飯も作れませんでした。
節約どころではありません。

親というのは
いつになっても越えられない
有り難い存在です。

お金に余裕がないと
精神的に追い詰められることをよく知っているんですね。
本当に助かりました。

母の優しさに甘え、
親の助けを借りて
なんとか引っ越しを乗り越えることができました。

11へつづく

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