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昼間だけど夜逃げ計画・11

引っ越し当日

いよいよ決行!

いつも通り夫は仕事に出かけ
子どもたちはお弁当を持って、それぞれ学校へ出かけました。

子どもたちには打ち合わせ通り
引っ越し先へ帰宅するように伝えました。
子どもたちの荷物は既にダンボールにまとめてあり、運ぶだけの状態になっていました。

複雑な心境だったと思います。
物心つく前からの住み慣れた家。
ダメ夫とはいえ、
一応父親です。

私の決断に反対こそしなかった息子たちですが、
それぞれ思いはたくさんあったでしょう。
この先きちんと息子たちと向き合っていく必要があります。

けれど、この日は
もう本当に余裕がありませんでした。

この限られた時間内に引っ越しを完了させないといけないのですから。

頼れる助っ人

唯一の助っ人として駆けつけてくれたのは、私の実弟。
はるばる遠路やってきてくれたのです。

こんなことお願いできるの
家族しかいないな。

実際、片付け作業は
想像以上に大変なものでした。

二階の荷物はある程度まとめてあったのですが、
一階は、ほぼ手つかずの状態でした。

引っ越し屋が到着する午後1時までに
全てをダンボールに詰め終わらないとなりません。

最悪、私1人でもできるかな?
くらいに考えていました。
甘い甘い〜

私ができたのは台所だけでした。
冷蔵庫の中身は事前にだいぶ処理しましたが、残ったものは腐らないように
クーラーボックスへ移動させました。

食器棚の食器は新聞紙に包んでダンボールへ。
その他の調理器具や調味料などなど
台所という場所には
こんなに物が多いのか!

とんでもない量の荷物でした。
もっと捨てるなど処分しなければいけなかったです。

朝の9時に弟に来てもらってから
午後1時まで2人で猛スピードで片付けました。
ギリギリ
私の計算では危なかった。。

弟は私の数倍は働いてくれました。
弟が来てくれなければ、間違いなく間に合いませんでした。
やはり、男手は違います。

大急ぎの引っ越し

前の現場が遅れたため、引っ越し屋の到着が遅れて
作業が始まったのは14時頃でした。

トラック2台、4人体制。
もちろん我が家の事情は知っています。
中にはアルバイトの方もいるでしょう。

なんだか気まずい雰囲気が伝わってきました。笑
顔がひきつっていました。
そりゃそうでしょうね。

そんなことより、
もう14時。
急がないと夕方になってしまいます。

夫の帰宅時間はバラバラで
早い時は17時前に帰宅したりするので、
気が気じゃありませんでした。

運び出す荷物と
置いていくものの支持を私が出し、
次々とトラックへ積み込んでもらいます。

それはそれは
ものすごいスピードで運び出してくれました。
1時間かからないうちに
トラックに積み終わりました。

作業の方も慌てているように見えました。
いや、間違いなく慌てていました。
夫と鉢合わせたら、修羅場です。
誰だって嫌です。

若いバイトさんまで巻き込んでしまい、
申し訳ないことをしました。

ひと通り作業が終わり、
二階の電気を消しに行くと、
養生用のボードが忘れてありました。
引っ越し屋さんロゴがバーンと印刷されていたので、
残していくわけにもいかず、
(夫が逆上した場合、引っ越し屋さんに迷惑がかかります)
トラックが出発したところを呼び止めて回収してもらいました。

慌ててます。笑
今思えば笑えますが、
生きた心地がしませんでした。
一刻も早くここから脱出しないと!
その思いだけでした。

引っ越し屋さん
本当にありがとうございました。

12へつづく

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