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ボクシング始めました。

中学校時代の僕はというと、身長170センチ70キロという大きな体格なのに引っ込み思案で、自分の思いを主張出来ず、イジイジとした少年でした。
そんな風貌と性格も相まって、同級生や先輩からいじめを受け、入学してすぐ半年ほど引きこもり生活を送っていました。
これじゃダメだ、、と思った両親が引っ越しをして、転校させてくれました。
全て親頼みの情けない息子でしたが、僕のことを第一に考えてくれた両親には本当に心の底から感謝です。

転校先でも馴染めず、1人でいる時間が多かった僕ですが、1人の子が話しかけてきてくれました。

「駅前の交差点のところにボクシングジムがあるんだけど、一緒行かね??」

後から知ったことですが、その子は1人でボクシングジムに行く勇気がなく、友だちを5人誘って断られ、6人目に体格の良い僕をたまたま誘っただけ、、とのことでした。笑
ですが、その頃の僕にとってその誘いは思いもよらない嬉しいものでした。
二つ返事で行きたい!と返事をし、2日後ジムに行きました。
ドッキドキに緊張し、ジムの扉を開けると何とも形容しづらい汗の匂いに包まれました。
中学生が2人で見学にくることは珍しかったようで、会長やトレーナーを始めジムの会員さん全員が優しく迎え入れてくれました。
ボクシングジムなんて怖そうな人がたくさん居る場所だろうと勝手な偏見を持っていた僕ですが、人から殴られる痛みを知っている分『ボクサー』はみんな優しくてカッコよかったです。

そこで最初に習ったパンチが「ジャブ」。
僕と友だちは、このパンチを無心で3時間打ち続けました。
体験初日は、この「ジャブ」と簡単な足の動きしか教えてもらえませんでしたが、僕と友だちはその日に入会する決心をしました。
ジムを出た僕たちは、その足で公園に行きそこからまた1時間、習った「ジャブ」を打ち続けました。

ボクシングに出逢うまでの僕は、人の目ばかりを気にし、自分に自信がなく、とても後ろ向きな人間でした。
変わろうと自分から動き出すこともなく、引きこもった半年も10年以上前のことですが、今でも時々思い出し、胸がズキズキと痛みます。
ですが、変わるためのきっかけなんて本当に些細なもので、人との出逢い・好きだと思えるモノとの出逢いなど、何が引き金になるか分かりません。
僕には確実に、この友だちとボクシングに出逢えたことが変わることができるきっかけになりました。

ちなみに僕は今、4年勤めた会社を辞め、ボクシングジムで働いています。
スポーツに携わる仕事をするなんて、想像も出来ませんでした。

またボクシングジムに通い出したその後など、、変われた頃の話をさせてください。

キノシタハル🐈

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