「行きたいところは空ける」について【Haru10の整理シリーズ】

この記事は当たり前だけど整理しておきたいなーというものを記事にして残しておこうかなと思いまして書いております。今回は「行きたいところは空ける」について。当たり前じゃん!とは思うのですが、これ意外と守れない。なんで空けておきたいのかを考えようかなと思います。

そもそも行きたいところって何ぞや

この記事における「行きたいところ」は「自分がボールを受けたいところ」ということにしておきます。それでですね、なんで空けるかどうか話になるかといいますと、1つは意外と何も考えずに入っちゃいがちっていうこと、2つ目は持ち時間やスペースを最大化できるかどうかが大事だっていうところですかね。

何も考えずに入りがち、というか近づきがちってのは本当にある話で。人間、サッカーやってて前に進めたりスペースがあったりすると、入りたくなるんですよ。もちろんチームとしてどういうときに入るかとかが共有されてたらそれが一番ではあると思うのですが。個人レベルでこれ分かってるってそんなに多くないかもって思ったので書いてます。それを持ち時間、相手選手との駆け引き、行先などからの視点で整理しようかなと。

基本的には予備動作の考え方

この話に関して、全部が全部行きたいところを空けた方がいいかといわれるとそうではないんですけど、ゴールが近づくにつれて絶対にそういう局面が出てくるんですよね恐らく。では例として下のGIFを置いておきます。(「IHはここで受けたい」が最初のシーンです。)

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ここでボールを受けたいというのはあらかじめ決めておきます。それで、そこで受けるにも、受けたときの状態が悪ければそれは「受けたい」だけであって先にはつながらないんですよね。これは「行きたいところにすでにいる」状態です。最初はフリーだけど、後からフリーでは無くなる。この場所は前を向いてプレー出来れば相手に対して脅威を与えられるので、なるべく良い状態で受けたい。じゃあどうしましょうかという解答が下のGIF。

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まあこれはなかなか理想形なので違和感はあるかもしれませんが、考えとしてはこういうことです。要は、行きたいところで合わせようねっていう。ただこれは自分が2つ先、3つ先で受けることをイメージしないといけないので、だからこそ何も考えないと行きたいところに先に入っちゃうということが起きがちなんですよね。いかにしてプレッシャーが少なく、自由な状況で受けられるか。

他の選手がボールを持っている「現時点」に対して、「将来的に(未来で)」行きたい場所で良い状況を作る。そのためには間違いなく「行きたいところを空ける」が必要だと考えます。

現時点での状況がいくら悪かろうが、将来的に良くできる見込みを持っておけば怖くないですよね。いつでも自由な状況とかは無理なので。なのに先の事を考えずに、現時点の状況を優先して動いてしまうと自分はおろか味方の行先もつぶしかねないので注意ですね。

予備動作のポイントの1つとしてスペースや時間の最大化にも努められるかどうか。例えば行きたいスペースが相手の背後の時は自分から最初に入っていることは不可能なので、次は最大化しようになりますね。なので最短距離での抜け出しというよりはパスコースを消さないようにわざと離れて相手を引っ張ったり(位置の操作)、視野から消えたり(反応を遅らせることによる時間の操作)するわけですね。

ちなみに行先はどの方向でも構いません。自分の後ろでも、前でも、右でも、左でも。ただそこに対してどうやって入り、どんな状況を作りたいのかを考えておかないと必ず損するときが来るよと。ゴールが近づくほど前を向きにくい競技なので、それをなるべく前向きにプレーするためには必要かなと。
「行きたい」なのでもともと将来の話ではあるんですが、「(ここにボールを受けに)行きたい」なので、先に行くだけではだめです。どのタイミングでどう行くのかが重要だよというお話でした。

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