PANCRASE BLOOD.2カード紹介

大盛りあがりに終了したPANCRASE BLOOD.1ですが、今週末にはPANCRASE BLOOD.2が開催。

全20試合若手中心のトーナメント、デビュー戦の選手が多く、調べながらですが全試合レビューしてみます!


第1試合 NBTストロー級 1回戦 船田侃志vs日向優希

船田はHEARTS所属デビュー戦。アマパンSクラス優勝でアマ修はフライ級準優勝。アマ修の試合を少し見たが打撃は振り回し系でグラップラーか。負けた試合はタックルを切られがぶられ顔面膝からギロチンで仕留められていた。禅道会の過去の記事に同姓同名がいたので恐らくキッズ空手出身、打撃も実際に見たらできる可能性はある。

日向は新潟イエローマンズ所属デビュー戦。アマチュア時代は近藤優希だったのでリングネームかも知れない。全日本アマパンの決勝だけ眺めていたが、ローをリードに攻め、相手のパンチにダウンもラッシュで巻き返しすかさずバックに回るなどMMAができるタイプか。

日向は船田にアマ時代に3戦3敗らしいのでプロでリベンジなるか、それとも船田の返り討ちか

第2試合 NBTフライ級 1回戦 金澤臣人vs柴山鷹成

フライ級第2シード枠

先に柴山から。柴山は昨年デビューし2勝1敗。1敗は既に一回戦を終えた今井戦であり終盤まで持ち味のレスリングコントロールとスタミナで支配するもティピーチョークで大逆転負け。その後、地元のBLOOMで再起、得意のレスリングで相手にほぼ何もさせない完勝だった。個人的に今井が本命なら柴山は対抗といえる。

金澤はグランドスラム所属、1度SWATでデビューもパンクラスでアマ出場から再デビューの経歴。パンクラスキャリアは1勝1敗。初戦の水戸邉戦では1Rスクランブルで良い形も2Rに逆転負け。2戦目の饒平名戦では打撃で怯ませたところを飛びつくように電光石火のRNCで一本勝ち。まるでスリングブレイドのようと現地で思ったムーヴだった。

展開としてはレスリングでコントロールできれば柴山、しかし金澤はスクランブルが強く極めもある。そして柴山は抑え込み型ではなくフィニッシュを狙い続ける動くレスリングなので金澤のスクランブルと極める能力が活きる可能性は十分にある。しかしスタミナでいうと柴山はこのクラスでは抜けている印象もあり長期戦だと柴山有利か?

本トーナメント、今井と柴山が抜けていると思っていたが既に今井は脱落、今井と今井を破った岸田を除けて柴山を倒せる可能性があるかでいうと金澤は十分にある印象。

シードに相応しい激闘を期待したい!!

第3試合 NBT フライ級 1回戦 饒平名知靖vs細川勇哉

饒平名はK太郎道場所属で1勝1敗。デビュー戦はバンタム級に出場の梅原にジャブ、ローのリードとTDで手堅く勝利も前述の金澤には打撃を食らった所に一気に仕留められた。

ここまでの印象的には打撃を散らしてケージレスリングからTDに持ち込みたい印象がある。

細川はDIARIO所属でデビュー戦。東北地区フライ級Sクラストーナメント優勝でプロ昇格。アマ修ではバンタム級で3位とのこと。また東北のグラップリングのベルトをかけて試合をしたこともあるらしい(結果は敗北)
アマパンではテイクダウンからパスしハリトーノフのように足で手をロックしパウンドなどプロ向きに感じる。その後できっちりとパウンドアウトし1Rで仕留めていることも好印象。とはいえ選手層が薄くワンマッチトーナメントなので実力は如何ほどか。

第4試合 NBTフライ級 1回戦 名久井悠成vs鳴海秀哉

名久井はANSWER FIGHT所属。パンクラス戦績は2敗なものの東北のGFGで初勝利を上げた。

パンクラスの試合しか見ていないがデビュー戦は1R猛ラッシュをかけるも、2RにTDから三角に捉えられバスターも一本負け。2戦目は眞藤の打撃に手を焼き状況を打開しようと組みに行ったところに打撃を当てられ敗戦。負けた2戦ともに気持ちが見えるファイトではあり、プロとして仕事をした負け方ではあった。しかし、どんな形でも勝つのがプロとも言える。GFGでの1勝をきっかけに成長した姿を見たい。

鳴海はトイカツ道場所属でデビュー戦。MW杯Aクラストーナメント優勝でプロデビュー。MW杯決勝だけ見たが顔面膝、顔面パウンドで減点を受け延長になるも勝ちきった。打撃のキレ、蹴りを多用する足を掴んでこかす、トップコントロールからバックを取るなどレベルの高さを感じた。各反則は頂けないがプロでは有効打なのでプロ向きとも言えるだろう。

第5試合 NBTフライ級 1回戦 山崎蒼空vs佐々木瞬真

山崎はマッハ道場所属でデビュー戦を勝利で飾り2戦目に挑む。デビュー戦では打撃のキレもあったが、何より組の強さを魅せた。四つ組からレスリングのように裏投げ?や足掛けでバックに回りコントロール仕切るなど安定感のある試合運び。打投極全てに纏まりがあり名門マッハ道場らしい選手の印象。

佐々木は旧称パラエストラ千葉所属、キッズ修斗上がりでMW杯優勝でプロデビュー。パラ千葉はCNWの中では長らくパンクラスに出場し続けていたジムなので個人的に好きなジム。柏勢がパンクラス制圧に動くなか千葉も負けじと頑張ってほしい気持ちがある。MW 杯決勝を見たが、打撃から流れる動きでTD を奪いそのままマウントや相手の打撃に下がりながら合わせたり流しす、四つ組でも反り投げでトップを取るなどキッズ修斗上がりのネイティブMMAらしさを感じた。

名門同士の期待の若手、本年ネオブラ屈指の格オタ向けカードと思われる。

第6試合 NBTフライ級 1回戦 AXEL RYOTAvs尾川太陽

AXEL RYOTAはロータス世田谷所属で2勝2敗。L XDEGION、NEXUS、ヒート(AFC)などで試合をしている。NEXUSの空戦は観戦してたみたいでTDからコントロールで勝利とのこと。NEXUSでは他にパンクラスでも活躍した倉岡とも対戦。アーカイブをすこしみたが1Rは倉岡と五分に渡り合い、特に首相撲からの膝の角度が凄く良かった。打撃も積極的に放ち勢いに乗れば恐ろしい印象。逆に2Rは疲弊からか倉岡にTDされそのまま敗れたこともあり長期戦でどうなるか。

尾川は和術慧舟會船橋道場所属、和術慧舟會の名前を聞くことも少なくなった今、久々に聞いたことと船橋道場からデビューと自分的に最近聞かない名前だったので個人的に楽しみ。プロフィールを見ると身長180cm!フライ級でこの身長は特出しているのでは。アマ戦績はアマパンバンタム級Aクラストーナメント優勝。長いリーチを生かしたストレートとローは勿論、TDDや体格を生かしたタックル潰しなど体格差を生かしていた。バンタム級でこれなのだからフライ級だとフレーム差は更に活きるはず。減量からの回復次第ではあるがフライ級のもう一人のダークホースになるのか

第7試合 NBTバンタム級 1回戦 宮下将vs渡邉泰斗

宮下はUNITEDGYM所属で1戦1敗。デビュー戦では相手にタックルでしがみつく粘りは見せたが、打撃対応が甘くローやパンチで削られ判定負け。TDもとれず際でも負けたこともありを全体的なレベルアップを見せたい。

渡邉はサツキジム所属でデビュー戦。全日本アマパンフェザー級オープントーナメント決勝を見たが、相手にTDもあっさりと戻し、ケージ際のスクランブルでも優勢、2Rには相手に持ち上げられかけるも足刈で逆にトップを取るなどフィジカルの強さと組の上手さが印象に残るサツキジムらしさを感じる楽しみな選手。

第8試合 NBTバンタム級 1回戦 宮城成歩滝vs牧瀬武蔵

宮城はストライプル新百合ヶ丘所属でパンクラスデビュー戦を勝利しプロ1勝。ストライプル新百合ヶ丘所属なのでグラップラーと思いきやデビュー戦は打撃でダウンからパウンドアウト!西さんの実況によるとアマ時代もパンチの選手だったらしい。今回はボンサイ所属の対戦相手だけに寝技の実力もみせるか。

牧瀬はボンサイ所属でNEXUSで1敗。ボンサイ所属ながら積極的にパンチを振るいぐらつかせ、ローもハシるなど打撃も良く組みは当然できる所を見せるもガードの甘さもみえダウンを奪われ、さらにローブローで反則負け。苦いデビュー戦だったが、パンクラスに舞台を移し悔いなく試合を遂げれるか。

第9試合 NBTバンタム級 1回戦 寺本雄輝vs笹崎健司

寺本は昨年の同級NBT出場 1回戦ではド派手なワンパンKOを魅せる快勝!しかし2回戦では優勝した菅にカーフで足を破壊されパウンドを喰らいTKO負け。フォロワーさんによると過去にもワンパンKOしているとのことで本トーナメント屈指の一撃を持っていると予想される。

笹崎はマッハ道場所属でアマパン東京選手権SクラストーナメントA優勝。バックボーンはマッハ代表がサッカーだとポストしている。決勝では1R押し込みで優勢、2Rではサッカー仕込みか威力を感じる蹴りを放ち、相手のTDを上手くバランスを保ち防ぐとそのままバックに付くなど腰の強さを感じた。トーナメントではRNCで勝ち上がったこともあり組みを武器としているか。

第10試合 NBTバンタム級 1回戦  タカリンダマンvs白井誠司

タカリンダマンはHEARTS所属でデビュー戦。柔道経験者で自衛隊に入隊した過去があるらしい。全日本アマパンフェザー級オープントーナメントC優勝でプロデビュー。決勝戦はいきなり組付きケージ際に詰めるとそのまま引きずり、相手がケージ立ちする隙に持ち上げられスラムからトップでコントロール。2Rもケージ際に追いやるとバックに回りTD!相手の反転に合わせて肩固めをかけるなどグラップリングの強さをみせた。一方で少ない時間だったが打撃対応が若干気になった。

白井は和心會所属でプロ1戦1勝。鹿児島のREGIONでデビューしており映像は未見。ジム的にはストライカーなのか?この時代に現地か通販(LEGIONは各大会の円盤を通販で売ってます)でしか映像が分からないレアなキャリアで全くわからないところが楽しみ。ちなみにLEGIONはちょうど今日大会を開催していてパンクラスでも戦ったTAGが引退試合を迎える。旅程のチケットを取ってから気がついたので行けなかったことが残念だが、いつか行ってみたいイベントの1つ。

第11試合 NBTバンタム級 1回戦 梅原規祥vs苫侑我

梅原は所プラス所属で1勝3敗(パンクラス戦績的にはNBTルールの不戦勝で2勝)学生時代はサッカーをしていたとのことでキックと師匠譲りの寝技を得意とするファイター。寝技については良いものを持ち、相手の仕掛けに対してサクラバや足関などでカウンターを狙う場面を見せる。しかし逆に出来るゆえに相手に付き合いポジションを取られ極めるしか無い状況に陥るところが見える。また相手の圧に負けて受け手になってしまい判定負けをするところが弱点か。ただ前戦では自らゴング後にタックルを仕掛ける姿をみせた。結果的にがぶられバックから一本を取られてしまったが、何かを変えようとしたチャレンジは個人的に良かったと思う。今回はデビュー戦以来のバンタム級、心機一転切り替えて勝利を勝ち取ることができるか。

苫はデビューから2戦2敗。空手では海外遠征するほどの実力者とのことだが、MMAでは実力を発揮しきれていない。デビュー戦では相手のTDからコントロールされ判定負け。2戦目はTDDを首相撲気味に対処するなど成長を見せるも打撃の打ち合いでダウンを奪われ劣勢になりRNCで敗戦。今回はTEAM URESPAからパラエストラ札幌に所属を変更し寝技対策を積み重ねているはず。すぐに結果を出すことは難しいがグラップラーの梅原相手に組みを対処し打撃を入れたいか。

互いの改善点を意識させるマッチメイクであり、どちらがMMAを積み上げたか突きつけられる厳しいマッチメイクに思える。

第12試合 NBTバンタム級 1回戦 嶺大基vs荒田大輝

嶺はKRAZY BEE所属で1勝1敗。前戦ではCAVEの木本に対して衝撃のワンパンKOを魅せるインパクトを残した。アマチュア時代から打撃については良いものを魅せるが、弱点としてはストライカーとしては一般的に不利になるフレームの小ささとデビュー戦で苦杯をなめたTDの対処か。パンチについては相手も警戒するだろうし、TDDの成長が鍵となるか。

荒田は全日本アマパンフェザー級オープントーナメントB優勝でプロデビュー。ここ最近、良い若手を排出し続けているパラエストラ八王子所属の新世代組。アマパン決勝では高速タックルからバックに回るなど良い組を見せていた。打撃については所謂ヘタウマタイプに見えたが、どんどん前に出て組んでくるので打投が繋がり相手としては嫌なタイプに思えた。ただ全体的にはまだまだ荒いので強打のストライカー嶺を相手にした場合、打撃をどう対処できるかがポイントか。

この試合も打vs組に近い展開が予想され、またフレームの小さい嶺と9cm差の体格差を持つ荒田というマッチメイク。本当にパンクラスのマッチメイカーというか坂本さんは絶妙というか良い意味で性格の悪さが見えるカードを組む(大好き)

第13試合 NBTバンタム級 1回戦 目怒頑丈vs中村大信

目怒はT-BLOOD所属でMW杯フェザー級オーブントーナメントA準優勝で今回がパンクラスデビュー。2022年のマーシャルワールド杯準優勝で昇格と思われるが、2023全日本アマパンフェザー級オープントーナメントも準優勝。相手は渡邉泰斗と対戦している(と思われる)完敗だった渡邉にリベンジのためにも負けられないか。

中村はBattle-Box所属。Battle-Boxはキャリアのある選手や元キックからの転向組の印象が強かったが所属の若手の参戦は楽しみ。色々と言われるジムだと思うが所属選手の実力は本物だしどんな選手が育っているかは興味深い。当の中村だがパンクラスの選手紹介では2勝1敗、ただしググると見つかるKROSS✕OVERの試合はSクラスルールとアマチュアの試合。アマの戦績なのかプロで他に試合をしているかは不明。KOの試合は1度見ており改めてYouTubeで見直したが、ドンピシャに合わせる強打とトップから肩固めに移る仕掛けの速さと非常に魅力的な選手。負けた試合もハイキックで滑った所をバックを取られて劣勢で敗北と完敗ではあったが力負けした印象はない。相手のレベルはあるのではっきりとは言えないが、このポテンシャルを発揮できるならバンタム級のダークホースかも知れない。

第14試合 NBTフェザー級 1回戦 沢木純也vs山田浩平

沢木はSUBMITMMA所属で2023東京選手権Sクラストーナメントフェザー級B優勝でプロデビュー戦。SUBMITは最近修斗に主に選手を排出してたのでパンクラスでは久々な感がありちょっと嬉しい。トーナメント決勝では長い距離でのパンチとローでリードを放ち、グラップラーであろう相手の組にはSUBMIT仕込の寝技で冷静に対処、2Rには相手のTDを潰しトップを取るとマウントからパウンドを放つなど試合巧者ぶりが見られた。セコンドの(室伏代表?)指示も冷静かつ的確で相手にとってはやりにくいタイプに思える。

山田はハイブリッドレスリング八戸所属で2023アマパン東北選手権Sクラスルール ライト級優勝でプロデビュー戦。トーナメント決勝では相手に押し込まれる展開も耐えて逆にTD、1Rはパウンドで印象付け2RはRNCで一本勝利。優勝といえど東北でライト級であり選手層の薄さは懸念ではあるが、身体に力を感じたし組みもしっかりできそう。フェザー級に上手くフィットすれば面白い存在になるかもしれない。

第15試合 NBTフェザー級 1回戦 望月貴史vs松藤冬馬

望月はBRAVE所属でパンクラス戦績1勝3敗。前戦ではコーメインに大抜擢、格上の小森にバックを取られる苦しい展開も粘りきり反撃するなど負けたものの気持ちが伝わる試合だった。リーチを生かした打撃や組の対処も良いが望月の持ち味は諦めない気持ちの強さだと思う。アマ時代に見た試合がとても印象的でその頃から密かに応援している選手。反対ブロックの本命が敢流とすれば、こちらのブロックの対抗は望月だと思っている。

松藤はパラエストラ札幌所属で2023 北海道大会 Sクラストーナメントライト級優勝で今回がパンクラスプロデビュー。トーナメント決勝では2R2分程までは相手の組に劣勢でRNCをしかけられる、しかしRNCが少しずれスイープすると隙間から強烈なパウンドでダメージを入れると鉄槌連打で大逆転勝利で優勝。MMA練度としては相手の方が上に思えたが、一発で逆転できる武器はプロとして大きな物がある。

普通に行けば望月だと思うが、松藤が一発当てると形勢逆転する可能性を秘めた試合に思える。

第16試合 NBTフェザー級 1回戦 小野瑛大vs石塚将也

小野は和術慧舟會AKZA所属、2023MW杯Aクラスルールトーナメント フェザー級準優勝でプロデビュー。トーナメント決勝では押し込みからトップでコントロールも相手の打撃で取り返され延長では最後にTDされ準優勝。ほぼ組の展開だったため、どれだけ打撃ができるか気になる。

石塚はDIARIO所属でNEXUSなどでキャリアを積みプロ3勝。伝統派空手の競合で海外遠征で優勝経験もあるらしい。NEXUSでは強烈な下段と突きで2連勝もルーキーズカップではワンパンでKO負け。GFGで勝利しネオブラに挑む。映像で観る限りでは普通にMMA 適応して強い印象。数戦とはいえキャリア差もあり、このカードが組まれたのはやはり寝技適応しているかは測るためか?

第17試合 フライ級 氏原魁星vs西塚丈人

ネイティブボンサイ氏原魁星がまさかのパンクラス電撃参戦!!ルーキーズカップでは執拗なまでにボトムに拘りパウンドを受け敗退も柔術家としての維持を魅せた。新旧交代の機運高まるパンクラス、そしてNBT参戦の岸田とともにパンクラスフライ級に柔術旋風を巻き起こすか!

西塚丈人はパラエストラ八戸代表かつハイブリッドレスリング八戸事務局長。柔術黒帯で空手の経験もあるとのこと。今回は上野、山田と共に試合出場、30歳以上の年齢差マッチに挑むが弟子にカッコいい姿を見せたいところ。パンクラスにはアラフィフファイターもいるので絡むところも見たいがまずは年齢なんてただの数字という所を見せられるか!

第18試合 フライ級 赤崎清志朗vs大野友哉

赤崎は過去にNBT準優勝経験もある中堅ファイター。デビューから見ているが既に10戦を超え8年目になる。当初はゴリゴリのスクランブラーだったが、打撃ベースにスタイル変更。最初はなかなか上手くハマらなかったが徐々にスタイルが定着してきた。前戦は現ランカーの大塚と対戦。1Rは良い形も2Rにタックルに合わされカウンターギロチンで無念の敗戦。現在は2連敗中であり連敗脱出に挑みたい。

大野はパラエストラ千葉所属で2勝2敗(パンクラス戦績ではNBT 不戦勝で3勝)これまでの試合から見ると基本的には組で攻めるグラップラーの印象。ただ前戦は悟空に対して自らパンチで詰めるなど打撃を嫌う印象はない。

恐らくポイントとなるのは赤崎がTDDできるか。以前のスクランブルスタイルと違いTDDの弱さが垣間見えるようになっていたものの大塚戦では対処できていた。とはいえ赤崎は元々フレーム差がある相手には滅法強い印象があり、それよりは近い体格の大野とはどうか。個人的には長く見てるだけあり赤崎に愛着があるが…

第19試合 コーメイン 小原とうやvs上野惇平

まさかのダイレクトリマッチが実現!!

小原はパラエストラ柏所属、昨年NBTでデビューすると準決勝まで勝ち上がるも優勝した菅のワンパンに沈み敗退。再起戦で上野と対戦で勝利した。個人的にはグラップラーイメージだったが西さんの実況によると極真と柔道をしていたとのこと。言われて見返すと打撃のキレが一段とわかる動きをしていた。それに加えてパラエストラ柏仕込みのグラウンド技術、特に極める力は素人目線ながらセンスを感じる印象がある。

上野はプロ6年目、2年目のNBTで準優勝もその後は2勝6敗(NBT不戦勝を含めると3勝)デビュー戦で果敢に打撃勝負を挑む姿や結果として敗戦も絶対絶命から巻き返した木本戦など気持ちが強いファイターであり、こちらもデビュー戦からみてるだけに愛着がある選手。タイプとしては現在はグラップラーだろう。

前戦は1Rに小原がパンチでダウンを奪い優勢に進め、2R終盤まで小原ペースも終盤から上野が巻き返し3Rは上野が取った展開。上野としては今回はエンジンを早めにかけて勝ちにいきたい。逆に小原は得意の打撃で削り最終的にフィニッシュ、もしくは明確な勝利を掴みたいだろう。ダイレクトリマッチなだけに勝ちたい気持ちが見える試合を期待したい。

第20試合 メイン ミドル級 荒井勇二vs平田旭

荒井は昨年に約2年ぶりに復帰で若手でランカーの佐藤と対戦も完敗。フィニッシュこそ逃れるも若手の勢いに圧倒された。36歳でNBTを掴んだ苦労人、個人的に同年代なだけにもう一花咲かしてほしい。

平田は2023MW杯 Aクラスルールトーナメント ミドル級優勝でプロ昇格。デビュー戦がメインイベントという大抜擢。これは相手が荒井だからという点が大きいだろうが、チャンスを活かしたいところ。トーナメント決勝では相手のタックルを切続け、組際で強烈なパンチを打ち込んだ。映像なのではっきりはしないが、身体が大きそうなので楽しみな若手に感じる。

ミドル級はランキング1位の佐藤がNEXUSのトーナメントに出場する異常事態であり、王者内藤も『次』が決まっている可能性がある。今後の展開は不明なものの、次に繋げるために勝ちたい試合であり、今大会唯一のミドル級の試合、大会を締めるド派手な結果を期待したい!!








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