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絵がちょっと不調、でもきっと良くなる

2020年も終わるので、今年描いた絵をまとめようかなーっと思いましたが、絵の不調が訪れていたことを思い出しました……
ということで、現状自身が苦戦しているポイントや、どんな練習が必要なのか一生懸命考えたのでまとめてみようかと思います。要は自分の整理用メモみたいなものです。

 個人的に、絵がうまくいかないのはデフォルトだと思っているのであんまり深刻にならず、へらへら書こうと思います。

01. スランプ?プラトー?…なんか知らんが調子悪い

 絵だけに限らず、物事がうまくいかないという現象には大きく分けて2つあるみたいです。一つが「スランプ」、もう一つが「プラトー」という現象です。ものすごくざっくり要約すると以下のようになります。

 ①スランプ:不調に陥る
 ②プラトー:成果が出ない

 ①のスランプは「不調に陥る」、つまり今まで問題なくこなせていたものができなくなったり、難しく感じるようになる、というイメージのようです。絵で例えると、これまでサラサラ描けていたポーズのデッサンが急に描けなくなる…ということでしょうか。シンプルコワイ。
 ②のプラトーは「成果が出ない」と感じる、絵で言えば一生懸命デッサンの勉強や作図をやっているのに一向に上達している感じがしない、という感じの現象らしいです。

……と、ここまで書いておいてなんですが、絵がうまくいかないときってそもそもこの現象のどちらが訪れているか判別が難しくないですか?私はかなり難しく感じます。と、いうよりスランプとかプラトーとか考える以前の問題な気がする…と感じているのが正直な気持ち…。
 そうやって、これは何の現象なんだ…と突き詰めていたら、ものすごく基本的な考えに至りました。

 多分、自分が躓いているのはスランプでもプラトーとかいうものでもなく「そもそも描けない」、「基礎力がない」というシンプルな問題にぶつかっているせいだと思います。


02. 理由①「そもそも描けないじゃん」

 絵を描く人って、他人の絵や作品を見たりするのが大好きな人が多いと思うのですが、それをやっていると自分の目が肥えてくる感じがしませんか?私はします。いろんな絵の良いところや素敵なところを見つける能力が上がっている感じがして幸せです。
 でもそれに伴って、知らず知らずのうちに自分の絵に対する要求が上がっていることってありませんか?
 以前と似たような構図で描いているつもりでも、ポーズの難易度が跳ね上がっていたり、以前よりも納得する描き込みの質が上がっていたり、そもそも描いたこともない対象をいきなり描こうとしていたり…と技術面で「そもそも描いたことがないから練習が必要な絵」を知らないうちに描こうとして躓いていることが良くあるんですよね…。ぽ、ポンコツ過ぎないか…自分…。
 そういった無謀な体当たりで見事に事故って「不調だー!うわーん!」となっているわけです。


03. 理由②「基礎力の無さ」

 さて、もう一つの理由ですが、個人的に絵が躓く原因の90%以上はこれです。明らかに基礎力が無さすぎるが故に事故ってます。ちょっと凝ったポーズをさせると描けない、応用とも呼べないくらいの難易度の変化でも描けなくなる、というのは基礎力が無いからだと思います。一口に基礎力と言っても、絵は色んな技術が必要なので細分化して地道に頑張るしかないですね…。個人的にもっと練習が必要だな、と思っているのは以下の4つです。
 ①デッサン、線画
 ②塗り
 ③構図
 ④色彩

…基本的なところほとんど全部じゃねーか!!って思いますがそれだけ基礎的な力がまだまだ身についてないってことです。ガ…ガンバルゾー!

03-①.デッサン、線画 

 主に人物を作画するときのことを考えていますが、筋肉とか骨とか勉強的な要素もたくさんあって楽しいですよね。うまく描こうとすると苦しいことも多々ありますが…。センスや才能云々以前の筋トレ的にやるべきなのが①だと思ってます。
 この①は出来ているか出来ていないかの二択しかないのでかなりシビアですが、練習したらその分成長もわかりやすいので割とガンバル気持ちが続くことが多いです。
 余談ですが、絵の調子が悪いなと思ったときには一度デッサン練習を一からやり直すことが多いです。不思議なことに、半年前に行き詰ったときに描いたデッサン練習を見返すと、全然練習になってねぇーー!!と思うくらい形の取り方が甘い部分が見つかって面白いです。今やり直してるデッサン練習もすぐに「なんだこれ?ガタガタやんけ!!」てなるくらい成長できることを期待して頑張ります。

03-②.塗り

 正直これが一番苦手な工程かもしれないです。現代はデジタルツールの普及によって、とても鮮明で美しいイラストや物理着色では実現が難しい色のイラスト、かと思えばぐっと彩度を落としたレトロな雰囲気とデジタル作画の融合…!みたいな素敵な作品が大量に作成されていますし、気軽に閲覧できる環境も用意されています(感謝)。そうなると「どれも良すぎて目移りしてしまう…自分がどんな雰囲気の塗りをしたいのかわからなくなる…センスがない…色オンチ…!」と悩むことが多いです。
 もう自分の力でどうにか出来るレベルの色オンチではないことが判明しているので、塗りの参考書を購入して勉強することにしました。本当に基礎の基礎、チュートリアル的なところから書いてある参考書をもとに一度独学でなんとなく身に付けてしまった部分を更地にしてやり直してみます。
 

03-③.構図

 これほとんど碌に勉強したことがないのですが、さすがにそろそろ避けられなくなってきた感じがあります。なんとなく似たような絵ばっかりになってしまっているし、間違いなく自分の理想の絵にならない原因の一つになっている自覚があります。
 それに色々な構図で描けた方がやれることが広がって絶対に楽しいと思うので、早く勉強したいです。良い参考書探してます。まずそこからです。

03-④.色彩

 塗りとほぼ同じ…?ような気がしますが、キャラの塗りと絵全体の色のバランスはまた違うかな?と思って分けてみました。
 相変わらずの色オンチなので当然画面全体の色味もとっ散らかっていることが多いです。それかなんか全体的に芋っぽい色味になっていることが多いです。あえて芋っぽくしているなら良い絵になると思うのですが、自分の場合、芋っぽくならないようにガンバルゼ!!って意気込んで結果芋が生成されるので結構かわいそうです。ガンバレ芋職人。抜け出せ芋職人。
 これに関しては参考書買いました。以前は好きな絵師さんの絵を参考にしたり研究したりしてましたが、それでは補いきれそうもない色オンチでした。そういう人もいるんです。

04. 終わりに

 お絵描きする人って良い意味で変だと思います。別に頼まれてもいないのに勝手に絵を描き始めて勝手に理想通りにできないって悩んで病むこともあります。正直人生に自ら彩りつけすぎだろと思ったりもします。もちろん誰かに評価してもらえたり、自分の絵が好きって言ってもらえるとすごく嬉しいしありがたい気持ちになりますが、それ以上に自分の理想の絵が描けなくて皆苦労してるんだな…と痛感することが多いです。
 私は結構成長速度がのんびりしているので、常に自分の理想の絵が描けなくて悩んでいる状態です。正直調子が良いと感じる時期の方が短いです。2020年は合計して3か月くらいが調子の良い期間だったと感じています。それでもほぼ一年を通してずっと絵で病んでいた2019年に比べればちょっと良い時期が増えたりして嬉しかったです。
 今年は仕事が超多忙になるなど、むしろ絵が描けなくて病む時期もありましたが、来年はもう少し練習量を増やせるといいなと思っています。
 もしここまで読んでくれた方がいましたら、おすすめの練習法や参考書を教えてくださると嬉しいです。亀速度ではありますが、ちょっとずつ進歩できるように頑張ります。

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