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クルミドの夕べ~学び舎とは~


2018年2月12日。
三連休の最終日。国分寺の胡桃堂喫茶店へ。

久しぶりにこの空間への門を叩いた。

クルミドコーヒー店主・影山さんの考える大学、学びの空間を知りたい、もしかしたらそれって私の求めるものかもしれない、そんな思いを胸にやってきた。


なめらかな椅子の作り。揺らめく照明。
ところどころにある青の壁が目を引く。


2階に上がり、コーヒーを頂く。階段近くのテーブル席に腰掛けた。


今の大学、お客様扱いだ。そんな切り口から話は始まる。

しかし、学びの本質は与えられるものではなく、自分で生み出すもの。


コーヒーショップの起源(origin)は、16世紀のトルコにさかのぼる。日本だと1888年、台東区のカフィサカンだそうだ。(ちなみにこのカフェにちなんで、4/13は喫茶店の日らしい)

ギリシャ・タキシラの僧院の話題も。

個人的な興味で言うと、1888年はJTR(ジャック・ザ・リッパー)が現れた年でもある。19世紀末、ロンドン・・・(ドキドキ)

1888年、時同じくして イタリアのボローニャ大学。
ここは学生で成り立っている大学。誰が作った、とも言えない。気づいたら『大学』となっていたという感じらしい。教える・教わる、といった安易なつながりではなく、如何様にも変化する繋がり。
はたまた、『都市』と『学びの場』の線引きが出来ない空間。

『ボローニャ紀行』(イノウエヒサシ氏)によれば、
面白くない授業はをしたものに対し、罰則があったそうで教員の給料も学生が決める。互いに敬意をもっていないと成り立たない関係性である。


学びたいという欲求
学ぶための土壌作り
その土壌が、ある程度の処までいけば、【大学】といえる


学び、日本でいう寺子屋、とうかたちだろうか
先日の『光圀伝』でも儒学や漢学をしたためていたっけ。歌で天下をとる、といった光圀・・・そのためにあらゆる書物に触れることは大切だった。



ここで、新たな大学の名前。
イギリス・ケンブリッジ大学。カレッジ制度をとる学び舎。
カレッジと呼ばれる28個の集合体によって、ケンブリッジ大は成り立っているそうで、カレッジは1つの学び舎。2層構造である。

その中で、岳藤と呼ばれる取りまとめ役(レクター)が存在し、
ヒトを学びに近づける。
ハリー・ポッターの世界、ホグワーツで言うグリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ、そしてスリザリン。この分割制度のことを指しているのだと、解釈している。

学ぶことで、人に近づける。より楽しめる。何かと何かを繋げる。

育てる、って言葉
おががましいと思うんです。
影山さんは言う。

他動詞を使うと、途端に世の中おかしくなる— と。
教える、もそう。

相手をコントロールするみたいな感じが意図せずに生まれてしまう。
私とあなたの学びのため、人として大きくなるため。だから学ぶ。そんなスタンスで生きたい。



カゲヤマカレッジの話。
開かれた学び、そのバランス。学びの先導役を生み出す—

わくわくした。



■カレッジマスター要件として以下の内容

・知的好奇心
・違いに開かれていること
・面倒見の良さ
・学問的素養(言語体系)
・人間的魅力

■カレッジ目標
1年間で1冊の本を執筆する(7万字以上目安)

違いに開かれていること、相手や物事のバックグラウンドを知ること、すなわち文化・宗教・言語を知ることでは?
それを知ることで、おのずと好奇心も含め開かれていくように思う。
面倒見のよさ、、これは正直自分に欠けていると思う。
好奇心を満たすのは一人でもできるけれど、大学・コミュニティの形成は自分一人ではできない。
周りを見て、求められるもの・役回りを全うする。したい。

興味深い話を伺って、脳内がいい具合にふつふつした。
帰りに、影山さんの『ゆっくり、いそげ』と
胡桃堂喫茶店のFacebookページで紹介されて気になっていた『うしろめたさの人類学』、こちらを購入。
(ちなみに秩父からの帰りに、同店に立ち寄ったため、蝋梅とネコヤナギの枝を手荷物として持っていた私。それをみた店員さん、「綺麗ですね。この空間に合いますね」と笑顔をくれた。素敵だった・・・)


自分がどこに向かうのか、
仕事とこういった学問を切り離して考えている自分は、いったいどこを目指しているのか

よくわからない、わかろうとしていない?

だけど、漠然と思うことは
やってみたい、ということ。


究極、答えがない問答だけど、それについて考え巡らせたり、
気持ちを交えたりする時間は、とても有意義だ。
生きてると分からないこといっぱいある、気づかないこといっぱいある。


生きてるって学ぶことばっかりだ。




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