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2023.7.28(金)本屋をめぐる・うれしい猫の気配

週末は本屋巡りのために吉祥寺へ、最近はもっぱら場で本と会うのが楽しくて仕方ありません。

友人と待ち合わせてまずはカレー屋さんへ、欧風カレーってなんでこんなにしみじみとおいしいんだろうな、なんだか身体の内側の深いところに染み渡るような味がします。
スパイスもだしも野菜のうまみも煮込まれてとろとろになってすべてスプーンに乗っかっててこれはすごい発明と感心してしまう。

そんなカレーを後にしてお気に入りのポストカード屋さんで避暑しつつまずは目当てのブックマンションさんへ、カラーボックスサイズの売り場を個人がオーナーになって選書している本屋さんです。ごく限られた場所で一区画に並べるのは数冊だけれども、その人とあいさつを会って交わすよりも、本棚を介した方がずっと深くその人を知れる気がします。友人いわくも好みの本が並んでる本棚は感性が近いから信じれる、本棚は鏡ですね。

以前一緒に仕事をしたことがあるクリエィティブディレクターの中村至男さんの手がけた立体視の本が気に入りました。表紙に立体視グラスがくっついてて、それを覗きながらページをめくっていく、本の上に立体像が浮かび上がる。絵本みたいな作りだけど、中村至男さんならではの幾何学的な構造物がうつくしい。
文章もそうですが、デザインやファインアートでもやっぱり『この人ならではの線をもっている人』すごく強く惹かれる、たとえば安西水丸先生もそうです、左から右に線をいくつか引くだけでああ、この人の線だな…と惹かれてしまうのと同じように。

吉祥寺を時折お店をのぞき涼みつつ通りを進む。公園に少し寄ってからとなりの西荻窪でもいくつかの本屋を巡り古民家を改装した喫茶店へ。

冷たい紅茶と洋菓子を食べていると、ふっと庭の奥から四つ足で灰色の猫の影。
じわじわと近づいてきては遠くを眺めてくつろいで、もう少し近づいては香箱座りして、やがて窓の手前まで来て、お皿にはった水を飲んでいました。たぶん普段の夕方終わりの日の終わりに食事に来てるのかもしれない。土曜は夜まで営業してるんだけど、もちろん猫は曜日なんか知らないですものね。

そうだ、なんかこの日は猫の機運(?)がとても高まっていて、一日中猫の気配がしてました。こんな日もあるけどなんとも不思議だ。

高円寺で小杉湯に入ってみると保護猫カフェとコラボしていて、軒先でチャリティーグッズ販売をしていたところ、行きに友人がネコソックスを、この世に猫を応援する人が増えて嬉しいまま湯船に。帰りは私が店じまい前残り三つのネコ菓子を完売させました。ねこたちに幸あれ。

だいすきなものが詰まった休みでした。本屋さんもっと巡っていきたいな。

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