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チベット仏教の聖地、秘境・ラルンガルゴンパへ! vol.3

簡単にたどり着かない。だから旅は楽しいんだ

2015年夏、東チベットのラルンガルゴンパを目指す旅で、私は旅の洗礼を受けた。
旅の続きを話そう。

成都に到着したのは、8月8日、土曜日の夜遅い時間だった。カウンターに誰もいなくて呼んでも出てこず、結局泊まれないパターンは、安宿あるあるだと思う。たとえ予約していても。
だけどその心配は杞憂だった。パンダゲストハウスに入ると、宿の従業員もいたし、おまけに旅行代理店のTさんも私の到着を待ってくれていた。ありがたし。

その夜はビールを一杯飲みつつTさんから東チベットの情報を仕入れ、お金のないバックパッカーらしく4人部屋のドミトリーのベットで眠りについた。

翌朝、パンダゲストハウスからほど近い成都旅行バスターミナル(成都旅游集散中心)の新南门汽车站へ向かう。
バスターミナルは混雑していたけど、バスチケットは前日にTさんから受け取っていた。手配しておいて、心底良かったと思う。

▲バスターミナル内の様子。中国を旅するとバスの利用が欠かせないが、大体どこもこんな感じ。

ラルンガルゴンパに行くにはまず甘孜へ行がなくてはならない。ここはすでにチベット文化圏だ。甘孜へのバスは10時出発だ。到着時間はわからない。

▲バス代は239元。

▲バスはこんな感じで、座席を指定なのでそんなに辛くない。

▲途中ご飯休憩もある。

バスに揺られること、10時間。
揺られること、10時間・・・。

辺りはすっかり暗くなって、街中に入った頃には、バスの窓からの景色はすっかり暗闇に沈んでいた。

到着時間は道路の混雑によると聞いていたけど、全然着かない。

すっかり夜も更けた頃、バスはターミナルに入っていく。到着したのか?

「康定!(カンディン)」

バス乗務員が声をあげた。
ここはどこだとiPhoneの地図で調べると、確かにここは康定。
え、甘孜じゃないの?

▲中国ではGoogle Mapは使えない。VPNでアクセスするか、中国の地図アプリの高德地图を使うのがいい。多少中国語がわかるなら断然高德地图をお勧めする。

この時、ここまで来るまで理解していなかったのだが、このバスは康定で一泊だそうだ。翌朝出発だそうで、他の乗客はさっさと降りて、ターミナル併設の宿へ入っていく。

しまった。
まったく宿を調べていない。いやいや、もともと事前に調べるタイプではないじゃないか。

他の乗客と同じ宿に入ると、貧乏旅行をする私には安くない。バスターミナルの周辺を彷徨うと、すぐにバックパッカー向けの安宿が見つかった。そこで一泊。

うぬ。甘孜には夜中にでもつくと思ったのだが、予想外。下調べが全くもって完璧ではなかったことを思い知る。
甘孜観光するつもりだったので、スケジュール的には大丈夫。

しかし、やはり旅は計画通りに進まないものだ。だからこそ楽しい!

そんなこんなで、私の旅の2日目は幕を閉じたのだ。

この時の「予想外」は、序の口に過ぎなかったのだが、それはまた次で。

つづく。

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未熟ですが書くことは好きです。もっとたくさん書いていけるよう頑張ります。