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明日も生きたいと思わせてくれるもの

いつかの『今日のダーリン』で糸井さんが書いていた言葉が、とても心に刺さった。思わず、昼休憩に手帳にメモをとってしまった。いつでも、読み返して持ち歩きたい言葉だ!と思ったのだ。

自分の軸となるものは何だろう、とずっと考えている中で、ヒントをもらった気がする。


衣食が足りて礼節を知るというけれど、衣食が足りていようが、少々不足しようが、人は趣味に向かって生きていく。では趣味となんなのだ? 「趣味とは、明日も生きたいと思わせてくれるもの。またの名を、たのしみ」そういうことだ。 (中略) それがあるから明日がうれしいということのために、人は生きたいと思っている。            (今日のダーリンより)

糸井さんの言葉によって、私の生活にきらっと光が射した。

そうか、そうだよなぁ、うんうん!

わたしは毎日、趣味に向かって生きているんだ!

慌ただしく過ぎていく日々に、不安を感じていた。

今にも倒れそうなマラソンランナーのようだった。

朝は仕事に間に合うように慌てて保育園の送り迎え。早起きできるように、夜は八時半には布団に入って。そのためにはお風呂を7時には準備して、夕飯はそれまでに食べて。夕飯の準備は朝から下ごしらえして、週末にはできれば作り置きを…。

毎日毎日、何かの準備に追われている感覚だった。永遠に続くマラソンコースで走っているようだ。苦しくて、倒れそうでも、ゴールが見えてこない。

一日の区切りってどこ?

眠るときですら「明日は朝ご飯にあれを食べて…」なんて明日の準備を考えている。

”それがあるから明日がうれしいということのために、人は生きたいと思っている”

この一文によって、心がすっと軽くなった。

私が毎日の楽しみにしているのは、早起きをして一人で過ごす時間だ。

朝4時半に自然に目が覚めて、そっと階段を下りる。まずはコーヒーを沸かし、窓を開けて新鮮な空気に入れ替える。

ほぼ日手帳を開いて、昨日の子どもたちの様子を思い出しながら観察日記を書く。書けないときは、パソコンを開いてnoteを。

刺繍がしたい気分の日は、制作途中のステッチを取り出して、少しずつ刺し進める。

こっそり、とっておきのスイーツを食べたりもする。

そうしていると、あっという間に楽しい時は過ぎていく。
私は趣味の時間によって、息を吹き返している。

「明日も生きたいと思わせてくれるもの」は”朝の一人で過ごす時間”なんだ。

朝の時間は、一日の始まりであると同時に、一日のゴールでもある。






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