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【和歌山県】『絵本のまちを歩く』有田川町の魅力あふれる「ポッポみち」

こんにちは、葉瑠夏です。
今日は、和歌山県有田郡有田川町の「ポッポみち」についてのお話です。

「廃線跡」と聞いて、皆さんはどのような光景を思い浮かべますか?古びた線路や静まり返った駅舎が頭に浮かぶかもしれません。しかし、実際にはその廃線跡が素敵な散歩道に生まれ変わっていることがあるのです。

たとえば有田川町の「ポッポみち」です。
有田鉄道線の廃線後、跡地が「ポッポみち」として整備されました。JR藤並駅から有田川鉄道公園までの全長5.2km。平坦で舗装の整った歩行者・自転車専用道路です。この道は絵本のまちづくりの一環として、多くの絵本作家によるウォールアートやペイントが施されています。かつての鉄道の面影を感じながら、四季折々の自然を楽しむことができます。特に古い駅舎はアート的なペイントで彩られ、様々な形状の絵本箱など訪れる人々の写真スポットとしても人気を集めています。今回はその一部をご紹介いたします。

★旧御霊駅(御霊駅跡)★
近くに父の実家があります。この場所には私の知らない父の思い出があると思うと少々感慨深く、あれこれと思いを走らせてしまいます。今では絵本作家さん達の手によってアートな場所に生まれ変わり、新しい人気スポットになっています。

旧有田鉄道 御霊駅跡

★旧田殿口駅(田殿口駅跡)★
白塗りの駅舎には、絵本作家の長谷川義史さんによる、かわいいペイントが施されています。駅舎には絵本箱や東屋もあり休憩スポットとして人気です。

旧有田鉄道 田殿口駅跡 
メガネをかけたおじさんは絵本箱

★有田鉄道公園★
廃線車両が保存された有田川鉄道公園も大人気。
有田川鉄道公園は旧有田鉄道の金屋口駅舎跡周辺に整備された鉄道公園です。
実物車両として「キハ58003」と「ハイモ180-101」、
紀州鉄道の「キテツ1号」、蒸気機関車「D51」を見ることができます。
土・日・祝日にはこれらの車両で乗車体験が可能で、園内の鉄道交流館では有田川町の風景を再現したジオラマや鉄道模型も楽しめます。

★宿泊するなら「TADONO the bedroom」
このエリアで宿泊するなら「TADONO the bedroom」がオススメ。
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春は廃線跡の「ポッポみち」も花やアートと共に美しさが最も際立つ季節です。藤並駅には観光案内所とレンタサイクルが用意されていますので、春のおでかけにはぜひ利用してみてください、きっと心に残る一日になることでしょう。

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★有田鉄道について
有田鉄道線は、和歌山県の藤並駅から金屋口駅までの路線で、1913年(大正4年)に湯浅港への農産物輸送を目的に設立されました。しかし、みかんのトラック輸送が進み、1984年(昭和54年)に貨物営業が停止。1992年(平成4年) に紀勢本線への乗り入れも終了。以降は地元の高校生の通学者のみが利用し、運行本数は急激に減少。2001年からは1日2往復にまで減り、最終的に2002年12月31日に廃止されました。
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