ファーストガンダムでトラウマになった回

”私を構成する5つのマンガ”というnoteのお題が出ているようです。

今回は自分が影響を受けたマンガというよりアニメですが、書いていきたいと思います。

今、サイレント・ネオというSFライトノベルを書いていますが、やはりこのアニメは影響を受けました。
機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)です。
SF人型兵器ものにおいて、ファーストガンダム以前、以降と言えるほど、
多くの人に影響を与えている巨匠・冨野監督の金字塔です。

冨野監督の作品はイデオン(登場人物・人類皆殺し・子供も容赦なく悲惨な死に方をしてしまう。冨野監督は後に禁じ手を使ってしまったと後悔していることを語っています)に代表されるように、悲劇で終わる作品が多いと言われています。
ファーストガンダムで区切ってみると、アムロが自分の居場所を最後に見つけると言う感動的な終わり方でした。
作品についてはアムロとシャアのライバルストーリー、ジオン軍の様々な個性ある軍人たち、ザビ家の人間関係、ニュータイプなど、見所が多い作品です。

登場人物もアムロ、ブライト、セイラ、ミライ、マチルダ、シャア、ザビ、ララァなど、魅力的な登場人物が思いつくだけでも多くいました。
自分が好きなキャラはカイでしたが、ミハルというジオン軍の女スパイの回は、トラウマ的な衝撃がありました。
タイトルを調べると第27話、女スパイ潜入!、第28話、大西洋、血に染めての回になります。

-以下、内容をかいつまんで書いていきます-

ミハルは生活のために仕方なくスパイとなったようです。
戦争で親をなくして幼い弟、妹を育てているミハルはカイと親しくなりました。
カイは軍属が嫌になりホワイトベースから一時的に降りていたのです。
カイと親しくなったミハルは、その後、アムロ達がのるホワイトベースに潜入することに成功します。

するとカイはブライト艦長の部屋に忍び込んで物色していたミハルを、たまたま見つけます。
カイはミハルがうすうすスパイと気付いているようですが、部屋にかくまうことにします。
しかし、部屋に入るところをアムロに見つかったカイは会話の中で、南米に向かうと行き先を話すのですが、それをミハルも聞いてしまいます。
ミハルはホワイトベースが向かう行き先をジオン軍に知らせます。
ホワイトベースが目的地に向かう最中、ミハルの情報を得ていたジオン軍は待ち伏せしており、激しい攻撃に遭います。

それを目にして初めて自分の行為がどういう事態を招くのかに気付いたミハル。
ミハルは罪滅ぼしとばかりにカイがあやつる戦闘機ガンペリーにのりこみ、ともに戦います。
しかし、爆風に巻き込まれて死んでしまいます。
幼い弟と妹はミハルの帰りを、今も家で待っています。
カイは「ミハル、いなくなっちまって…」「何んで、死んじまったんだー!!」と涙します。

アニメ版はここまでですが、劇場版ではミハルの回想シーンも出てきます。
「あんたとは会えて良かったと思うよ。ジルとミリーかい?
はははっ、あの子達なら大丈夫さ。私よりずっとうまくやっていけるって。
いつまでもこんな世の中じゃないんだろ?ね、カイ」
参考:機動戦士ガンダム第28話「大西洋、血に染めて」


カイは「このような悲劇をおこなさいためにジオン軍を叩く」と誓うシーンがあった気がしましたが、自分の勘違いかもしれません。

こんな内容だったと思います。
前に見た作品の記憶をたどったものなので、勘違いしている部分もあると思いますがご容赦ください。
一応この記事を書くために、2つのサイトを参考に読んで思い出しました。

冨野監督はコンテを書いて思わず涙してしまった作品だそうです。
この話に代表されるように、ガンダムは単なる人型兵器がやりあうという娯楽だけのアニメではなく、
戦争についても批判を込めて悲劇性や、虚無的な部分なども描くエピソードも登場し、それが骨太の作品になっていると思います。
自分はトラウマになっていて、なかなか再びみることができない回になります。

ちなみにファーストガンダムを作る上で、冨野監督が着想を得た作品の一つが、15少年漂流記だったそうです。
若い軍人や子供がホワイトベースにのりこみ、漂流?しながらも軍人となって戦っていくストーリーは秀逸でした。

サイレント・ネオは新作も始まっているのでよろしくお願いします。

土曜、日曜日にエピソード1-2、1-3を配信予定です!

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