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アスリートが学生時代に「日本一」にならなきゃいけない本当の理由。


こんにちは。

ソフトボール選手の本庄遥です。


先にお伝えしておくと、「日本一になること」は決してmustではなくbetterだということを全力でお伝えしたく、今回この記事を書かせていただいております。

というのも、私自身インターハイで優勝してから一度だけバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥り、自分がなぜソフトボールを続けているのか全くわからなくなりました。

そこからずっと「日本一にならないほうが幸せだったのではないか」と本気で悩んだ時期もありました。

それくらい「日本一」って荷が重く、ある意味人をダメにしてしまう可能性のある大変危険なものだと認識しています。


現に、私の周りにいた先輩後輩同期のほとんどはソフトボールから一線を置き、会社員として働いています。

これが決して正解不正解と言うわけではないのですが、せっかく10年以上やってきた競技なんだから今後の人生に生かした方が得だと思うんですよね。

今後の人生に活かすためには、まず、ある程度の結果を残さないといけません。

もちろん、その人の人間性を競技力で測れるなんてことは全くないのですが、この世の中は決して平等ではなく、「見える化された成績や結果」が大好きなんです。

そのため、本気でやってきたこと、あなたが長年時間をかけて培ってきたことに対しては、今後の人生をより豊かにするためにも、「部活動の時間」を決して無駄にしてはいけません。

どうせやるなら、結果を出して今後の人生に活かす。

これが社会人になったとき、あなたの背中をグッと押してくれるでしょう。


「日本一になりたい」

この理由を答えられる日本人の方は少ないのではないでしょうか?

「親に褒められたい」

「どんな景色なのか見てみたい」

「監督を喜ばせたい」

もちろんこういった気持ちもとっても大切です。

私ももともと上記の気持ちで日本一になりたいと思っていました。


日本一になったあと、3つを達成してしまった自分と出会い、バーンアウトになってしまいました。

もうこれ以上、子どもたちに同じ思いはしてほしくないんです。

大好きなスポーツを心ゆくまで楽しんでほしい。

できることなら、今後のビジネスに、あなたの人生に生かしてほしい。

そう願っています。

この記事を読んでもらったら、なぜあなたが今、日本一にならないといけないのか、結果を残さないといけないのかよくわかると思います。

ぜひ最後までしっかり目を通してください。


私のストーリーに沿って、わかりやすく、そして具体的に「日本一にならなければいけない本当の理由」をお話していきます。


高校で日本一になった絶望

「優勝、創志学園高等学校!」

マウンドで人差し指を突き上げ、みんなで喜びあった3年生最後の夏。

私はすべての試合を先発し、優秀選手勝にも選ばれた。

後輩たちの援助もあり、防御率0の優勝投手として連続写真の雑誌にも掲載されたし、ソフトボールマガジンの表紙にも飾られた。


それなのに、アジア選手権のピッチャーの枠には私の名前はなかった。

いや、私だけじゃない。

創志学園高等学校から1人たりともピッチャーとしてU16日本代表選手として選ばれることはなかった。


日本一になって数日間は、岡山県の様々な賞をもらったり、あいさつ周りをすることがあったが、特別大金がもらえることもなかったし、当時禁止とされていた携帯電話が優勝した瞬間返ってくるともなかった。


もちろん、両親や校長先生、学校職員の人たちからは「よくがんばったな」とお褒めの言葉をもらったが、何一つとして生活は変わらない。


毎日今まで通り学校に行き、国体の予選があった関係ですぐに練習にも取り掛かった。


一言で現すとすべてが「通常通り」。


もっとキラキラしていた「日本一」のイメージからはものすごくかけ離れたものだった。


「日本一」と引き換えに私が失ったもの

私が日本一になって、1つだけ失ったものがある。

それは「今の仲間たちと本気でインターハイ優勝を目指す場所」である。

実はこれって、優勝してもしなくてもいつかは失うものなのだ。

インターハイ予選に出場したチーム、インターハイ出場の切符を手にしたチームすべてのチームに「本気でインターハイ優勝を目指す場所」が与えられる。

私はとにかく「すべてのものを犠牲にして日本一を目指す瞬間」が大好きだった。

練習試合で一点でも取られようもんなら「走ってこい!!」と言われるような過酷な世界。

そんな世界でも、みんなで一つになって目指すものが会ったのは本当に幸せだったと今でも思う。


しかし、私はそんな素敵な場所を「日本一」という肩書と同時に失ったのだ。

2章に続く。

サポートしていただくと、わたしの思いが伝わったんだな。共感してもらったんだなと嬉しい気持ちになります。いつも応援ありがとうございます。