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新卒フリーランスのわたしが、社会に適合するまでにやった5つのこと

こんにちは。はるはるです。22歳で大学を卒業してから、すぐにフリーランスになり、5年が経ちました。

フリーランスになりたてのとき、経営者の方から即レスの大切さを叩き込まれて、その後もいろんな人からフィーバックをもらい今に至ります。フリーランスになりたてのときに知っておきたかったことや、今フリーランスとして活動している人たちが、やっておいた方がいいなと思うことをお伝えします。

怒られることが一気に減る

小学生から20年近く、私はソフトボール選手として活動していました。部活動で先輩に怒られることは当たり前の環境だったため、人一倍怒られることや指摘されることに対しての恐怖心が未だにあります。

しかし、フリーランスになるとまず怒られることがほとんどありません。なんだか一見いいことのように聞こえますが、これは非常に危ない橋を渡ることと何ら変わりがないのです。

そう、怒られる前に仕事を打ち切られます。

部活動での指摘や、会社の先輩から怒られることとは違い自分が生きていくために必要な資金源だった仕事が目の前からなくなるんです。怒られることが減ると聞くと、良い風に聞こえますが、期待をされなくなってしまう立場に自ら足を突っ込むことを覚えておいてください。

フリーランスが社会に適合するには

怒られることがないフリーランス。自分に対してのフィードバックが一切なくなるということは、自分の落ち度がどこにあるのかわからないまま自立しなければいけなくなります。そんな人たちが、心得ておいてほしいことと私がいち社会人として大切にしてきたことを書きます。

①事実と感情を分けて考える習慣を身につける

一つ目に大切なことは、事実と感情を分けて考えることです。4~50歳の人でも未だにできていない人もいますが…そんなことはさておき、このスキルを一刻も早く身につけてください。

例えば、苦手な人から「お前は即レスができないし、報連相もできない。だから仕事できないとんでもないやつだな。」と言われたとしましょう。むかつきますよね?苦手な人なら余計に聞き入れたくないですよね?でも、その場で「あーむかつくあいつ」で終わらないでください。

ここで、事実と感情に分けて考えてみましょう。

事実→自分が即レスができていなかった。報連相が疎かになっていた。

感情→苦手な人からの指摘でムカついた。仕事ができないとんでもないやつって言われたのは、さすがにひどい。それは相手の感情だと思う。

と、分けて考えてみるんです。すると、「即レスをすること」と「報連相をすること」は事実としてできていなかったことなので、次に別のクライアントと関わるときに改善できることに変わります。苦手な人から言われたことで腹を立てて終わっていたら、自分の改善すべきことさえも見逃してしまうことになります。

これは訓練でしか直せないし、自分に余裕がないときほどできなくなるので、ぜひ日頃から事実と感情を分けて考える癖を身につけてください。

 ②「No」という勇気を持つ

新卒フリーランスにありがちなのが、自分のリソースや得意不得意を考えず「なんでもやります!」精神で仕事を引き受けすぎてしまうことです。もちろん、キャパを広げるために自分の限界まで追い込むことも一定大事ではあるのですが、無理だと思ったことはNoとはっきり伝えましょう。

クライアントもあなたに無理をさせたいわけでなく、仕事を振ってあげたいと思える義理があったり、単純にあなたのスキルや存在価値を感じて仕事を一緒にしたいと思ってくれています。だからこそ、勝手に一人で追い込んで辛くなるのではなく、難しい仕事はしっかり断る勇気を。断れる人はむしろ信頼を置くことができます。

私も最近、クライアントから「月に何本くらい記事書けそうですか?」と質問されたことがありました。本当は4〜5本書けますと喉から出かけていましたが、自分のキャパを考えたときに現実的には2本が限界。思い切って「正直、1〜2本くらいが限界です…。」と話してみると、先方も「むしろそれくらいのイメージだったのでちょうど良さそうです!」と快く承諾してくれました。

勝手にこっちががんばろうとしすぎると、返って「この人、あまり人気ないのかな?」と思われてしまうこともあるので、リソースがある=良いとは限らないです。

③自分の仕事のスタンスを伝える

よくやりがちなのが、仕事の欲しさに自分の仕事のスタンスを伝えきれないことです。フリーランスになって2〜3年経つころにライターのお仕事の費用感をうまく伝えられず、低単価で記事を書きすぎてしまった時期がありました。

結果的に、数本で「やっぱりやめます」と伝えてしまい、お互い気持ち良くない終わり方をしてしまったなと反省しています。また、いつ自分がオンオフをしっかりつけたいタイプなのか、いつ休みを取っているのかなどもできるだけ明確に伝えて、契約書を結ぶ前に先方とのやりとりを明確にしておくのもポイント。

私の場合、土日も休みなく働くのが好きなタイプですが、人によってはオンオフしっかりつけたいタイプもいると思うので、連絡をどのタイミングでして良いか、納期は長めに取っておいてほしいタイプかは伝えておくほうがベターです。

④アウトプットをきちんとアピールする

自分が仕事をした箇所は、必ず報告しましょう。特にリモートワークが増えている今、ちょっとしたことでもどんどんアピールしていかないと「あの人、本当にちゃんと仕事してくれているのかな?」と心配をされてしまいます。

会社側が正当な評価をしてくれることが一番望ましいですが、言ってくれないことを察してと言われる会社側も結構大変だったりするので、業務委託ならなおさら成果物をしっかり提示をすることが大切です。

ちなみに「考えていた」は仕事のうちに入らないことが多いため、考えた結果どんな成果が得られてどんな行動を起こしたかを会社に伝えましょう。リモートはアクション量で評価をされます。アウトプットがないと思われてしまうと損なので、必ずやったことをきちんとアピールしましょう。

⑤クライアントと適切な距離を取る

クライアントとの関係は、近すぎても遠すぎても仕事的にはプラスになりません。過去に、クライアントと近い関係になりすぎてトラブルになったことが多々ありました。お互いに言いたい放題になってしまい、双方でリスペクトがなくなってしまったんですよね。

親しき中にも礼儀ありの言葉の通り、適切な距離を取ることで心地よい関係を続けていくことができます。特に業務委託で関わっていると「〇〇さん、仕事めっちゃできるし社員になってほしいな」と甘い言葉をかけられることがありますが、本当になる気がないなら断るようにしましょう。

クライアントと飲み仲間になることもあります。特に異性の場合はトラブルに発展する可能性も十分にあるため、特に気をつけておきましょう。

酸いも甘いも経験したからこそ言えること

22歳で新卒フリーランスになったわたしにとって、一人前の社会人になること、そして社会に適応していくことは困難なことでした。それもそのはず、会社員になれば研修があり、一通りの社会人スキルが身につくにも関わらず、そのボーナスタイムをすっ飛ばしてしまったのだから。

わたしの知り合いの中にも「この人、全然悪い人じゃないのに勿体無いな…」と思う人がたくさんいます。ここに書いたことを忠実に守っていれば、それ相応の立派な社会人になれるのではないかと思います。

私自身、現在採用する側に周り会社の採用担当もやっている身として感じるのは、新卒フリーランスは圧倒的に不利です。やはり、雇う側の気持ちとして30歳あたりで脱サラしてフリーランスになった方と、新卒でなった方の信頼度合いで言うと、圧倒的に前者なので。

ただ、新卒フリーランスだからと言って採用しないわけではなく、その人自身の人柄や、チャットでのやり取りを見て採用を決めます。だからこそ、上記で書いた5つのことくらいはぜひ意識して取り組めると、業務委託で仕事をもらう上でも有利な状態に持っていけます。

少しでも役に立てれば嬉しいです。


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