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アスリートをやめたら価値がないと思っていた過去のワタシへ。

小学2年生からソフトボールをはじめ、高校、大学はスポーツ推薦、その後も海外に行き「ソフトボールをやっているわたしこそ、価値がある人間だ」と思っていました。

現在、フルリモートフルフレックスで英語コーチングスクールの役員メンバーとして活動し、趣味でポーカーをしています。引退前までは、まさかこんな人生になるとは一ミリも思っていなく「ソフトボールをしていない自分=無価値」とさえ思っていました。

あのときの自分に伝えたいこと。それは「生きているだけで人間誰しもが価値がある」ということ。

今回は、価値がないと思ってしまっていた過去の自分への伝えたいことを詰め込みました。ぜひ、アスリートの人やアーティスト活動、その他長く続けてきたことをやめることに対して怖さを感じている人に届くと嬉しいです。

引退しても自分の価値はなくならない

大前提の話をします。別にあなたがアスリートをやめても、自分の価値は無くなりません。なぜなら「生きていること」に価値があるからです。

あなたにとっての親友や恋人、家族などの大切な人を思い浮かべてみてください。その人の特技としていることや、仕事を失ったとしてもあなたはその人のことを嫌いになったりしませんよね?(反対に、それで嫌いになるような付き合いをしているのであれば別の問題があります。)

そう。友達や近しい人はアスリートを引退したあなたのことをいきなり嫌いになったりしない。もしかしたらアスリートとして活躍していることを嬉しく思い、引退を残念に思うひともいるかもしれないけど、あなたに対して愛がある人なら、嫌いになんてなりません。

まずは、自分は生きていることに価値があることを知ってください。

熱中した経験は今後の人生に生きる

これは、引退してから気がついたことですが、何か一つのことに熱中した経験がある人って世の中には意外と少ないんです。だから、アスリートをしていたあなたは一つのことに対して熱中し、努力できる素質がある。そしてその素質は仕事にも趣味にも役立ちます。

現在、私は仕事をしながらポーカーをしていますが、どちらにもとても生きているなと感じます。例えば、「ここ勝負どきだぞ」というときに馬力を発揮することができるんです。

会社のメンバーからも「はるかは爆発力がある」などと褒め言葉をもらうほど、一つの事柄に集中したときの集中力が半端なかったり、コミットしたりすることができます。

実績や経験がなくても、存在を認めてくれる人が世の中にはたくさんいる

最近出会った人に言われてびっくりしたことがあります。それは実績や経験に対して評価をしているわけではなく、その人の可能性や話している感覚で人を選んでいる経営者やリーダーがこの世の中には圧倒的に多いということ。

もちろん、就職などでは大学を卒業しているか、新卒なのかなどの条件面で判断されることもあります。しかし、世界を変えようとしているレベルで行動を起こし続けている人たちは、あなたが存在していることに対して認めてくれるんですよね。

アスリートとして活動していると、どうしても勝たなきゃ意味がない、なんなら生きている意味さえもないくらい追い込むことがあります。それを私生活まで持ってきてしまい、勝てないと自分に価値がないとは思わないでください。

あなたはもうすでによくやっている。むしろがんばりすぎているくらい。少し方の力を抜いて、自分の存在価値を認めてあげてください。

休んでも死なない

週6〜7回の練習が当たり前、四六時中勝つためのことを考えているあなたにとって「休む」のはとっても難しいのではないでしょうか。初めてオーストラリアに渡航したとき、週1回の練習しかなくて不安が襲ってきたことを今でも覚えています。

ただ、一つだけ言わせてください。休んでも人は死にません。あなたの存在価値も減らないし、ちょっと休んだくらいで二度と戻れなくなることもないんです。

引退するという選択肢も一つありますが、アスリート生活に行き詰まってしまったなら一度休めばいい。休むことで、アスリート活動以外にやりたかったことを振り返る時間にもなります。

引退すると意外な自分と出会える

アスリートにとって引退することは、大きなインパクトがあることに思います。引退してからの私の生活を考えると、圧倒的に引退すると別の特技が見えてくることがわかりました。

例えば、引退する前はアスリート活動をしているから運動が好きだと周りから思われていたのですが、私は練習が嫌いで引退後はほとんど運動をしなくなったほどです。

アスリート時代は、体重を減らす=パフォーマンスが下がると思っていたので、平均体重よりも10キロほど太っていました。女性的な意味では自分が太ていることが嫌で仕方がなかったのですが、引退後は肩の力が抜けたのかスッと体重が減ったんです。

結果、理想体重まで持っていくことができ、ずっとキープできています。

また、ソフトボールから離れる時間をつくったことで他の趣味などに触れることができ、ポーカーという新しい競技に出会いました。スポーツをやっていたことがうまく噛み合い、勝負所などを見極めるのも比較的上手な方かなと思っています。

業界以外の人と、どんどん会うべき

私の場合はソフトボール関係者やスポーツ界隈の人ばかりに出会っていました。ですが、一歩外に出て経営者やスタートアップ界隈の人たちに出会ってみると、スポーツ界隈がどれだけクローズドな状態になっているのか、偏った価値観があるのかに触れることができたんです。

アスリートって、かなり安く買い叩かれてしまうことがあるのですが、それを途中で気がつけたのも外の世界の人たちと話をしたからでした。業界の相場を知ること、スポーツ業界以外の人たちの価値観に触れて話をすることは財産です。

できれば大学生時代から取り入れたいことの一つだな、と感じています。

最後に

過去の私に伝えたいことは「引退後の人生も結構楽しいよ!」です。

アスリートをやめたら、自分に価値がないとか、応援してくれていた人たちを裏切ってしまうとか、いろんなことが頭をよぎると思います。でも、本気であなたのことを考えてくれている人は「無理して続けろよ!」とは絶対言わないんですよ。

しかも、無理して続けろって言ってくる人たちってまさに自分勝手。だって、あなたの大切な友人が苦しそうにしていたら「もうやめなよ。」って伝えませんか?

相手の立場になって考えたらわかることも、どうしても自分のことになると見えなくなってしまう。その気持ちもとてもわかります。

引退前、自分をとても責めたししんどい思いをしたからこそ、過去の私に改めて伝えたいです。

「あなたは生きているだけで価値がある」

1人でも多くのアスリートが引退をポジティブに考えられるようになったらいいなと思っています。



サポートしていただくと、わたしの思いが伝わったんだな。共感してもらったんだなと嬉しい気持ちになります。いつも応援ありがとうございます。