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不毛なたたかいに敗れて

人は、思い上がるし、すぐこける。
「すべからく病苦の時を思うべし」
戒めとして。

・ ・ ・ ・

まったく大変な一週間だった。

ちょうど一週間前の今日、私は、突然の悪寒に見舞われ、たたかっていた。
力の限り。

悪寒とのたたかいは自分とのたたかいじゃー!とかナントカ、
気合と精神力で乗り切ろうと、一人息巻いていたのだ。

ところがどっこい、蓋をあけてみれば、ばっちりインフルエンザで。

つまり、精神力でどうこうなるはずもなく、無駄に悪寒とたたかっている暇があったら、はやく病院に行って薬飲んどけ、という話だったわけです。

さすがインフルエンザなだけあって、なんか違うとは思ったんだよねーなんてのは後付けで、なんだか、自分の馬鹿さとおめでたさが本当に恥ずかしくなりました。

これだけ世間でインフルやコロナが流行ってますよと言われてるのに、
なんで自分のは普通の風邪だと思いこんで疑わなかったんだろう。。
今にして思えば謎だ。

無駄に悪寒とたたかってみたり、葛根湯や解熱剤じゃなくて、
やるべきことはタミフル一択なんだよ!!!

はああ。

結局、48時間以内に処方すれば即効性があるらしいインフル薬を飲むのも遅くなったし、
さらに、薬はなぜかイナビルという新しい薬を処方され、
これが値段も高いし、私にはまったく合わず、
副作用的なものがでて、一週間ずーっと頭痛がして、吐き気が続いた。

仕事も家事も一切できず、文字通り家の中を這いずり回って過ごした一週間。
しばらく社会生活お休みして病人としてちやほやされたい、なんて冗談でも言うもんじゃなかった。。
インフルになって家族にも迷惑かけ、ちやほやされるどころじゃなく、本当にグロッキーだった。。

やっと頭痛と吐き気が収まったけれど、
日常の取り戻し方がわからないくらいペースを崩してしまって、ショック。

年明けから、仕事や家事淡々と自分のペースでこなせていて、積み上げられてきたものが、一気に崩れてゼロになってしまったような気分になる。
悲しい。

最近調子が良くて、なんかこう、思い上がっていた。
普通にしていられることが当然で、体調も、精神力でコントロールできると思ってた。
でも人間はいつだって病気になるし、怪我するし、一瞬で崩れてしまうものなの。まるで壊れやすいものなのよ。なんですぐ忘れるかなあ。

また、一から。ペースを作っていかないと。

見当違いの”戦い”について、得意気に書いてた自分が恥ずかしいが、
こうして、また書けるようになっただけでも、ありがたく思おう。

いつかの自分への戒めとして、なんでもいいから書き残しておきたいと思った。

吐くほど苦しかった一週間も、喉元過ぎれば、すぐ忘れてしまいそうだから。
ほんと人間の愚かさよなあ。
愚かなのは自分のくせに、すぐそういうことを言いたくなる。。

ひとまず生きてるから。
来週はたぶん、また一歩ずつ歩いて行ける。そう信じて。

そんなんで人生は続いていくよ。
いつかの自分につながる道を、また一歩ずつ歩いていこう。



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