子供とお金

あけましておめでとうございます!みなさんお年玉はもらいましたか?お父さんお母さん、お子さんにお年玉はあげましたか?だいたいお年玉の全国平均は、小学校高学年から中学生だと一人あたりの合計金額が2万円から5万円ぐらい。多い子では一人で10万円以上もらう人もいるそうです。使い道は主に欲しかった服やCDを買ったり、もしくは貯金をしたり、お約束の「お母さんが大事に預かっておいてあげるからね」と言われて実質大半が巻き上げられるという人もいますね。笑 実はこれ以外に最近、お年玉の使い道として大人気なものがあるそうです。何だと思いますか?

「スマホ課金」

はい。何とお年玉の使い道としていまかなり多くなってきたのが、lineやゲームアプリなどへの「スマホ課金」なんだそうです。お年玉だけではなく、毎月のお小遣いなどでも、今の子どもたちは品物として残るものを買うよりも、友達やバーチャルなものとの「コミュニケーション」と言った形に残らないものにお金を消費していく傾向があるようです。また幼稚園児など、まだスマホを持っていない年齢の子どもでも、今は大きなおもちゃなどを買うよりも、ショッピングセンターに置いてあるようなカードゲームに何枚も100円玉をつぎこむのにお金を使うことが増えているようです。

先日も、Twitterでこんなつぶやきが話題になっていました。

「自分のあげたお年玉が即iTunesカードになり、日本円が即課金石となり、ガチャでおおよそ10秒で消滅するの見るともう子供にお年玉あげたくねぇ。
俺はお前の喜ぶ顔みたさでお年玉あげようってなったのに、なんでガチャでいいのがでないからって悲しい顔見なきゃいけないんだよ。こんなことあるか。」

https://twitter.com/suzuing25/status/948510515961065473

もちろん本人のお金なので使い方は自由なのですが、子供のときのお年玉の使い方というのは、大人になってからの「お金力」に大きく影響すると言われています。ゲームアプリのガチャや、カードゲームは射幸心を煽るのが上手いので、いくらたくさんのお年玉をもらっても、人によっては一瞬で使い切ってしまうことも。お金をうまくコントロールしてお金に困らない大人になるか、コントロールが出来ずに「お金がない」と悩み続ける大人になるかは、すべて子どものときの習慣にかかっています。ぜひ、お年玉の使い方をお子さんと話し合ってみてください。

「お金は労働の対価」

少し自分の話をしますと、ぼくは物心ついた時から仕事をしていたため、お年玉やおこづかいといったものはほとんどなく、お金は必ず労働の対価としてもらっていました。いまはもう「働かずにもらえるお金」も大好きなので、おごってくれる人も大歓迎なんですけどw、小さい頃は人からもらったお金よりも、自分が頑張った事によってもらえるお金の方が、なぜだかとても嬉しく感じましたね。つまりぼくにとってお金は欲しいものを買う道具である前に、「労働の対価」、つまり「頑張ったことが誰かに認められたことへの対価」だったんです。

「働く喜びを知る」

芸能界の仕事は一見華やかに見えますが、けっこう傷つくこともあるし、挫折することも多々あります。でも、それを乗り越えて働いてお金をもらうことは、決してつらいことではなく楽しいことでした。ぼくは「働く喜び」をなるべく小さいうちに、多くの子どもたちに伝えたいなと思います。もちろんぼくもそんなに売れっ子子役ではなかったので、タレントのお給料だけで足りない時は家の仕事をして家庭内でお給料を稼ぎました。それでも足りなければ家族から借金をして後で返済したり。

これは呼び方をおこづかいからお給料に変えただけで、普通の家庭で「お手伝いをしておこづかいをもらう」「足りないときはおこづかいを前借りする」のと、実はほとんど同じことです。それでもそう呼び名を変えて「仕事をして、誰かの役に立つことができた」と思うことで、お金に対する意識は、まわりとだいぶ違っていたと思っています。

「自分に投資する」

ちなみにこの話をするとびっくりされるのですが、ぼくは自分の幼稚園代や小学校の学用品、修学旅行費、バレエや塾などの習い事の月謝など、食費と家賃と生活費以外のお金は、すべて自分で働いて払いました。今も自分のお金で高校に通っています。我が家では衣食住にかかるお金や病院代など、生活や健康に関するお金は親が払いますが、それ以外の「なりたい自分になるためのお金」はなるべく自分で払うことになっています。これは別にいじめられているとかではなく、ぼくが親に人生を支配されないために決めました。 親がお金を出せばどうしても親は口も出したくなるだろうし、子どももお金を出して育ててもらっているので、最終的には親の理想通りの選択をせざるをえませんよね。でも、自分が稼いでお金を払ったものならば、親が口や手を出す権利はありません。子どもの人生に、絶対に親は口を出さない、というルールだったのです。まあこれは極端な例なので、そこまで徹底してやる必要はないのですが、習い事などの「教育費」を払ってみる経験は楽しいので、ぜひ一か月だけでも試してみてもらいたいなと思います。親が払っている月謝だと「習い事だるいなー」としか思えないことも、いざ自分でお金を払うと「元を取らなきゃ」という気持ちが出てきます。学校も習い事も、めちゃくちゃやる気になります。

「稼ぐ練習、貯める練習」

今まで普通に渡していたおこづかいを、試しにお給料制にしてみませんか。まずは、子供の名前で銀行口座をつくります。1日ひとつ、子どもにお手伝いをお願いします。上手にできたり、喜んでやってくれた場合に10円玉をひとつあげます。これが10個たまったら100円に変わるんだよ、100円になったら何が買えるかな?と、100円になるまでお金を貯めることを練習します。できが悪くても一生懸命やってくれた場合は、きちんと対価を支払ってあげます。お給料は子供の口座に振り込んであげてもいいし、ある程度たまってから一緒に銀行に預けにいくのも楽しいと思います。

「借金地獄」

先日、こんなニュースがありましたよね。

「スマホ課金で行方不明になった警察官」 (リンク・毎日新聞)https://mainichi.jp/articles/20171214/k00/00e/040/297000c

最初にお年玉の人気の使い道として話した「スマホ課金」これは子どもだけではなく、大人でもはまります。これに限らずパチンコや競馬など、射幸性の高いギャンブルに全財産をつぎ込んで、人からお金を借りて人生が破滅してしまう大人はたくさんいるのです。子供に限らず欲しいものを次から次へを手に入れられる生活は、大人だってあこがれますが、それが当たり前になって慣れてしまうと、将来このように大変なことになってしまいます。自己破産する件数も年々増えています。そうした社会人にならないためにも、家庭でしっかり「お金教育」をしておくのがよいでしょう。限られたお金を上手に使うことを覚えたり、欲しいもののために「貯める」ことを知ることはなるべく早くから習慣づけておくと、そのうちそれが当たり前になってきますし、いざという時にもブレーキが効きます。子どもの時の習慣はあなどれません。

お金教育はなるべく早く!!というのが、本日のぼくの持論です。

借金地獄に陥る人というのは、独特の金銭感覚を持っています。それは、借金して得たお金を自分のお金だと思い、「お金が増えた」と勘違いするのです。何もしていなくても親がおこづかいをくれる生活と同じ感覚のまま大人になっているので、自分で働いていないのにお金が増えることにも違和感がないのです。例えば、クレジットカードの利用限度額を、自分の口座残高だと思っていたりします。そして利用限度額が増えると、「自分の使えるお金が増えた」と錯覚するわけです。確かにカードの利用限度額が増えるとカードで買い物できる金額は増えますが、それは借りることの出来るお金が増えただけです。自分自身の収入が増えたわけでもなんでもないのに、まるで収入そのものが増加したかのように錯覚してしまう・・・。最悪なのは借金の返済を、別のカード会社や消費者金融からの借金でまかなうという自転車操業。当の本人は、最初の借金の支払い期日をうまく乗り越えたことで、「支払い期日に間に合って助かった」と思うのですが、実際にはむしろ借金はどんどん膨らんでいます。冷静になって考えれば借金をもって借金の返済に充てるというのは完全な自殺行為なんだけど、本人にはそういう認識がありません。 こうした事態に陥る最大の要因は、最初に書いたように借りたお金をもって、自分のお金が増えたと勘違いする錯覚にあります。借りたお金は返さなくてはならないのに、お金を借りたという認識がないので返済にまで意識が及びません。

毎月少しずつお金を貯める、欲しいものはお金を貯めてから買うという、実に単純な習慣を持ってさえいれば借金地獄に陥らずに済むはずです。お金に関するほんのちょっとした習慣の違いが、お金が貯まる人と借金を増やす人とを明確に分けてしまうわけです。それは本当にごくわずかな違いでしかありません。

しかし、そのほんのわずかなお金の習慣の違いが長期的には大きな差となるのです。

「現在のお金・未来のお金」

では、子どもが貯めたお金をどう使えばいいか。これは、まず親があらかじめ2つに分けてあげるのがよいと思います。

ひとつめは「現在のお金」つまり今までと同じ、普通のおこづかいの使い方です。いまの自分の趣味、欲しい服や本やCD、クラスメートの誕生日プレゼント、転校する友達へのお花・・・もちろんスマホ課金してガチャを回しまくってもいいのです。自分の心にたっぷりと栄養を与え、ストレスなく日々の生活をおくるためのお金です。

ふたつめは「未来のお金」これは、将来の自分に投資するお金です。やりたいことが決まるまでずっとコツコツ貯金しておくのもいいし、新しい習い事をしたいときに「自分も月謝を一部払うのでお願いします」と言うのも良いでしょう。なりたい自分になるために、ここぞと言うときに使うお金です。誰にも文句は言わせない、自分のお金。これがあるのとないのとでは、人生の自由度が違います。

大人になればここに、一番重要な3つめの「生活費」がくわわり、それが持ち金の大半を占めてしまいます。「生活」「潤い」「投資」の3つですね。そして大人の義務「税金」を足して4つ。笑

生活費を稼いだり、税金に悩んだりしなくても生きていける子どもだからこそ、残りの2つのお金の使い道をじっくりと吟味する時間はたっぷりあります。大人になって家を出て、稼いでも稼いでも湯水のようになくなる生活費に振り回される前に、「この、純粋に自分のためにだけ使えるお金」を、どう使うのがよいか、たっぷりと時間をかけて考えてほしいと思います。

おわりー


※お正月のモーニングクロスに出演したときに話した「私の持論」の書き起こしです。















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春名風花

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コメント3件

すっごくためになる。ほんと風花さんなにもの(笑)でも、早いうちにお金の価値観と対価は覚えておいた方が確かにいい。そうしないと使い道を誤ると私も思います。それからクロスに出てたときの風花さんもほんとかわいかった😻😻😻
とても素晴らしいです。
とてもためになります。
もう子どもは大きいですが参考にさせていただきます。
お金の習慣、おとなになってからコツコツ努力して変えました。
「すべて子どものときの習慣にかかっています」って言われちゃうと「そんなことはないよ!」と言いたくなります。
小さい頃の経験はたしかに影響が大きいけれど、それにすべてを決められる必要はないとおもいます。
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