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心配かけていこう。(モーニングCROSSオピニオン)

先日、新潟のアイドルグループ「NGT48」のメンバー、山口真帆さんの自宅に押しかけ顔をつかむなどの暴行をした疑いで、新潟県警が昨年12月に男2人を逮捕していたことが分かりました。男性2人は不起訴のまま釈放されてしまったそうです。更に山口さん本人のツイートでは「公演終わり帰宅時に男2人に襲われました。あるメンバーに公演の帰宅時間を教えられ、またあるメンバーに家、部屋を教えられ、またあるメンバーは私の家に行けと犯人をそそのかしていました。」と、衝撃の告白がされています。このツイートが本当なら山口さんの熱狂的なファンの暴走などではなく、他のメンバーによる誘導があったことになります。

「こんなこと言いたくない。お世話になってる人に迷惑かけたくない。皆さんにNGTを嫌いになってほしくないからこの一か月つらくても黙ってた。報道でもNGTということは伝えないように私がお願いした。それもこのグループが大切だったから。そして全部対処、処分してくれると信じてたから。(山口さんのツイートより)」

犯人が実名報道されることなく不起訴のまま釈放されてしまっていた事もショックですし、これだけの事件でありながら今まで報道されずにいたということにも驚きました。犯行に関わりのあるメンバーのタレントイメージや、グループ全体を守るために、山口さんは長い間このことを話せない状況にあったのではないでしょうか。

昨日一月十日、NGT三周年記念のライブ。運営から何の説明もないまま山口さんがファンの前に立ち、頭を深く下げ、何度も謝っている映像を見ました。なぜ被害にあった人が謝っているのか、意味が分かりません。本当に謝らなければならない人は他にいるんじゃないですか。もし本当に犯行に関わりのあるメンバーがいるのなら、運営は速やかに公表するべきです。でないと犯人捜しによって、全然関係ない無実のメンバーまでが疑われてしまうかもしれないから。

確かに国民的アイドルにとってイメージは大切ですし、社会的影響を考えてのことかもしれません。でも、ひとりの女性の心を傷つけてまで守らなければならない「イメージ」って、何なんでしょう。何のお咎めもないまま釈放された2人の男性や、犯行をそそのかしたアイドルは、反省するきっかけすらも与えられずに、これからも普通に生活をしていくわけです。このことの方が僕は、よほど社会的に悪影響だと思うのです。

今もNGTに憧れて、アイドルを目指している女の子は全国にたくさんいます。そういう女の子たちに「悪いことをしたら罰されるし、つらいことがあっても相談すれば、たくさんの人が守って助けてくれるんだよ」という安心感を与えることも、僕は「夢を見せる」アイドルの大切な仕事なんじゃないかなーと思います。だってこんなに大勢の人に愛されているアイドルが、大勢の大人に相談して助けを求めていたにも関わらず、こうして誰からも助けてもらえないままひとりで謝っている姿を見て、子どもたちが学校であったいじめを赤の他人の大人に打ち明けることなんて、出来るわけがないじゃないですか。

全国の小中学校などが2017年度に認知したいじめの件数が、41万4378件で過去最多だったというニュースで、文科省がこれを「積極的認知が進み、早期対応につながっている」と肯定的に評価しているという記事を見ましたが、僕もそう思います。いつの時代でもいじめの件数にそこまで差がある訳はありません。これはネットなどが発達したせいか今まで誰かに相談してももみ消されていたことが「いじめが見えるようになった」もしくは隠蔽しようとしても、根気良く調べれば「ばれるようになった」ということ。良いことなんです。いじめは隠さずにおおやけにすることが、早期解決へのたったひとつの道なんですよ。

困ったときに誰にでも相談できて、お互いに助け合える世の中がいちばん健全なのであって、見せかけだけの平和を保つことや、我慢してほほえむことは全然美しいことじゃない。

日本人は我慢することが美徳だという意識が強いので、お国のために命を懸けて散る姿や、「かあさんがよなべをして手袋あんでくれた」という歌に出てくるような母親像こそ美しいとする人が多い。最近の事で言うと町田市や横浜市で中学校給食の導入を求める運動に反対して「母親の愛情弁当こそ素晴らしい!」と言っている人たち↓

参考・町田市:時代遅れの愛情弁当論に驚き
http://agora-web.jp/archives/2036189.html

も、同じメンタルだと思うんですね。でも誰かの自己犠牲に感動する世界よりも、アイドルが心から安心して歌を歌える世界や、おじいちゃんが戦争で死なずにすむ世界や、100均で買った手袋でも、お弁当を作れなくても、お母さんが無理せず元気でいてくれる世界の方が、僕は本当の幸せなんじゃないかと思う。

平成ももう終わり、新しい元号ももうすぐ分かります。誰かだけに我慢と自己犠牲をおしつけて、それを美しいと褒めそやすことで、見せかけの平和を守るのはやめませんか。新しい時代は、心配かけあって、助け合って、みんなでの幸せを目指しませんか。

最後に。事勿れ主義の人が多いこの国では、良く被害者を黙らせて「なかったこと」にされることがあります。今後の山口真帆さんの活動が制限されることのないように、芸能界のみなさん、そしてファンのみなさんが助けてくださいますように祈っています。


春名風花

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春名風花

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コメント4件

ご出演お疲れ様でした。
この事件を知ったときとても胸が苦しくなりました。

私は、詳しく事情を知らないので、
ただ早くよき方向に向かってほしいと祈るばかりです。

風花さん。私は、風花さんを守りたいです。たくさん笑顔と元気を風花さんにとどけたいです。
物騒な世の中と言われていますが、一人一人が、心構えというか、惑わされない勇気も必要と考える。

うまく言えないけど、私もたくさん考えます。
そして風花さんの夢をたくさん応援したいです。ずっとどんなときでも。

がんばります。支えになるような応援。
お疲れ様でした。お稽古などお怪我にお気をつけて。
メンバーを公表すれば、見ず知らずの人に中傷され吊し上げられることになるので賢明ではないと思います。事件になる前に、運営側で守ることが一番だと思いました。芸能人を守るために運営側の柔軟な対応を願いますし、当事者も自衛のための自由な行動が認められると思います。
引用:困ったときに誰にでも相談できて、お互いに助け合える世の中がいちばん健全なのであって、見せかけだけの平和を保つことや、我慢してほほえむことは全然美しいことじゃない。
引用終わり

「互助の意識」と「見せかけだけではない信頼関係を築く」のはとても大事。
「見せかけの平和で我慢して微笑む人がいても、悲しい思いをする人は絶対に出て来る」敬愛する作詞作曲家、兼、シンガーソングライタ―、コンポーザーのハヤシケイさんの一連の作品でも「その状況は歌にされている」
春名風花さんは「ちゃんと、そういう事が感情として言葉にできている」
「誰にでも」は難しいかもしれないけれど「信頼関係を築く」のは「見せかけだけ」
では「だめだよ」と「とても大事な事を書いている」、「グループ全体の傷だから」
「被害者」が「謝って終わりなんだよ」、今の社会は、それを、望む事が多い。
(続く)
(続き)
「心が繋がっていない」、「心の痛みの共有ができていない」、「宣伝できるからイイヨネ」じゃない……、「さぁ、ここからは、ファンがその子を支えないといけない」
「支えなさい」「そうすれば、正解でしょ」ではなく「傷付けたことが汚点だ」、
「夢を見る、夢をかなえる、夢をかなえようと行動した」を「馬鹿にするかのように」
映った「その時の光景は」ほぼ「舞台役者兼声優」という「ちゃんとした実力を付けた夢を叶えてる」「春名風花」さんとしても「憤ってしかるべき」事だと思う。
「支配人等、当事者も処分」、「一部、当事者も処分検討」とはなったようだけど、
「すごく、社会の闇を感じましたね」


信頼できる人に、信頼したい人に裏切られるのが、一番人の心が死ぬと思う。
「そうならないように、支え合えたら、本当に、健全だと思います」
長々と失礼しました。
2019/02/02/12:46(jpn)
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