神保治暉

#エリア51 #じおらま #旅するたたき場 演劇作家などをしています。https://…

神保治暉

#エリア51 #じおらま #旅するたたき場 演劇作家などをしています。https://area51map.net

マガジン

  • 散文。というよりほとんど死

  • 「KAMOME」旅の記録

    エリア51による2020〜2021年演劇企画「KAMOME」。企画・演出の神保による旅の日記(不定期)。チェーホフの名作「かもめ」にのせて、リアルの絶望を希望へ昇華する旅/自らをインスタレーションとして現代に組み込む試み。

  • 舞台観て思ったこと

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    『家』『喪』『女 ME』データ台本

    2020〜2021年にかけて上演されたKAMOME3部作『家』『喪』『女 ME』のデータ台本です。 3つのPDFファイルがzip圧縮されております。PCなどで展開してご覧ください。 作:神保治暉(エリア51)
    2,500円
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    『とけない』データ台本

    サンシャイン水族館にて上演のFLATTO 第3回公演『とけない』の上演台本です。 データはPDFでご覧いただけます。 作:神保治暉(エリア51)
    1,500円
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    『家』『喪』『女 ME』データ台本

    2020〜2021年にかけて上演されたKAMOME3部作『家』『喪』『女 ME』のデータ台本です。 3つのPDFファイルがzip圧縮されております。PCなどで展開してご覧ください。 作:神保治暉(エリア51)
    2,500円
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    『とけない』データ台本

    サンシャイン水族館にて上演のFLATTO 第3回公演『とけない』の上演台本です。 データはPDFでご覧いただけます。 作:神保治暉(エリア51)
    1,500円
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    『イッポンのマイク(フェルマータ)』サウンドトラック・ミニアルバム デジタル版

    ラップ弾き語り演劇『イッポンのマイク(フェルマータ)』の 劇中曲から3曲を厳選した、サウンドトラック・ミニアルバム。Kana Jeongのハスキーな歌声と神保治暉のエッジィな詩が、2020年に鬱屈する私たちの魂を揺り起します。 〈収録内容〉 ①音楽ファイル3曲(何もない町で/何でもない歌/きみのうた)wav形式  詩・曲=神保治暉  歌・曲=Kana Jeong  "きみのうた"曲・協力=鈴木美結 ②歌詞カード(台本仕立て)  PDF1+JPEG7 ※zipファイルにてダウンロードいただけます。PCにて解凍してください。
    500円
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速度の時代が終わる/稽古場の屋台くずし

速度とは暴力のことである。弾丸はそこにあるだけでは凶器にあらず、速度があるから傷つけるのである。ことばも弾丸である。したがって、猛スピードで走る人の吐くことばには殺傷力がある。これは避けられぬ運命である。 演劇の演出者にあてはめて考える。まず演出者は、演出者というだけでトラックに乗っている。運転していようがいまいが、演出者は常時トラックを走らせているのである。演出者にはプロジェクトを猛スピードで動かさなければならない時が訪れる。したがってその時、演出者が吐くことばには殺傷力

    • 短調のようなことば、その居場所、わが紙(オンライン)

      長調のことば ばかり跋扈するオンエアー わたし紙に 短調で吐き出す オンライン マイナンバー 呼ばわりされるその前に 咲いたんだ わたしという名の花 その花 枯れ山水 ビル風 流れ 流され ビルゲイツ 朧げ 炊き出し 表参道 たそがれ 長持ちする水 源泉税 コーヒーチェーン サウナ 発汗腺 ホウセンカ 出雲 ええじゃないか わたしステップ ピンヒール 白刃取り 手汗 命取り 餅米 アナキスト 痩せガエル ボン・ジョビ コソ練のパイオニア ワニ皮 幕の内 色眼鏡 保健室 

      • 音楽演劇ってなに?たぶん、音からはじまる楽しいなにか。

        音楽演劇ってなに?正直いうと、僕もそれがまだちゃんとわかっていない。でも、音楽劇でもミュージカルでも、ただの演劇でもないことだけはわかっている。 さかのぼること去年10月、北千住BUoYで上演した『ま、いっか煙になって今夜』は、悩んだ末でタイトルに"音楽演劇"と添えてみた。そこから音楽演劇『ちょっと待っててね』、音楽演劇『煮込みすぎて.zip』と続き、音楽演劇『じゃ歌うね、誕生日だしウチら』の上演も決定している。でもいまだに、この"音楽演劇"という表現が、僕が想像しているも

        • 「場」づくりの時代

          まえがきエリア51ができてから、ガムシャラに演劇をつくってきた。アイデア発進で、そこから、実現可能な方法を考えて、ピンときたら直感で動き出す。必要な情報収集を始める。たくさんの人の力を借りて、いくつもいくつも、創作を繰り返してきた。そして、2022年の『ま、いっか煙になって今夜』を経て、自分の中で、自分が今まで何を目指していたのか、それがストンと腑に落ちた実感に出会った。ひたすら作ればいいというタームが過ぎたような気がする。あちこちへ無理矢理手を伸ばしてきて、そうさせてもらえ

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        速度の時代が終わる/稽古場の屋台くずし

        マガジン

        • 散文。というよりほとんど死
          26本
        • 「KAMOME」旅の記録
          98本
          ¥1,000
        • 舞台観て思ったこと
          5本
        • 配信劇「ハウス」、マルチアングルへの挑戦
          4本
        • 「ノゾミ」クラウドファンディングの記録
          2本

        記事

          団員募集。じおらまを立ち上げます。

          これからの変身今年は秋が長いなあと思っていたら、一気に冬がはじまりましたね。体は気候についていくのがやっとですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 ぼくはいま、いつもお世話になっている急な坂スタジオ(横浜・日ノ出町の、坂の上にある演劇の稽古場)にて、『へんしん 〜へんしんひとつに、どんだけかかる?〜』という作品を上演しています。今年でvol.3となる「急な坂スタジオショーケース」という企画で、ほかに"libido:"の緒方壮哉さん、新田佑梨さんx関田育子さん、そして"ル

          団員募集。じおらまを立ち上げます。

          これから、どうやって集う?NEWS『音楽』の場合。と、そこから見る劇場論。

          ぼくはNEWSが大好きです。アルバム『音楽』を聴きまくり、セトリ予想のプレイリストまでつくり、待望のライブ『音楽』に、先日、さいたま会場にて参戦してまいりました。 NEWSがどんなことを試みて、また、それがどように達成されているのか、ぼくの視点で考察し、言語化することに挑みます。ネタバレはしませんが、ネタバレ回避したい方は読まないことをおすすめします。 そして、そこから発展して、ライブパフォーマンスを上演する場(=劇場)についてもう一度考えてみました。すると、僕的に新しい

          これから、どうやって集う?NEWS『音楽』の場合。と、そこから見る劇場論。

          一人旅の丘から。『かつてのJ』終演!

          8月24日、池袋ポップアップ劇場season2 vol.7参加作品の『かつてのJ』、上演が終了しました!お越しいただいた皆様、ありがとうございました。そして、配信でもご覧いただいた皆様、ありがとうございました。 最初に、ひとつだけお願いさせてください。 【配信チケット】が、まだまだ絶賛発売中です。僕もまだ、配信の映像を見れていないのですが、配信でもお楽しみいただけたようなお声をいただいておりますので、まだの方はぜひご検討ください。ご購入はこちら👈 ※エリア51扱いでご購入く

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          演劇作家、改め、ほぼ社長。〜AFF2の悲喜交々〜

          プロローグいままで僕は自分のことを、演劇作家だと思っていた。 いや、そもそもは、「そう思いたかった」ところから、すべて始まった。 何者でもなかった僕は、エリア51というチームを立ち上げ、やりたいことを形にするためのアーティスト道を歩みはじめた。 それだけだった。 それだけだったのに。 今日、僕はたぶん、ほとんど社長になった。 チャプター1 AFF2が僕を呼んでるAFF2とは、言わずと知れた、文化芸術活動向けの対コロナ補助金「ARTS for the future!」の令和4

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          ポップスへの変身。『虫の瞳』で視えたもの

          夏が終わって、梅雨が来ましたね(?)。 夏(?)に開催した『虫の瞳』について、書きます。 かなり時間が空いてしまいましたが、孤立を考えるパフォーマンス・アート『虫の瞳』全6公演、無事終了しました。ご来場くださった皆さん、暑い中、遠方からお越しの方もいらっしゃいましたが、本当にありがとうございました。改めて、観てくださることで、こうしたパフォーマンスは形になると思い知りました。 僕は計5公演に出演しました。同じパフォーマンス(2時間)を5回、つまりざっと10時間は、あの場所

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          僕たちはなぜ生産するのだろうーー『虫の瞳』5つの"孤立"パフォーマンス

          いよいよ3日後に迫ったパフォーマンス・アート『虫の瞳』ですが、ご予約がまだまだ可能ですので、ご検討中の方のために「どんな企画なのか?」について、詳しく書いてみようと思います。 『虫の瞳』とは?『虫の瞳』は、エリア51メンバーの中野志保による発案企画です。かなり前から企画の相談を受けていました。メンバーの鈴木と3人の会議で企画を詰め、ありがたいことにアーツカウンシルスタートアップ助成に通過したエリア51初の助成企画です。 サブタイトルに”孤立"を考えるパフォーマンス・アート

          僕たちはなぜ生産するのだろうーー『虫の瞳』5つの"孤立"パフォーマンス

          『かつてのJ』6月18日チケット発売!!

          8月24日に上演の『かつてのJ』のチケットが、3日後、6月18日18:00に販売開始です!🎉 今回、チケット売上がギャラになるシステムだそうです。ぜひとも、会場にお越しください!会場を神保オフ会、同担祭にしましょう!🙌 チケット発売を盛り上げるため、カウントダウンビジュアルを作ってもらいました! 明日と明後日の18時にもカウントダウン投稿をします!メインビジュアルのオフカットを使わせていただきました。オフカット、いい写真がとってもたくさんあります。この写真たち、何か、いい

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          また次の山を登る。孤独の反対側へ

          第12回せんがわ劇場演劇コンクールにて、エリア51『てつたう』の上演が終わりました。 グランプリは階(缶々の階)さん!おめでとうおございます! 『てつたう』は劇作家賞をいただきました。 悔しさはありますが、座組みんなで編み上げた大事なテキストを評価していただけたことはとても嬉しく、みんなへの賞ということで、代表して頂戴いたしました。 そして何より、せんがわ劇場演劇コンクールが、非常にいいコンクールだったことを、このnoteではぜひ書き残しておきたいと思います。 演劇の、私

          また次の山を登る。孤独の反対側へ

          『ハウス』反省会で"かながわ短編"審査会がなんだったのか分かった気がする

          今年で最後にして。 かながわ短編演劇アワード2022 演劇コンペティションにおいて、エリア51の『ハウス』は観客賞をいただきました。ご覧いただき、応援してくださりありがとうございました。審査会で真摯に批評のことばを残してくださった徳永さん、拓朗さん、岡田さんを含む審査員の方々、ありがとうございました。 若手をはじめとする、上演の場や批評の場、活躍の足がかりを求める多くの団体にとって、かながわ短編演劇アワードは非常にありがたいコンペティションだと思います。来年も是非、演劇の

          『ハウス』反省会で"かながわ短編"審査会がなんだったのか分かった気がする

          ケアと演劇。コロナ、戦争、でも続けるために。

          はじめに演劇は確かに不要不急だ。パンデミックの中で、わたしはある面でそれを認めざるを得ないと思った。さらに、ロシアの攻撃全面化を受けて、わたしは更に、それを認めざるを得ないと思った。演劇は理不尽な攻撃に対して何の抗力も持てないと実感している。今この瞬間にも命を脅かされる誰かを尻目にわたしは演劇をつくっている。なんと特権的なんだろう、と感じられ眩暈がする。 わたしにとって演劇を作るモチベーションは、基本的に「生きづらさへの抵抗」というスタンスにあるのだと最近、考え至った。わた

          ケアと演劇。コロナ、戦争、でも続けるために。

          だめになった感じがする

          今まで自分の中で積み上げてきた、 かのように思われてきたものが、 だめになった感じがする。 もう夢が見られない。 現実も見られない。 何があるだろう。 手と手を伝う、 はずの愛が、 音もなく。 見えず。 こ の 手 に は 何 も 触 れ て い な い 燃える町。 眠る人。 日本。 何 を し て い る ん だ ろ う 何も見えない。 何も聞こえない。 揺れが伝わらない。 心だけがここにある。 自分はなぜここにいるんだろう。 ぜんぶがだめになった感じがする。

          だめになった感じがする

          2022.2.8 家・喪・女MEを振り返る

          先日、『家』『喪』『女ME』の三部作の映像配信が開始しました。観劇三昧にて、サブスク登録で何度でも、いつまでもご試聴いただけます! そして本日、3部作のデータ台本の販売も開始しました。ぜひダウンロードしてください。 『舞台「カモメ」』を終え、KAMOME企画が幕を下ろして早2ヶ月ほどが経ちます。船旅から帰った僕はいま、サンシャイン水族館でガチの水生生物と向き合っています。 絶賛上演中のFLATTO公演『とけない』には、ユカという人物とユノという人物が登場します。KAMOM

          2022.2.8 家・喪・女MEを振り返る