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アートを巡る旅〜スペイン ビルバオ編〜

先日ハネムーンでスペインを巡ったのですが、それまであまり知らなかったビルバオという街が、アートあふれるとても素敵な街だったので
今回こちらの記事でご紹介したいと思います!

ビルバオってどんな街?

ビルバオは、スペイン北部に位置する人口約35万人の町です。
かつては鉄鋼業・造船業で栄えましたが、産業の衰退に伴い町の活気も失われていきました。
そんなビルバオに1997年、グッゲンハイム美術館が開館し、アートと建築の街として生まれ変わったのです。
今では世界中から観光客が訪れる人気都市となりました。
創造都市プロジェクトの中で最も成功した事例として知られ、
「ビルバオ効果」「グッゲンハイム効果」という言葉もあるくらいです。

ビルバオの街にはネルビオン川が流れており、川を境に旧市街(カスコ・ビエホ)と新市街に分かれます。
旧市街では古い町並みや建物を見ることができ、また新市街ではさまざまな現代アート作品を見ることができます。

ビルバオへの行き方

私達はサン・セバスティアンからビルバオへ向かいました。
サン・セバスティアンからは1時間に1本ほど、ビルバオ行きのバスが出ています。
このバスを利用すると約1時間半でビルバオ市街に到着します。
また、ビルバオには空港があるので、飛行機で行くこともできます。

ビルバオで現代建築を巡る

グッゲンハイム美術館

ニューヨークのグッゲンハイム美術館の分館として、1997年に開館しました。設計を手がけたのは、カナダ系アメリカ人の有名建築家フランク・ゲーリー。
色鮮やかな花々で装飾された巨大な名犬「パピー」や、蜘蛛のオブジェなど、美術館外にも見どころがたくさんあります。
美術館に併設されたレストランの食事も美味しいので、おすすめです。

グッゲンハイム美術館
たくさんの花で彩られた「パピー」

スビスリ橋(Puente de Zubizuri)

ネルビオン川にかかる歩行者専用の橋、スビスリ橋(Puente de Zubizuri)はバスク語で「白い橋」という意味です。
スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバ氏の設計で、ビルバオ市内にある17の橋のなかで最も有名です。
綺麗な曲線を描くモダンなデザインの橋で、インパクトがあります。

スビスリ橋
スビスリ橋 下から見た写真

メトロ(地下鉄)

まるでナウシカに出てくる王蟲のような形の地下鉄入口は、ノーマン・フォスター氏の設計によるものです。
入り口のほか、駅舎やホーム、そして車両までもフォスター氏による設計だそう。
近代的なその見た目はインパクト十分です。

サン・マメス駅入口

正面から見ると、天井が高いことがわかります

サン・マメス駅

バスク保険衛生局(Sede de Sanidad del Gobierno Vasco en Bilbao)

まるで氷山のような建物は、バスク保険衛生局です。
コル・バロー・アーキテクトスにより設計された建築物です。
ガラスがまるで鏡のようになっており、映り込むビルバオの空や町並みが印象的です。
中へ入ることはできませんが、外観を眺めるだけでも十分楽しめます。

バスク保険衛生局

イソザキ・アテア(Isozaki Atea)

スビスリ橋近くにそびえ立つシンメトリーの22階建てビルは、日本人建築家 磯崎新氏とスペイン人建築家イニャキ・アウレコエチェア氏の設計によるもの。
アテアとはバスク語で「門」を意味し、「新市街の入り口」という意味があるそうです。

イソザキ・アテア

ビスカヤ県図書館(Biblioteca Foral)

ビスカヤ県図書館は、多くの人々で賑わう広場の一角にあります。
この建物の外壁ガラスには、世界中のさまざまな言語が描かれています。
夜になると内側の光が漏れて、より幻想的な雰囲気です。

様々な国の言語が書かれた外壁

ビスカヤ橋

ビスカヤ橋は、エッフェル塔の設計者ギュスターヴ・エッフェルの弟子、アルベルト・パラシオ氏によって設計された世界最古の運搬橋です。
2006年に世界遺産に認定されています。
1893年に完成して以降、今でも町の人々の生活に根付いており、橋から吊るされたゴンドラで人や車を運んでいるのも見所の一つです。

ビルバオ空港

ビルバオの玄関口であるビルバオ空港は、サンディアゴ・カラトラバ氏により設計されており、世界中の空港の中でも美しい空港として有名です。
三角屋根とそこから降り注ぐ自然光がとても美しいです。

アルオンディガ・ビルバオ

元々ワイン貯蔵庫として使われていた建物が、2010年にスポーツ・文化施設として再オープンしました。フランスの建築家フィリップ・スタルク氏により設計されました。
見どころは、1階から見ることができる、4階プールです。
プールの水によってゆらゆらとゆれた光が1階の廊下に差し込む様子は、とても幻想的です。

エスタディオ・サン・マメス(Estadio San Mamés)

リーガ・エスパニョーラの「アスレティック・ビルバオ」のホームスタジアムで、2013年に完成した比較的新しいスタジアムです。
ファンの声援をスタジアム内にできるだけ留めるように、屋根の角度が設計されていたりと、サポーターが作り出す雰囲気を最大限活かすよう設計されているとのことです。
スタジアムツアーなどもあり、サッカーファンにはおすすめです。

サン・マメス

ビルバオで昔からの建築物を巡る

サンティアゴ大聖堂

1748年に設立されたサンティアゴ大聖堂は、サンティアゴ巡礼路の終点にあり、街のシンボルとなっています。
教会の建築スタイルは独創的で、アーチ橋の形をした3つの遊歩道はとても豪華です。
チリの大司教がここに埋葬されていると言われており、巡礼者が崇拝する聖地となっています。

ヌエバ広場(Plaza Nueva)

ヌエバ広場(Plaza Nueva)は歴史的な建物に囲まれた美しい広場です。
ビルバオで最初に作られた広場として有名です。
周りにはカフェやバルがたくさんあるので、観光の合間の休憩におすすめです。

旧市街

旧市街地は、歴史的な建造物が立ち並ぶ美しさから、ぶらぶらと散歩しているだけで楽しいです。老舗の居酒屋食堂「バル」がたくさんあるので、いくつかのお店を食べ歩きするもおすすめです。

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