公募に100回以上挑戦してよかったこと

集英社みらい文庫大賞のサイトの「デビュー作家たち」というコーナーにインタビューを掲載していただきました☆

ここで公募に100回以上送ったって話をしてます。
この記事でも同じような話を書きましたが、ちょうど108回送ったところでみらい文庫大賞の最終選考に残った旨の連絡&電撃小説大賞の拾い上げの連絡があって今に至るという感じです。
そして受賞&拾い上げと2社と縁ができたにもかかわらず、どちらも新作を書き下ろすことになり、デビュー作が出るまでの1年半は手探り状態の四苦八苦で人生でも指折りのしんどかった時期でした。

というデビュー作が出るまでの話は前述の記事やインタビューでも書いているので、デビュー作が出たあとに感じた、公募に100回以上送ってよかったことでも書いてみようと思います。

■1.へこたれにくくなった

インタビュー記事でも書きましたが、受賞して早々に送った企画案(5案くらいあった)、全ボツだったんですよ。受賞やったー!ってなった直後、受賞作は書籍化難しいので新作を、という話になって送った企画案、全ボツ。
正直これだけでも結構メンタルやられたんですが、心のすみで「公募に100回送るよりマシ」と思って次の案を練りました。

あとメディアワークス文庫の方の話ですが、デビュー作になった「スピンガール!」、こちらも最終的に全書き直しを2回やりました。お声がけいただいてからそろそろ1年経とうかという時期にまさかの2回目の全書き直し(ボリュームは原稿用紙換算350枚越え)。
こっちも今だから言えますが、正直何度か心折れかけたものの「公募に100回送るよりマシ」って思いながら原稿書いた記憶があります。

という感じで、いいか悪いかわかりませんが、心が折れかけても「公募に100回送るよりマシ」と思うことで乗り切れるように……。
あと、公募って何ヶ月も待たされた挙げ句に落ちるとやっぱり凹むじゃないですか。とはいえ凹むのが嫌なので、結果を待つ間に間髪入れずに次の作品書いて送るようにして、常に「落ちても別の作品は結果待ちだし!」という状態にしてモチベーション保ってました。こういうモチベーションを保つみたいなことが自分でできるようになったのは今でもわりと大きいです。

2.自分の執筆ペースが掴めるようになった

たくさん書いていたので、自分の執筆ペースや速度が掴めるようになりました。私はプロットをガチガチに固めてから書き始めるタイプなので、プロットが完成すれば概ね迷いなく最後まで書けます。

で、この速度を掴むっていうのが結構大事だなと商業でお仕事いただけるようになってから特に強く思ってます。シリーズだと〆切も決まってますし、複数の作品の作業を並行して走らせるとき、いつどの作品の執筆期間をどれくらい取るかっていう見積もり大事だなと。

小分けで原稿を書けないタイプなので、執筆日を決めたら1日8時間とか集中して書き上げるのですが、そうすると日算15,000~25,000文字くらい(2万字越えられるのは超調子がいいときですが)。こういうの把握できるとスケジュール立てやすいです。

■3.新作への抵抗が少なくなった

前述のとおり、私は投稿原稿が1作も書籍化していません。すべて新作書き下ろしです。
受賞作は改稿でなんとかなったものの次の新作の企画で躓く、という話をよく耳にします。が、何せこちらはデビュー作から全部新作書き下ろしです。当時は投稿作を書籍化したかったなぁと思いましたが、新作の企画を通すという経験をデビュー作でやれたのは、その後のためにはよかった面もあった気がします。

という状況もあり、次々に新作を書いて投稿した経験も無駄ではなかったなぁと。駄作でもなんでも常に次を考えながら書く習慣はついたはず……。

■4.〆切を守って書く練習になった

公募といえば〆切がつきものです。そして年に複数の公募に応募しようと思ったら、計画的にスケジュール組まないとまず原稿はできあがりません。なので目当ての賞の〆切をまとめた年間スケジュールを、カレンダーの裏紙を使って作ったりしていました。

商業のお仕事ではなおさらスケジュール管理大事なので、去年の秋ぐらいから色々立て込んでくるようになったのでガントチャートを導入しました。これで毎週の作業項目を洗い出すようにしてます。超便利。

■5.受賞した&拾い上げしてもらえた

いわずもがなですけども。108回応募したので、もし100回応募した時点でやめていたら商業で本を出せるチャンスには巡り会えなかったです。
100回落ちたときに「遂に3桁きたかー」と思ったんですが、それでもやめなかったのは前述のように書くことが習慣化していたからだし、まぁ何より書くのが好きだったので、続けていればいいこともあるかもしれません。

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という感じで公募に100回以上送ってよかったことをまとめてみました。
もちろん108回も送らずに済んだならそれがよかったです。でも100回以上落ちたのは事実だし、なら理由づけして「なんにも無駄になってない」と糧にするのも大事だと思うのですよ。
会社員やってたのも長年マンドリン業界にいたのもあれもこれも無駄じゃなかった、全部養分にしてやるぜという心構えです。

現在デビュー作から1年半、ありがたいことに著書も6冊になりました。2019年もガントチャートをお供に日々がんばっているので、引き続き応援いただければ幸いです。

そして、次の新刊は「この声とどけ!」シリーズ4巻、令和元年6月下旬発売予定です!


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神戸遥真

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