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残月記の話

久しぶりに恐ろしい本を読んでしまった。なんでこの本を手に取ってしまったんだ自分。本に呼ばれた?


中編?3話が入った著者9年ぶりの新作。
3話ともキーワードは「月」
月を見上げて、のほほんとキレイだな〜なんて言っている自分を殴るような本であった。
月、怖い。
読了した今となっては、読み返すのはキツすぎるからもう読まない!!と固い決意をしているのに、月を見上げるたびにこの本の存在を思い出してまた恐る恐る読み返して、全部読むまで満足しないのに、読み終わったらまたこわっ!こわっ!!夜眠れない!!って大騒ぎしちゃうような本。
こんな恐ろしい小説が普通の本みたいな顔して、本屋の棚に他の本と背を並べて陳列されているんですよ。こんな怖いことある?
そんじょそこらのホラー映画よりもこの本の方が怖く感じる。本当に恐ろしいものは、一見そうとは判らないように見えるとは良く言ったものです。
この本にピッタリ。
怖いのに、周りに勧めたくなるのはなぜでしょう。
この本が著者さん9年ぶりの新作で逆に安心しました。次作も9年後でお願いします。どんどんこんな小説が世の中に出てしまったら私の精神が持ちません。どんな内容でも絶対読んじゃう。

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