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トラックで運ばれる新幹線を見てきた!

2023年12月中旬の4日間、今年2度目となる博多ふ頭発博多総合車両所行きの新幹線の陸送が行われました。
陸送はさまざまな理由で深夜に行われます。その前に、他県の車両工場から海上輸送された車両は、日中の時点で船からトラックに積み替えられ、出発するまでは港で待機しています。

この陸送の期間中に、なんと都合よく港での留置を見れる日がありました。その日に実際博多ふ頭に行ったので、そこで見たものを書いていきます。

いざ、博多ふ頭へ

まずは学校の最寄りから天神へ。天神に出たら博多ふ頭行きのBRTが出ているので、それに乗って現地に行きました。

実は福岡県民にもかかわらず、実は今回がはじめての乗車。とてもワクワクしながら乗車しました。

やってきたのはメルセデスベンツ・シターロ。

↑イメージ写真
画質が最悪なのはお許しを・・・

連接バスという特別感を味わうために、2両目に乗車しました。
連接バスでいちばんおもしろいのって、やはり曲がるときですよね。2両目からその景色を見ると、こんな感じでした。

よく見たら1両目のシートが2両目の壁に対して斜めなのが分かりますよね。同じバスなのに途中で曲がっているのは、普通のバスにしか乗ったことのない自分にとって新鮮そのものでした。

連接バスに揺られて10分ほど、バスはあっという間に博多ふ頭国際ターミナルへ。高層ビル群からあっという間に海に出られる、そんな福岡市のコンパクトさを実感しました。

このとき新幹線は「博多ふ頭でトレーラーに載る」ということしか知らなかった筆者。長距離を歩くことになったらどうしよう…という不安が出発前からありました。しかし、そんな不安を吹っ飛ばすかのように、新幹線は国際ターミナルの近くに鎮座していたのです!ここからはその様子を書いていきます。

ついにその姿が…

トレーラーに載る新幹線を見つけた筆者は、海からの強風が吹きつける中、新幹線の近くへ爆走しました。そこで見えた景色が…

本当に載ってる…!

4組のトレーラーに載った4両のN700Sの中間車が、海風にさらされながら待機している景色でした!今回は中間車のみでしたが、翌日には先頭車も見られたようです。

この車両たちは、福岡から遠く離れた愛知·豊川の日本車輌製造豊川工場で生まれました。そこから港へ運ばれ、船に積まれてここ博多の地へやって来たのです。

その車両を運んできた船から、おもしろいものが降ろされているところにも遭遇しました。

なんとクレーンで吊り上げられていたものは、新幹線の台車だったんです!


鉄道車両の陸送、特にサイズの大きい新幹線だと、鉄道用の台車を履いたままトレーラーに乗せたら車高が高くなり、電線に引っかかるなどの問題が起こりやすくなります。
そこで新幹線の陸送で採られている積載方法が、鉄道車両から本来の台車を取って、そのスペースに道路用のタイヤの付いた特殊なトレーラーと台車を取り付けるという方法。
こうすると車高が低くすむため、よりローリスクで目的地まで向かえるというわけです。

筆者作成
車両やタイヤ、緑の人の大きさは変えていません
緑の人は車高の比較に活用してください
実際の陸送時の動画より
車輪回りはカバーごと外されているのが分かります

そういう関係で、博多総合車両所へは車両と台車が別々に運ばれます。そのために台車をトレーラーに載せている場面が、あのクレーンが台車を吊っている場面だったのでした。


この台車、よく見たら車輪が棒のようなもので固定されているのが分かりますよね。これにはどんな理由があるんでしょうか?個人的には、船やトレーラーに置いたときに、車輪にあるフランジという出っ張りがゆがまないようにするガードなのかなと予想しています。

フランジの解説画像です

最後に

あまり見られない新幹線がトレーラーに乗っている景色、いかがでしたか。今回はできるだけ用語解説を多めに入れてみたので、より多くの方が「おもしろいな」と思ってくれたなら幸いです。

実際この後、深夜に博多総合車両所へ向かい陸送を撮影しました。その様子もいつか書けたらいいなと思っています。

Thank you for leading!

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