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池間史規を語る時に外せないものの話

「僕、くまが好きなんですよ」

なぜそんな話になったのかはわからないけど、
(多分、「私、ペンギンが好きなんです」って言ったのだと思う)

くまが好きって人に初めて会ったかもしれない。

テディベアが好きとか、パディントンが好きとか、プーさん好きとか、そんな人はたくさんいるけど、リアルなくまが好きって、そうそういるもんじゃない。だって、「コワイ」イメージだもの。

くま。

イケマが語るくまは、「くま」であって、「クマ」とか「熊」ではない。

このニュアンスの違いは日本人にしかわからない。笑

「どうしてくまが好きなんですか?」

「だって、可愛いじゃないですか」

リアルなくまを可愛いと言う人に会ったのも初めてだ。

「くまは神様のお使いだし」

北海道の知床で、入ってはいけないところに入って、営林署の人に怒られたというエピソードもある。

くまに会えるかも♡と思ったそうだ。・・・なんて無謀な。

くまが人を襲って、そして駆除されたというニュースを聞くと本気で悲しんでいた。

「くまは悪くない!」

「くまはね、ほんとは人間と仲良くなりたいと思ってるの。それでね、近くに人間がいたら、ついトントンと肩のあたりを突っついてみるんだけど、

くまの爪は尖ってるから軽くトントンってやったつもりでも、人間の皮膚は破れちゃうでしょ。

しかも、人間はびっくりして「うわ〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!!!」と大声をあげたりして、

で、くまは“あ、違うんです〜〜〜〜”って説明しようとするんだけど、人間の方が大騒ぎしてるから、くまも興奮しちゃってアワアワして余計に怪我させたりして、そうこうするうちに人間が動かなくなって、

“あ、あれ・・・?・・・もしもし?・・・・・・・・ぅわ〜〜〜〜〜〜〜〜ああああああああ”

って森に逃げて行っちゃうの。くまだから。

人間と友達になりたいと思ってるんだよ」

あー、そういうこともあるかもしれないな、なるほどねーと普通に思ったものだから、

「あー、そうなんですねー。じゃあ、くまに、“ガリッってやったら人間は破れちゃうんだよ”って教えてあげなきゃいけないですね」

と私。

そしたら、

「この話をちゃんとまともに聞いてくれた人は初めてだ〜!」
と喜ぶイケマ。・・・かわいい人だ。笑

これは付き合う前のこと。

付き合い始めてからは、彼のくま愛を嫌でも毎日感じることになるのだった。笑

《イケマのくま愛》
•「しょうがないんだよ、くまなんだから」
•「さては、くまの仕業だな」
•散歩していてパークマンションの前を通った時、いきなり立ち止まるイケマ。どーした?「クマって書いてある」爆
じゃあ、次に住むのはパークマンションだな。
•ミニスーパー「いばすけっと」のフォントの「」がツボ。自分の思う「くま」の字面と合致するらしい
•テレビでくまの話題になると、どんなに忙しくても慌てて仕事部屋から出てくる(まぁ呼ぶ方も呼ぶ方だが)
•映画「パディントン」実写版を劇場に観に行く
•「くまのプーさん」展も観に行く。そしてクリアファイルを買う
•動物園に行ったらしばらくくま舎の前から動かない
•大きい犬のことをくまだと思っている
•冷蔵庫の中のおやつを私が食べてしまって「くまが来て食べて行っちゃったんだよ」の言い訳で許された。次の日、新しいおやつを買ってきて「これ、昨日のくまがイケマにって置いてったよ」・・・どんなくまだよ。笑
•挙げ句の果てに自分のこともくまだと思っている

思い出したら追記していきます。笑

まさか、数年後に、こぐまの兄弟に出会うことになるとは、
このころは夢にも思っていませんでした。

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