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言葉メモ2 ~影と陰

なんだか考えすぎてちょっとだけ混乱した「影」と「陰」の話。

今さらながら、改めて意味とか調べてみた。

goo辞書:えい【影】

説明をちょっと引用すると、
“光が物にさえぎられてできる暗い部分。かげ。「影響/暗影・陰影・形影・斜影・樹影」”

goo辞書:いん【陰】

説明をちょっと引用すると、
“光の当たらない所。かげ。「陰影/樹陰・清陰・緑陰」”

違いは?

一応、わかるんですよ。
影は、「夕日に照らされて地面に影が伸びた」みたいなときに、
陰は、「陰でこそこそする」みたいなときに使うのは。

影は“光が当たってできる黒いもの”を指し、
陰は“光が当たらないもの”を指す。
「陰の支配者」「陰に隠れる」みたいなのはわかりやすいですね。

なんですが、感覚的に引っかかっているのが、たとえば「木陰」。

木の下にできる“かげ”は何なのか

陽の光が当たらない暗い場所のことを指すので「木陰」でいいとは思うんですけど、でもそれって状況によっては「木影」でいいんじゃないかと思ったりしてしまう。例えば、夕日に照らされてできた暗い部分は木影なんでは?とか。
でもIMEじゃ「木影」って変換はできないのです。
そもそも「木影」って単語あるんだろうか。「木の影」はOKだと思うけど。

ということを思ったりしつつ、影と陰を調べたりしてました。
結論みたいなものはありません!勝手に悶々としてただけです。
ちなみに木陰も一応リンク。

goo辞書:こ‐かげ【木陰/木×蔭/▽樹×蔭】
“樹木の下の、日の光や雨の当たらない所。”

この「影」と「陰」。同じ発音で同じようなものを指しつつも、異なる漢字で使い分けるとこがニクい。
日本語を勉強している外国の方とかはすんなり理解できるのかなぁ。

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最後に、まったくもって蛇足ですが、私の敬愛する椎名林檎女史が松任谷由実さんの「翳りゆく部屋」という曲をカバーしたことがあります。この「翳」は「陰」の方の仲間ですね。

あ、あの曲の雰囲気? とか考えたらなんだかストンと自分の中でおさまりました。歌詞に「翳」って漢字は出てこないんですけど。
好きなものと結びつけて考えるのはいいかもしれません。

というわけで、今回はここでおしまい。

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