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パッと出て、サッと書く〜8.6豪雨の思い出

昨日の「"完成させる"ということの先へ」を読んだ(『アフリカ』にも書いている)詩人・犬飼愛生さんがTwitterで、「アフリカ編集長の文章が素敵だ。すごく生っぽい文章を書くから」と褒めてくれていた。

生っぽいというより、生なんです。毎日書くとなると、準備している余裕がないから。

もちろん、そのための時間はつくらなければならない。しかし毎日それに長い時間をかけていたら大変なことになる。

よし今日も書こう、と構え、パッと出て、サッと書く。──の繰り返しだ。

(ちなみに、『アフリカ』に編集者はひとりしかいないので、編集長というのは妙なんですよ、まぁ、そう呼びたきゃ呼べばいいけどネ)

今日は故郷・鹿児島の雨を心配していた。いちおう少し峠をこえたような様子もありますが、しかしまだ心配は続く、気をつけてください。

26年前、ぼくが中学3年だった夏に、「8.6豪雨」と呼ばれることになる日があり、市の中心部を流れる甲突川が氾濫、街に水が流れ、死者も多数出た。

ぼくは午後まで近所の塾にいたが、「今日はもう帰れ」と言われて友達と一緒に自転車で(たしか)雨に濡れつつ帰ったが、永田川という川をこえなければならない。自転車で走ってるすぐ下にまで濁流が来ていて、とても怖かった。

うちは大丈夫だったが、帰宅してテレビで、水浸しになった街中の様子を見た。そこには、陸橋の上で立ち往生している人びとや、バスの屋根に上って助けを待つ人たちの様子があった。

その日の洪水で、生きる史跡だった甲突川の石橋のいくつかが流され、その後、河川工事をするために、残された石橋も全て解体された(移設・復元されて石橋公園というのができている)。

石橋を撤去することについて、反対意見も根強くあったのだと思うけれど、いま、河川工事の成果が目に見えて発揮される時かもしれない。…とはいえ、ずーっと降っていたらいつかは溢れる。どうか無事でありますように。

(つづく)

ようやく完成する『アフリカ』最新号について、とりあえず目次をアップしました。画像の表紙は作業中のもの(部分)。予約受付中です。

掲載しているいろんな文章やら何やらについて、近々ここで書くつもりです。

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、7月3日。今日は、縁起の良かった話。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。

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