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手紙の速度で

昨日のつづき。

ここは毎日、1年中「つづき」を書いているつもりだが、内容的にも昨日のつづきで、自分で自分に課したことのプレッシャーの中で、1人、1人、思い浮かべる人に連絡をとっている。そうでもしないと『アフリカ』のような雑誌はできなかった(書いている人が集まって「雑誌をつくろう」って言ってもうまくゆくはずはない)し、雑誌づくりでなくともあらゆることにぼくはそういう気配り(というか何というか)をするようになってしまった。

誰に気を遣ってるのか。

全員に遣っているつもりだが、一番厄介なのはやっぱり"自分"ではないか。

自分の気持ちが、何よりも大事だ。それさえ支えられたら、他のことはどうにでもなる。──なんて言うと少し言い過ぎなような気がするが、でもそのくらいに思っておいた方がいいのかもしれない。

他人に対してもそう思うから、自分に対してもそうなのだ。

さて、ぼくはスピードが気になる人だ。メールをもらって、読む。単に事務的なメールならすぐに返信することもできるが、いろいろ書かれてあると、嬉しくて読む。とりあえずすぐには返事を出さず、仕事をしたり、用事をしたりして、あとでまた思い出して読む。で、また置いておく。こういう態度は、いつまでも返事ができない典型なのかもしれないが、最近は「1日なら置いてもよし」というルールを自分に課すことにした。

今日なんかは嬉しくなるメールと、何でもないメールと、どうでもいい(宣伝か何かの)メールしか来てないので、何でもいいと言えばいいが、「ドキッ」としたり「グキッ」としたりするメールもある、それはまだいい、時には「グサッ」とくるメールだってある、「1日なら置いてもいい」ルールはそういう時にいい効果をうむ。

速さは、いいことばかりじゃない。

ぼくは手紙のスピード感が好きだ。しかしいまは郵便料金も値上がりしてきているし、メールは何百ページのゲラだってすぐに(しかも無料で)送れるし考えようによっては環境にも優しい、だからメールやら何やらのウェブ・サービスはバンバン使うが、手紙のスピード感でそれを使いこなせばよいのだ! ということに最近、ようやく気づいた。

何が言いたいか。

返信はぼちぼち出しますから、忘れてませんから、のんびり待っていてください。

あと、連絡したい、したいと思ってできていない人もたくさんいるので、関係各位は「どうしてるかな?」と思ってこれを見たら、「最近どう? 元気?」といった簡単なメールでいいのでください。

どういうわけか、返事ならすぐに書ける。

(つづく)

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、9月28日。今日は、「ラガーマン」の話。

10/27(日)、「横浜らいず」で行われる「丘の上マルシェ」に、道草の家(アフリカキカクとひなた工房&モア)で出店します。

日常を旅する謎の雑誌『アフリカ』最新号は、継続してヨチヨチと販売中。ご連絡いただければ郵送で直接、びよーんとお届けすることもできますので、遠慮なくどうぞ。「どんな雑誌なの?」ということにかんしては…

をご覧ください。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝(日本時間の)に更新しています。

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