守安アフリカ29収穫写真

現在、動いている感じ──『アフリカ』の旅

この1週間、続けてきた『アフリカ』最新号のスペシャル・ウィーク。とりあえず今日が最終回です。販売は、まだまだこれから、ですけれど。

雑誌というのは、その時、その時が出る。今回も、執筆者のひとりのことばを借りると、「現在、動いている感じ」が出ている。

しかも今回は、3.11の話が少しだけ出てきて(下窪俊哉「活字の断食」)、そこを起点にした自分たちの生活というか生き様というかの"眺め"が、見えているかもしれない。

アフリカキカクはこれから、3.11前後に残してきてしまっているふたつの物語に取り組もうとしている。"いま"の仕事も続ける。『アフリカ』はまさに"いま"なので、今度はもう少し短いスパンでつくろうと思っています。

今回、変わったことのひとつは、背表紙に文字やら何やらが入ったこと。

これまでは、背表紙には何も書かれていず、本棚の中にあっても何という冊子なのかわからない。

この写真は、真ん中に『アフリカ』のバックナンバーをズラリと捉えているはずなのだが、この、凄まじい存在感のなさ!

最初につくった時に(「1冊だけ、というつもり」だったくせに)、装幀をお願いした守安くんと「10冊、20冊とつくっていって、並べた時に、たくさんの"色"が並んでいるだけ、というふうにしよう」と(たぶん彼が)話して、わざとそうしたのだが、こうやってみたらじつに素っ気なく、不親切であり、いじわるでもあるかもしれない。

で、今回は、「そろそろ背表紙にアフリカの文字を入れてもいいと思うんだけど、どう思う?」と聞いたら、「入れたいとずっと思っていた」らしい。

おいおい。あの話はどこへ? というか、覚えてない? そんなもんか。キャベツの話と似てますね?

とはいえ、ただ単に背表紙にアフリカ何号、何月号とか入れただけじゃない。中途半端に切れている(?)ベタ塗りとの共演。それにかんしては印刷所から、「これ、本当にこのままでいい?」と確認の連絡が入ったのだけれど、いいんです、たぶん。いえ、いいんです。

さて、昨日の(「"『アフリカ』に書く"ということの一例」の)最後に載せた高城青と『アフリカ』の旅のアルバムから。

本人に許可を得て、掲載します!

船内のビンゴ大会で当てたソフトクリームチケットとアフリカ

灯台とアフリカ

ビンゴが当たらなかったアフリカ

夜明けのアフリカ

そして…

御堂筋。大阪に戻り疲れが見えるもホッとするアフリカ

『アフリカ』とは何なのか? それはまだ誰にもわからない。つくっている当人たちですらよくわかっていないのだから。でも『アフリカ』がもっている不思議な力を信じて、もう少し、先まで行ってみようと思います。

最後の写真は守安くんによる、収穫された『アフリカ』。今回のお遊びも、そろそろこの辺で。

(つづき)

その『アフリカ』最新号、発売中です。ご連絡いただければ郵送で直接、お届けすることもできますので、遠慮なくどうぞ。詳しくはコチラから。

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、7月15日。 今日は、ギブスの話。昨日の顛末記、いつもよりちょっと長いです。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。

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