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ブルース・シンガー

さて、今日も書こう。と思うけれど、今日は何を書こうか何も思いつかない。そういう日もあり、そういう時は書かなければいいじゃないか? と思うかもしれないが、毎日書くことを目的としているので(なかみはなんでもいいぜ)、とりあえず書き始めよう。さて、何を書こう。

「朝のページ」(自分だけの場)には、何も書くことがない時には「何も書くことがない」と書けばいい、とよく話している。

何も書くことがない。何も書くことがない。

それを延々と書けばいいが、くり返し書いていたらそう書くのにも飽きて別のことが書きたくなるよ、と。

しかし、ぼくの場合、最近は「朝のページ」は頭に浮かぶことを書くだけなので(ここで「ので」と言われても困るとは思うが)、生きている限り何も思っていないということはないようで、何も書くことがない、と一度書いてもそればかりくり返し書かなければならなくなることは、まぁ、ない。

「ない」と言えば、20代前半の頃は、たくさん書いて、どれだけ書いても、「書くべきことは何もない」というのがぼくの自分に対する見方というか、そういう気分だった。

書きたいものがたいしてないのにたくさん書けたので、幸せな時代だったかもしれない。若者の特権というか?(何だそりゃ?)

何もないのになぜ書けるかというと、ブルースと同じで、形式があるからだ。スタイルというか。それだけで書こうと思えば書ける(ぼくはそのままでは全くゆけなかったが)。

昔の、若い頃の原稿を読み返していて、ぼくはやっぱりブルース・シンガーのようなつもりだったのかなぁと思うところがあるのだが、一緒に読んでくれている人にはそんな思いが通じるはずもなく、「わからない」という感想になるのだが、そういう感想もぼくには大切で、つまりブルースを聴いたことがない人がブルースをいきなり聴かされても「なんだこりゃ?」になるわけだ。でもほとんどの人はブルースを日頃から聴いてないわけで(比喩です)、そこをどうするかという試行錯誤も書く中にはある。

結局、何を書こうとしたのだかわからなくなったが、まぁいいや。

(つづく)

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「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、9月1日。今日は、夏の名残の散歩、の話。

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