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振り返りの時間

1ヶ月前、何年も続けてきたある仕事をいったん終え、この1ヶ月は、自分の心の中が"ひとやすみ"していた。

"ひとやすみ"した結果、それ以外の仕事をする時間は当然、増えたようであり、それは"やすみ"ではないのだけれど、心の中は"ひとやすみ"していた。

ずっとやってきたことを止めてみると、なんとなく妙な心地がする。そしてたった1ヶ月がながく、ながく感じられる。

人生にはいろんな区切りがあると思う。意識して区切ってゆく区切りと、嫌が応にも押し付けられてしまう区切りとがあるが、今回の場合はその両方が入り混じった区切りであるような気がしている。

この数年、自分としては、とても大きな収穫があった。

この1年間は、それを"記録する"ことに意識を向けていて、たくさんの記録が手元に残った。

それを振り返って見て、整理するだけで何ヶ月もかかりそうなのだ。

仕事のために準備して、結果的には使わなかった"素材"も、山ほどある。

それはこれから、別の場で生きてゆくだろう。

そして、次から次へとやってくる時間をこなしてゆく時期には、見えなかったもの、気づけなかったことが、後から振り返ると見えてくるだろう。

かたちになる──たとえば本を書くとか、他人にも見えやすいものになるのは、これからだろうと思っている。

もう、春ですね。

(つづく)

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、2月27日。今日は、猫が狙っている◯◯の話。※毎日だいたい朝に更新しています。

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