見出し画像

"あそび"のページ

アフリカ』には、編集後記の前に、「執筆者など紹介」が1ページ(「など」というのが曲者?)、それと編集後記との間にもう1ページ、謎の1ページがある。

最近は「五里霧中ノート」になっているが、「アフリカン・スクラップ・ブック」とか「アフリカン・グレイテスト・ヒッツ」とか「アフリカ・がらくた箱」とか「道草指南処」とか、タイトルはその時々によって変わる。

最初(2006年8月号)は何だったのか? 覚えていなかったので、確認してみたら「広告」と書いてある。

では、2冊目(2007年3月号)はどうなっているかというと…

「お知らせ」だそうだ。しかしここですでにただのお知らせ(あるいは広告?)ページではなくなってきている。「※まじめな顔をしてお読みください」なんて但し書き(?)がついているし、書き出しからして、こうだ。

『アフリカ』には号数がありません。雑誌の性格上、1、2、3と数えることが困難というよりアホらしく、年月号表記にしてあります。また、今号があるから次号があるとは、誰も言っていません。期待は失望の母なのであります。そのかわり、出会いが常に『アフリカ』を導いていきます。最近では、出すたびに雑誌名が変わる可能性すら囁かれています。有り得る話であります。名前在庫不足のため、アフリカ企画では、アフリカにつづくカタカナ四文字のシリトリを募集しています。

雑誌でシリトリを募集することができるものだろうか? それはさておき、まぁこんな調子だ。最初の号に、この調子はまだない。何か手応えを感じていたのだろう。だからシレッともう1冊を出して、「次があるかどうかは知らん」とうそぶいて(?)いる。こういうのを関西では、「ケッタイな奴」と言うのではないか。

その後、そのページには、付き合いのある人が本を出したらその紹介をし、展覧会の情報があればそれを載せたりしているが、最初の号からずっと載っていたのは「ホームグラウンド」という項目で、よく行く店(喫茶店、居酒屋、蕎麦屋、立ち飲み屋、書店、etc.)の紹介をしている。そういう店には『アフリカ』を持って行ったので、売っていなくても置いてある店なら当初から幾らかあった。

ウェブサイトをつくったり、ブログ「アフリカン・スクラップ・ブック」を始めたりしたら、そのお知らせを載せたし、その後、次第に書かなければならないお知らせの量が増えていき、ふざける隙間は減少傾向になった。

でも気分的には、ふざけてる、いや、まじめにふざけてる気分でいまでも書いていて、そのページでは妙に口が軽い。たまに嘘が混じっていたりするけれど、本当にしょうもない嘘なので、そのことで苦情が来たりしたことはない。

10周年を気分的に記念してつくった第26号(2016年8月号)の"編集後記の前のページ"は、「新・アフリカンナイト」となっていて、「十周年のご挨拶」から始まる。

 これまで十年間、つづけてこられたのは、何よりも、読者の皆様が飽きもせず(少しは飽きたこともあったかもしれませんが)読みつづけてくれたこそであります。おかげで、編集人以下制作スタッフ数名も(懲りもせず)気長につくりつづけることが出来ました。現在の社会情勢を鑑みますと、こんなに贅沢な(やる気があるのかないのかわからんような)制作環境はどこにも見当たらず、じつにありがたいことだと感じております。
 これからは、もっともっと気長にマッタリ(だらだらと)つづけてゆく計画でございます。編集人によると「止める理由がみつからない」がつづける理由だそうです。

こんな調子で、13年。

(つづく)

その『アフリカ』最新号、入稿間近です。

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、6月29日。今日は、“おまけ”の愉しみ、について?

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?