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いろんなやり方で

ぼくはかなりの印刷物フェチ(?)で、何か見つけると手に取ってしまう。無料だと持って行きたくなる。ぼくも"フリーペーパー"の類をつくることがある。たとえば、某団体の広報紙とか。あと、チラシとか。そういえば名刺だって無料の印刷物だなぁ。イベントなんかで無料で持って行ってもらえるものがあると(あげる方としても)嬉しい。そして買いたいものがあるとつい買ってしまう。

何となくだけど、本が好きというよりも、印刷物が好き、と言った方がよさそうである。

地域の編集」には、さまざまな"ローカル・メディア"の紙媒体が展示されていて、手に取り見たり読んだりできる。行政の広報誌だったり、地域の新聞のようなメディアであったりが多いが、情報メディアが、一方的に情報を大量流布するだけでない可能性を(まだまだ)秘めたものであり、紙の情報メディアの運営が厳しくなってきている昨今、いろんな工夫をしてるんですよ〜! といったことが詳しく解説してある。

さて、今日は"デザイン"のこと。「地域の編集」に展示されている冊子や印刷物を見ていると、

新聞
情報誌
広告
写真や絵(絵本)
読み物
その他

といった具合に分類ができるような気がした。

個人で出されているものでも、情報誌のノウハウを基につくられているなぁと感じられるものが多い。テーマを掲げて、それに見合う人を見つけて取材して話を聞いて書く、あるいはインタビュー記事にする。対談の記事にする。関連のお店を取材して写真を撮らせてもらって紹介する。脇道に逸れるようなコラムを書く。etc.

あとは、広告のノウハウを基につくられているもの。アートも、写真も、広告効果を高めるために存在する。辿ってゆくと必ず先には商品(お金を出せるもの)がある。何のためだかわからない空き地が見つかったりすることはない。広告とはそんなものです。ただし、「温泉に本を買いにゆこう」といったひねりをきかせている広告もあり、面白い。

読み物は(絵本も)、何かの話を伝えたい、残したいという意図をもってつくられていることが殆どだ。文学作品を使っていても、何かしら意味が付け加えられている。

しかし、中には、何のためにつくられているのか、よくわからない媒体もある。たとえば、これ。

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「髙村木材フリーペーパー」no.6とno.7が会場にあり、ご自由にどうぞ、ということだったので、いただいてきた。裏を見ると、「日田杉好きすぎ 髙村木材」と書いてある。大分県日田市にある木材屋さんでしょうか(検索してみたらウェブサイトが見つかった)。開いてみると、

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方眼の紙に、手書き。これが、なかなか、センスいい(えらそうにスミマセン)。書いている人の名前もしっかり載ってますけど、この人、小学生ですね。経営者の息子さんみたい。

会社の仕事を見学して書いたり、豪雨による被災状況を知らせていたりしている。工場の被害のことより、楽しみにしていたプールに行けなくなって「くっそー」とか言ってますけど(ははは)。

何か、違うやり方はないか? と、ぼくはいつも探している人だ。いろんなことをしたいというより、同じようなことなんだけど、いろんなやり方でやってみたい。さまざまな冊子に囲まれて、未知のアイデアに思いを巡らせていた。

(つづく)

「オトナのための文章教室」、11月は17日・土曜日の午後(横浜・桜木町)と、23日・日曜日の午後(三鷹)です。参加者、いつでも募集中。試しに1回参加してみようでOK。お気軽に。詳しくは、アフリカキカクのウェブサイトをご覧ください。

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「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、11月14日。今日は、『フレディ・マーキュリーと私』の読書感想文。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝(日本時間の)に更新しています。

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